高野山⑥お授戒

第2日 平成23年11月4日(金) 高野山2日目その2 
大門~真言密教お授戒体験

10:27 高野一山の総門「大門」から広大な境内へ入山  
    高野山は総門から門前街を含めて奥の院まで延々3キロ以上続く一大観光宗教文化都市でした
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大門から、ゆるい坂を下れば高野門前町
  坂道の左手に6町石がありました
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                    昨夜の宿坊・遍照尊院
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                   イラストは高野町商工会案内マップより
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門前町は紅葉街道でした
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10:33 こんな素晴らしいタイミングで高野山を歩けるとは幸せMAX! 
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10:40 霊宝館前 
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    弘法大師空海師が、町の風情に違和感なく溶け込んだ素晴らしい町並みでした

10:45 お先達さんの薦めで高野山真言密教「お授戒」を体験してみることとなり大師教会へ 
大師教会は布教その他各種研修会や講習会が開催されている高野山真言宗の総本部とのことです。
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10:50 おろそかになりそうな当たり前のことがトイレに張り紙してありました 
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さて「お授戒体験」レポートは少々長くなりますので興味の無い方は読み飛ばして下さい。

11:00 とてつもなく広い大講堂の壇座に拝礼して、講堂奥の「授戒堂」へ導かれます 
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暗闇の堂内で行われる「お授戒」は、静寂と闇に包まれて執り行われる真言密教の儀式で、
写真など撮れる雰囲気ではありませんでしたので、その有り様を記憶を頼りに書いてみます。

講堂奥の授戒堂入り口でお坊さまから粉末になったお香を少量いただき両手に擦り込みます、
それがとってもいい香りで、おそらく修行不足門前の小僧のお清めの儀式だったのでしょう。

授戒堂壇座は、先ほどの大講堂壇座に比べると閑静ですが凛とした威厳を感じさせるもので
壇座正面には弘法大師空海像が鎮座、脇仏は不勉強な私にはわかりませんでした・・・

儀式の開始前、
「儀式が終わるまでいかなることがあっても退室できません」と、厳しいご注意があり、
幾つかのお灯明が点いている他は窓も扉も全部閉じられ真っ暗になり、
お灯明の光だけが見える中で、一同緊張しながら待つこと数分・・・

暗やみの中、左手の襖が開き先導僧の御鈴に導かれて※阿闍梨様が中央の壇座に座られ、
授戒の儀式が始まりました。

阿闍梨様が静かに「南無大師遍照金剛」の御宝号を唱えられること数十回、一同唱和します。
初めから数えて無かったのですが、108回だったかも知れません・・・
時おりわずかにお体が動くのですが、お護摩を焚かれていたのか定かではありません。

お経が終わると参加者全員に「菩薩戒牒」と書いた小さな御札が授けられます。
畏れ多くも、私は同行20人の代表者に指名され壇座の阿闍梨様の御前に上がります。

ご指名を受けて立ち上がろうとした門前の小僧に想定外の事態勃発です!
板の間に座ること30分~~~、そうです、両足がシビレMAX!
なんとか数段の階段をあがり壇座の前に進み「菩薩戒牒」を拝受。
一瞬でしたが、お灯明越しに阿闍梨様と目線が合った
「いいのですよ、シビレるのは生きてる証拠ですよ」
と、言わんばかりの優しい眼差しでお許しをいただきました。(と自己解釈・・・)

それでもシビレは消えず、壇座から降りる数段にも苦労致しました・・・
お先達様、同行皆様、毅然とした「菩薩戒牒」の代表拝受ができなくてすみませんでした。

儀式の終わりに阿闍梨様が、静かに述べられたお言葉。
  <真意を正確に再現できてないかもしれませんが> 
 「これで皆さまはお大師様の立派なお弟子さまになられました、
 それぞれのお里へお帰りになられましたら、
 なにか些細なことでお困りの方々のお力をなって差し上げて下さい」
          要約すると以上のようなお言葉でした。

「助ける」などと大それたことではないぞよ、
「人様の役に立てることはなかろうか、そこからが人の人たる姿ぞよ・・・」なのかナウ。

お言葉(ご法話)が終わると、先導僧の御鈴の音とともに阿闍梨様は暗闇の中へ消えられ
一切の「お授戒」の儀式は閉幕、閉められた窓と扉が開かれて現世(俗世)へ帰りました。

拝受した「菩薩戒牒(ぼさつかいちょう)」(表)
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f0213825_20303689.jpg  不謹慎ながら、ちょっと中を拝見させていただきました。
    (簡単に開ける折りたたみ方ではないのです)    
   
   不殺生:生きものを殺さない
   不偸盗:人の物を盗まない 
   不邪淫:ふしだらなことをしない
   不妄語:うそをつかない
   不綺語:お世辞を言わない
   不悪口:悪口をいわない
   不両舌:二枚舌を使わない
   不慳貪:欲張らない
   不瞋恚:怒らない
   不邪見:間違った考えは起こさない







 88ヶ寺霊場巡拝仏前勤行次第の「十善戒」が読めました。
 遍路に限らず、「人」なら誰れでもが守るべき当たり前の戒めなのだが、
 当たり前であるが故に難しい戒めもある・・・
 修業不足の門前の小僧、いまだ煩悩去り難く、反省しております。
 日々、努めることを阿闍梨様にお約束申し上げたい。

 ”モーゼの十戒”にもこのような「戒め」があり、
 洋の東西を問わず人の道、道徳は不変のものなのですね~~~


※「阿闍梨(あじゃり)」とは <Wikipediaより>
一般には衆僧の模範となるべき高位の僧侶の称号で日本では天台宗および真言宗において
高貴な身分の僧や天皇の関わる儀式において修法を行う僧に特に与えられる職位である。

11:45 お授戒体験後、檀上伽藍へ向かうとき見た大師教会大講堂 
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           この大講堂の奥に儀式が行われた授戒堂があります

大師教会・大講堂の正面
(この写真は大師教会紹介HPの画像です)
f0213825_1927503.jpg  私もこのアングルで撮影したかったのですが、
 ある団体御一行が、手前石段いっぱいに陣取って記念お写真撮影中・・・
  ほかの参拝者は石段の隅っこを小さくなって通行。
  四国霊場88ヶ所各寺でお納経をするその都度に
 お先達さんがほかの参拝者の邪魔にならないようにと、
 必ず、本堂・大師堂脇へ私達を並ばせて納経されていましたが、
 最後になって、そのマナーの大切さがよくわかりました。


あれから4年、(2015年11月某日追記)
 もう時効でしょうから大師教会正面玄関での現場写真をUPします。
 革靴履いて金ぴかの輪袈裟を架けた団体さんの傍若無人ぶり、
 お遍路が小さくなって石段の隅っこを危なっかしく降りる・・・
 お坊さんは・・・
 金ぴか輪袈裟のお客様にもみ手すり手で観光写真屋の助手・・・
 情け無い!

 世界遺産になって、観光地にもなった高野山の一面を見てしまった、残念・・・
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   ⑦壇上伽藍へ続く  
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by jh5swz | 2011-11-13 21:01 | 高野山結願報告参拝 | Comments(0)