つるし雛と佐礼谷窯

春に誘われて

またまた妹のアッシー君で
春の伊予市「佐礼谷のつるし雛(Re.ぽっち工房)」と「佐礼谷窯」へ行ってきました。


佐礼谷はかって松山藩と大洲藩の国ざかいに位置し、
戦前は大洲街道が走る交通の要衝としてにぎわったそうですが、
戦後は過疎化の一途をたどり、かって2000人いた住民は半分を割り、
最近では小学校や農協などがある中心部ですら限界集落状態だとか・・・

そんな危機感から、
集落の有志の皆さんが学習会を開き「住民自治されだに」を立ち上げ、
豊かな自然の佐礼谷の魅力を発信し続けていると聞きおよび、
私自身が一度は訪れてみたかった所でした。

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   松山から25㌔,、
   高速道が開通して以来、
   めっきり車が少なくなった
   R56の犬寄峠トンネルから走ること数分、


   
   道を尋ねた人のよさそうな ばあちゃんが
   「もう ちょっと ですけんな」。


桜が咲けば、さぞやと思しき「つるし雛屋敷」は、山の中の一軒家
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鯉のぼりは浴衣の生まれ変わりだそうです。
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つるし雛屋敷・玄関
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静岡県伊豆地方由来のつるし雛に学び
この「ぽっち工房」を始められた主宰者・高市さんの遊び心は、とても74歳とは思えません。

玄関から上がらせて頂くと、部屋一面、手作りの「つるし雛」
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古布で作られたおびただしい「つるし雛」に圧倒されました・・・
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「入場無料」・「売り物は一切ありません」との
アマチュア精神の真骨頂に☆ ☆ ☆ ☆ ☆! 
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干支の貼り絵。売って欲しかった!
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   照明は電球を貝殻で包んだ はだか電球
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京都・清水寺参道のみやげ屋さんのつるし雛のような派手さはありませんが、
古布ならではの素材の渋さ?が、佐礼谷の春に溶け込んでとてもいい雰囲気でした。
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十数人のおばさん達が1年かけて作られたと聞いた、力作ぞろい!
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毎年3月下旬に開かれる「峠のつるし雛展」には、例年600人前後が訪れるとか。

つるし雛屋敷からちょっと離れた住宅でお茶のお接待を戴きました。
おいしいお茶と饅頭をご馳走になりながら眺めた庭は 春いっぱい!
赤花ミツマタ(三椏)
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サンシュユ(山朱臾)
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少し車を走らせて、「佐礼谷窯(されだにがま)」を見せていただきました。
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私も妹も焼物には興味津々なのですが、
実際には一度だけ備前焼きの猪口を作ったコトがあるだけで、まったく門外漢ですから・・・
以下、佐賀の唐津で2年間修行し、1990年に「佐礼谷窯」を開かれた
窯元:清家 久さんの栞のコトバを原文のママ、記事とさせていただきます。

  畑の土を掬いとってはうらがえし、
  掬いとってはうらがえし、そうした日々がありました。
  人のいのちが、どこからきてどこへ去っていったのかを念う日々でした。
  見えなくなってしまったその姿を、
  そのぬくもりを、その手ざわりを土に求めるようになりました。
  野の花も、木も鳥たちも、土に生まれ土に還っていくのだと思うようになりました。
 
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   焼物の仕事は、土づくり、灰づくり、薪割りなど、下準備も多様ですが、
  私にとって心なごむひとときは、
  轆轤で挽いたばかりの土の容(かたち)との出会いの刻(とき)です。
  たったいま、
  土の母胎から切り離されて
  板にのっている姿から産声が聴こえてくるように思えるのです。
  水を得て輝き誕生のよろこびを放っているように感じられるのです。

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工房裏庭の登り窯
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    佐礼谷窯の「炭化焼き」の特徴は、
     一度焼き上げた陶器をさらに燻して出る独特のしっとりした黒さが特徴だとか。
 


    私が手がける粉引・灰釉・焼きしめの焼物などは
    水を吸い、つかうほどに変化していきます。
    存分におつかいになり、育てていただく事を希っております。
 
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   土に還ることのない焼物たちに、一輪の花を添え送り出したいと思っております。
                              佐礼谷窯 清家 久
   〒791-3201 愛媛県伊予市中山町佐礼谷丙1259-3 ☎ (089)968-0657


 5月と11月の窯開きでは茶碗や皿など300点以上の展示、即売があるとのこと、
 「小遣い貯めとこ!」。

妹が行きたいと云うから務めたアッシー君、
(失礼ながら)「雛」も「窯」も期待以上!
なにより、田舎育ちには心なごむ佐礼谷の春の一日でした。 
「また、行こっ!」
Commented by mizuki-39 at 2012-04-04 19:34
心和む素敵な里山ですね~
つるし雛も手作りで味がありますね。
営利目的でない所が、また好感がもてます。
窯元があったり、ぶらり散策するにはいい場所ですね。
Commented by jh5swz at 2012-04-05 08:53
そうでしょう!
田舎もんには、ホッとする里山でした。

mizukiさんのきれいな画像、
毎回楽しみに拝見しています。
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by jh5swz | 2012-04-01 20:34 | その後の徒然日記 | Comments(2)