昭和の語り部 羊蹄丸!

平成24年5月13日(日)
旧青函連絡船「羊蹄丸」が最後の一般公開(6月10日まで)のため
新居浜市黒島埠頭へやって来た!というので出かけました。

黒島埠頭内で進入路を間違えたおかげで、対岸から羊蹄丸を撮ることができました。
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昭和40年(1965)から昭和63年(1988)まで
日本国有鉄道及び北海道旅客鉄道の青函航路に就航していた鉄道連絡船で、
青森 - 函館間113.0kmを3時間50分で結び、海の新幹線と呼ばれた。 
終航後平成8年(1996)3月22日から平成23年(2011)9月30日まで
東京お台場船の科学館で海上展示されていたが、
新居浜市『東予シップリサイクル研究会』への贈与が決まり、
今回の一般公開後、解体され資源リサイクルされると云う・・・

黒島埠頭側から見た羊蹄丸
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単なる解体ではなく、
効率的で環境に影響の少ない解体方法の実験素材だと聞きましたが、
それが羊蹄丸でないとダメなのか?ちょっと疑問・・・

青函連絡船には乗ったことがないのですが、宇高連絡船には再々お世話になった私、
鉄道連絡船が消えるのは寂しい・・・
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ファンネルマークはJNR:Japanese National Railways: 
今はJRですから、この英略称を見ることはできません・・・
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 一般公開後、解体までに
 いろいろなパーツが
 ネットオークションされるそうですが、
 JNRマークといい、
 このイルカのシンボルといい
 一体いくらの値段がつくのでしょう?・・・

 

 今日も埠頭で、ほんの一部のパーツがオークションされており、
 ¥500でスタートした船内電話機が¥7000で競り落とされていました。

      私の財布じゃとても競り落せません・・・

日曜日とあって、行列のできた羊蹄丸。
船内が混雑しないように20人くらいづつ時間差乗船します
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500円也の乗船券を買ってデッキを登りました。
因みに、就航時の青森⇔函館の乗船券は大人¥2000- 寝台¥2400-
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とても解体直前とは思えないきれいな船内中央ロビーです
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さて、船内には就航当時の青森港の町、
待合室、客室の様子が精巧に再現されていましたのでいくつかご紹介します。

青森港の町並みでしょうか? 屋根に残った雪やツララまで再現してありました
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           白い軍手のリンゴ屋さん以外の人物は見学者です

七輪で暖をとりながらリンゴ屋のおかみさん(リンゴ箱が懐かしかった)
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こちらでも「安いよ 美味しいよ!」とリンゴ屋のおばさんの声まで再現
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     湯気が出て、ふたまであがります焼き芋屋さん
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さかな屋のおばさんがお父さん?の肩をもんでいました
肩もみに合わせて二人の体が前後に動いたり、
赤い裸電球が北風に揺れるところまで再現してあるリアルさにびっくり!
 
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映画館です
なんだか懐かしい俳優さんの名前に昭和○○年代にタイムスリップ・・・
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今となってはお宝のポスターと「貼紙厳禁」の「貼紙」の数々
「ゴジラの逆襲」は昭和30年封切だとか・・・
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あえて、「貼紙」部分を拡大。
    求む女店員20才まで(そば屋) 月給3000円  
    住込下働女中 ホテル 月給4000円
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    住込み女中さんの月給に比べれば、
     羊蹄丸就航時の普通乗船券・片道¥2000-がいかに高価なものだったか・・・

こちらには、
JNR青森駅、東北本線・奥羽本線の時刻表も当時のままに
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青森駅のホームには東京に向かう本物の客車が
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   上野行 急行「津軽」?
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連絡船への貨車の出し入れに活躍したディーゼル機関車
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だるまストーブが燃える連絡船の待合室、
 粋な兄さんが「おば~ 食べすぎだぜ~」
     おばさん「ほっといてくれ!」
        駅員さん「この人 食べることだけが生きがいなんだべ~」
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こちらでは、食堂で酔っぱらってしまったお客さんがいます
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                TORYS WHISKYの灰皿が欲しいなあ~・・・
「鉄道弘濟會」、今では「KIOSK」ですから。
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懐かしい銘柄に、見学中のお父さん思わず「ききよう3個!」と、財布に手をかけた。
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桟橋で忙しそうな赤帽さんの後ろ、デッキの美形のツブやき
   「函館で幸せになろうね・・・って言ったあの人は来ない、
        私、騙されたのかしら?
   でも私、着ては貰えぬセーターを 寒さこらえて 編んで 待ってます。」
                    
と、言ったかどうか定かではない・・・
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         美形の足元のバッグや赤帽台車のボストンバッグは実物でした 

操舵室
 説明は、かって羊蹄丸の船員さん(船長さんかも?)
 「船酔いに弱い船長の船に乗ると大波を避けて操船するので、お客さんも酔わない」
                       と云うウラ話がおもしろかった。
  
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    舵は、磨き上げた木製の操舵輪を想像していたのですが、ステアリングでした。

ガラス張りの船室から見えたピカピカの機関室
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  羊蹄丸諸元
    総トン数    8,311.48トン
    全長      132.00m
    航海速力   18.20ノット(時速約34キロ)
    乗客数     1200名:新造時
    積載貨車数  ワム形貨車48両
    総運航距離  4,035,060km(地球101周に相当する)
    延べ旅客数  11,783,164人
    建造費(当時) 18億2500万円
            <日本財団・船の科学館資料ガイドより>

どうして、大先輩船を解体しっちまうのだよ~~
 と、四国オレンジフェリー・ホープが対岸でツブやいていました。
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 が、今まで係留されていたお台場の船の科学館の、
 羊蹄丸一隻の年間維持費は3000万が負担になって、
 今回の解体が決まったのだそうです。 
 そう言われるとますます可哀相に思えて、振り返りました・・・
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 ちょっと、イイ話し。  
  羊蹄丸が解体されることを知った青森市から、
  船内のジオラマ
  (リンゴ屋・焼き芋屋さん、キザな兄ちゃん・酔っ払った親父など)を
  引き取って記念館へ保存したい との申し出を受けて、
  新居浜市と東予シップリサイクル研究会は、要望部分すべての寄贈を決めたそうです。
  一隻の廃船が取り持った津軽海峡と瀬戸内海のご縁にバンザイ!


  6月10日までに、もう一度行きたい・・・
Commented by ばら at 2012-05-16 20:41 x
こんばんは!
羊蹄丸、解体されるのですね~
十何年か前、新幹線と特急を乗り継いで函館まで生きました。
羊蹄山にも行きました。
要諦丸には乗ったことがないですがどうして解体されちゃうのでしょうかね。
持続していくコストの問題なのかしら?
それにしても大きい船ですね~
乗ってみたいです。
Commented by 門前の小僧 at 2012-05-17 07:55 x
お台場の船の科学館で係留中の年間維持費3000万が
仕分けにかかったようで・・・
寂しいウラ話しです。
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by jh5swz | 2012-05-13 22:34 | その後の徒然日記 | Comments(2)