幻の第37番札所・大黒山吉蔵寺

平成27年 1月25日(日)の日記 (その1)
 遍路茶屋・坂本屋のご縁で知り合い、 
 現在三巡目のお四国参りをされている舞鶴の足立さんが
 40番から43番への区切り打ちの足を延ばして参拝されると云う、
 別格7番金山出石寺~十夜ケ橋永徳寺のお参りに同行、
 アッシー君を務めさせてもった、楽しい遍路道中日記です。


06:50 彼の前泊地43番の卯之町から八幡浜へのJR時刻に合わせて松山を出発、
08:06 八幡浜駅で合流、味わい深い遍路旅になるハズのスタートです。
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                    汽車通学生だった高校3年間の思い出が満タンのJR八幡浜駅舎
 
 私の生まれた港町・八幡浜市にはミニ四国霊場「お四国山」がありますが
88ヶ所札所はありません。
 ですが、遍路を始めていろいろ調べていたら、
ある時期、37番霊場だったという「幻の札所」がある、と云う話に遭遇! 
 まずは、そのお寺さんへお参りすることも二人の大きな目的でした。

 遠来の足立さんに、古い八幡浜の歴史と
 「霊場ゆかりの物語」の起点に繋がるかも知れない
 埋め立て前の港を示す「船つなぎ石」などをご案内しながら
 幻の37番札所・吉蔵寺へ向かいます。

 大規模な埋め立てに尽力した豪商「大黒屋」の菩提寺、大黒山・吉蔵寺は
山号にゆかりの商店街・大黒町に隣接する旭町の一角にありました。

08:21 曹洞宗永平寺派大黒山吉蔵寺山門     
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                  昭和39年頃まで37番札所という看板がかかっていたらしい・・・

      吉蔵寺本堂:本尊 阿弥陀如来
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      社寺仏閣に詳しい足立さんのお話しでは、
      曹洞宗ながら大師堂があるのだから、お大師さん所縁の歴史があったに違いない。
      とのことで、ここでお光りを灯してお納経。
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     お納経帖を受けることはできないものかと、
     庫裡と思しき玄関から
     「おはようざいます、お納経帖は願いできますか?」。
     ご住職から開口一番、
     「先代までお納経をしておりましたが現在は関わっておりません・・・」。

     巷間に伝わる幻の37番札所の物語は事実であったことが確認できたので
     それ以上詳しくお尋ねすることをご遠慮しました・・・

 ご参考までに、
 ◇古今御朱印研究室(岩本寺)には、次の記事があります。
    http://goshuin.ko-kon.net/shikoku88/037_iwamoto-ji.html
   岩本寺は明治の神仏分離で廃寺とされ、明治22年(1889)に再興された。
  その間、伊予八幡浜の大黒屋吉蔵が岩本寺の本尊と納経印を3500円で買い取り、
  明治18年(1885)八幡浜に大黒山吉蔵寺を創建して37番札所とした。
   大正7年(1918)四国を巡拝した高群逸枝の『娘巡礼記』によれば、
  八幡浜に上陸した後、すぐに吉蔵寺に参拝しており、37番札所の本尊と納経の版が
  伝わっていることを記している。
   当時は札所が2ヶ所並立していたと考えられる。
   いつ頃、本尊などが返還され、札所が一本化されたのかなどは不詳である。
                        (以上、原文のママ)
  ※この不詳である、定かではない・・・と結ばれる物語が私は好きです、
   世の中にはシロクロの決着を付けないファジーなピリオドで
                   むしろホッとすることもありますから。

 ◇この曰く因縁、歴史の詳細は
  八幡浜史談会の調査・報告を基にされた
 【愛媛西方圏ブログ・幻の37番札所大黒山・吉蔵寺】をご一読下さい。
    http://ehimekennanyohokubu.blog.fc2.com/blog-entry-974.html

 
 
 八幡浜市に第37番札所があった、との
 「娘巡礼記」を記した高群逸枝(1184~1964)ほか、
 九州からのお遍路さんが四国巡礼の第一歩を残した八幡浜港で暫し休憩。
 沖は豊後水道、その沖は九州大分県
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             もう少し絵になる写真を撮りたかったのですが桟橋は駐車禁止のため・・・    
 
-これもご縁に違いない- 
 先ほど吉蔵寺の庫裡の玄関の表札を見て、
 校区違いの同級生に同姓のお寺の息子がいたことを思い出した、
 彼は、現在、宇和島市内某寺の住職のハズだが・・・ 
 と躊躇しながら彼の名前を出して尋ねた。
 ご住職、「それは私の弟です!」。

 帰宅後、同窓会名簿を辿って宇和島のお寺へ電話をしてみた。
 覚えていてくれた・・・
  彼:「へえ~~~、歩いてお四国参りをな?」。
  私:「若気の罪滅ぼしでな~」。
  
 なんと高校卒業後の長い年月を経て交わした初めての会話。
 これぞ「お大師っさんのお導きに違いない!」。
  
Commented by おやっさん at 2015-01-27 17:40 x
さすがにUPが早い!
わしはいまだいい文章がかけず、推敲推敲の連続で悪戦苦闘しています。
ので、お寺の縁起とか詳しいことについてはお任せします・・・。
Commented by jh5swz at 2015-01-27 21:36
おやっさん、こんばんわ。
 お世話になりました。
 「幻の37番」は幻でなく、ちゃんとお納経ご朱印・墨書きを行っていたことが確認できて、参拝した甲斐がありました。
 結末の裁判は、敗者のない「和解」だったと想像します。
 こなた「関わっていない」と言い、
 あちら「知らない」と、おっしゃっていますから。
 平和でいいですね。
 
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by jh5swz | 2015-01-26 19:45 | 幻の第37番物語 | Comments(2)