カテゴリ:その後の徒然遍路( 38 )

幻の第37番大黒山吉蔵寺

平成27年 1月25日(日)の日記 (その1)
 遍路茶屋・坂本屋のご縁で知り合い、 
 現在三巡目のお四国参りをされている舞鶴の足立さんが
 40番から43番への区切り打ちの足を延ばして参拝されると云う、
 別格7番金山出石寺~十夜ケ橋永徳寺のお参りに同行、
 アッシー君を務めさせてもった、楽しい遍路道中日記です。


06:50 彼の前泊地43番の卯之町から八幡浜へのJR時刻に合わせて松山を出発、
08:06 八幡浜駅で合流、味わい深い遍路旅のスタートです。
f0213825_10334361.jpg
           汽車通学生だった高校3年間の思い出が満タンのJR八幡浜駅舎
 
 私の生まれた港町・八幡浜市にはミニ四国霊場「お四国山」がありますが
88ヶ所札所はありません。
 ですが、遍路を始めていろいろ調べていたら、
ある時期、37番霊場だったという「幻の札所」がある、と云う話に遭遇! 
 まずは、そのお寺さんへお参りすることも二人の大きな目的でした。

 遠来の足立さんに、古い八幡浜の歴史と
 「霊場ゆかりの物語」の起点に繋がるかも知れない
 埋め立て前の港を示す「船つなぎ石」などをご案内しながら
 幻の37番札所・吉蔵寺へ向かいます。

 大規模な埋め立てに尽力した豪商「大黒屋」の菩提寺、大黒山・吉蔵寺は
山号にゆかりの商店街・大黒町に隣接する旭町の一角にありました。

08:21 大黒山吉蔵寺山門
f0213825_10485523.jpg
          昭和39年頃まで37番札所という看板がかかっていたらしい・・・

      吉蔵寺本堂
f0213825_10502829.jpg

      社寺仏閣に詳しい足立さんのお話しでは、
      曹洞宗ながら大師堂があるのだから、お大師さん所縁の歴史があったに違いない。
      とのことで、ここでお光りを灯してお納経。
f0213825_10575254.jpg

     お納経帖を受けることはできないものかと、
     庫裡と思しき玄関から
     「おはようざいます、お納経帖は願いできますか?」。
     ご住職から開口一番、
     先代までお納経をしておりましたが現在は関わっておりません・・・」。

     巷間に伝わる幻の37番札所の物語は事実であったことが確認できたので
     それ以上詳しくお尋ねすることをご遠慮しました・・・

 ご参考までに、
 ◇古今御朱印研究室(岩本寺)には、次の記事があります。
    http://goshuin.ko-kon.net/shikoku88/037_iwamoto-ji.html
   岩本寺は明治の神仏分離で廃寺とされ、明治22年(1889)に再興された。
  その間、伊予八幡浜の大黒屋吉蔵が岩本寺(仁井田五社)の本尊と納経印を買い取り、
  明治18年(1885)八幡浜に大黒山吉蔵寺を創建して、37番札所とした。
   大正7年(1918)四国を巡拝した高群逸枝の『娘巡礼記』によれば、
  八幡浜に上陸した後、すぐに吉蔵寺に参拝しており、37番札所の本尊と納経の版が
  伝わっていることを記している。
   当時は札所が2ヶ所並立していたと考えられる。
   いつ頃、本尊などが返還され、札所が一本化されたのかなどは不詳である。
                        (以上、原文のママ)
  ※この不詳である、定かではない・・・と結ばれる物語が私は好きです、
   世の中にはシロクロの決着を付けないファジーなピリオドで
                   むしろホッとすることもありますから。

 ◇この曰く因縁、歴史の詳細は
  八幡浜史談会の調査・報告を基にされた
 【愛媛西方圏ブログ・幻の37番札所大黒山・吉蔵寺】をご一読下さい。
    http://ehimekennanyohokubu.blog.fc2.com/blog-entry-974.html

 
 
 八幡浜市に第37番札所があった、との
 「娘巡礼記」を記した高群逸枝(1184~1964)ほか、
 九州からのお遍路さんが四国巡礼の第一歩を残した八幡浜港で暫し休憩。
 沖は豊後水道、その沖は九州大分県。
f0213825_1145720.jpg
        もう少し絵になる写真を撮りたかったのですが桟橋は駐車禁止のため・・・    
 
-これもご縁に違いない- 
 先ほど吉蔵寺の庫裡の玄関の表札を見て、
 校区違いの同級生に同姓のお寺の息子がいたことを思い出した、
 彼は、現在、宇和島市内某寺の住職のハズだが・・・ 
 と躊躇しながら彼の名前を出して尋ねた。
 ご住職、「それは私の弟です!」。

 帰宅後、同窓会名簿を辿って宇和島のお寺へ電話をしてみた。
 覚えていてくれた・・・
 「へえ~~~、歩いてお四国参りをな」。
 「若気の罪滅ぼしでな~」。
  
 なんと高校卒業後の長い年月を経て交わした初めての会話。
 これぞ「お大師っさんのお導きに違いない!」。
  
by jh5swz | 2015-01-26 19:45 | その後の徒然遍路 | Comments(2)

文殊院と八ッ塚参り

平成26年 1月16日(金)の日記(その1)

 自宅から車で約15分、
 別格霊場9番文殊院で、四国霊場開創1200年記念法要が行なわれました。

 四国遍路の元祖? 衛門三郎伝説ゆかりの文殊院さんで
 八ツ塚巡り・別格20霊場お砂踏み・柴灯(さいとう)護摩法要が行なわれ、
 遠来の信徒さんはじめ大勢のお遍路さんで大変な賑いでした。


<レポート その1>
 初めての歩き遍路では、八ツ塚の傍を歩きましたが、
 先を急ぐばかりに、ゆっくり参拝できなかった八ツ塚参拝から。

09:30 46番浄瑠璃寺前、遍路宿「長珍屋」へ。
f0213825_1024775.jpg
   遠来の参拝者で駐車場も満杯。
f0213825_10242966.jpg

     長珍屋の遍路用具売店で「別格20霊場お納経帖」を購入、
     大勢のお先達さんに混じって、素人の私、小さくなって
10:00 長珍屋の送迎バスで、まずは文殊院さん裏手の「八ツ塚」へ移動。
f0213825_10313730.jpg
      この広い田んぼの中に、まず5つの小さな古墳が点在します。

      以下、文殊院さんから、ていねいな説明があったのですが、
      ハンドスピーカーが声が小さくて、最後尾の私には聞こえず、残念・・・
      なお、文殊院さんから一番遠い古墳(塚)から参拝しましたので、
      松山市の史跡としての古墳標記番号と掲載画像の順番は逆になっています。
       【参考のため、松山市看板より、()内にその番号及び墳丘名を記しておきます】
 
 一番目(⑧円墳)
f0213825_10391690.jpg

 その正面から
f0213825_10394810.jpg
         画面右上、二つの怪しげなキノコはスタジアムのナイター照明施設 
二番目(⑦方墳)
f0213825_10482473.jpg

 ここまで来ると、5番目の小さな古墳もはっきり見えます。
f0213825_105867.jpg

 三番目(⑥方墳)
f0213825_115035.jpg

 そのお地蔵さん、いいお顔されていました。
f0213825_119598.jpg

 ここで参拝者一同、般若心経を納めました
f0213825_11534291.jpg

 四番目(⑤円墳)
f0213825_11182378.jpg

 五番目(④方墳)
f0213825_1120221.jpg

 次の古墳は右手の民家の路地奥にあり
  (この子、ちゃんと輪袈裟をかけてます)
f0213825_1128599.jpg
  1列になってこの路地を入ります
f0213825_11312015.jpg
 
 六番目(③円墳)
f0213825_11365348.jpg

    お幸せに!(こんなことならお菓子でもポケットに入れとけばよかった・・・)
f0213825_11465891.jpg

 七番目(②方墳)
f0213825_11422166.jpg

 八番目(①円墳)
   (本来、ここを1番塚とか1号古墳と呼ぶべきなのでしょうか・・・)
f0213825_1150214.jpg

f0213825_1252055.jpg
  この古墳はマイカーお遍路さんでも参拝できます、
  巡拝の節にはお立ち寄りなさってはいかがでしょう。
f0213825_12521891.jpg

 蝋梅の花が満開でいい香りが漂っていました。
f0213825_16531229.jpg


すべてのご説明はこの看板に尽きます。
f0213825_1159542.jpg
  (看板より)
    文殊院所有のこれらの墳丘の形は、後世の開発によって変形しているが、
        (中略)
    石室は未調査だが横穴式石室、時代は古墳時代終末期と言われている。
    この八ツ塚は、四国遍路の元祖といわれる衛門三郎の八人の子供を祀った
    との伝説もあり、塚には小祠がおかれ、石地蔵が祀られている。
    古墳と伝説の関係が、いつ頃から語りつがれているのかは不明である。
                      松山市教育委員会 

    
   不明である(定かではない)・・・とは、夢があっていいと思います。
   シロクロ決着をつけない(つかない)方がイイこともあるのですから。

   古墳時代終末期と云えば7世紀半ば? 
   以来1300年、幾多の戦いや周囲の開発にもまれながら
   今日まで墳丘の原型が残ったのも、
   弘法大師信仰に結びついた衛門三郎伝説のおかげと考えれば
   「定かではない伝承」にも大きな功績があるのでは?
   などと、八ツの古墳を見歩きながら、思いを巡らせた門前の小僧でした。
  
   
 このあと、文殊院さんの近くの公民館でうどんのお接待がありましたが、
 私は、午前中行なわれている別格20霊場お砂踏みが気になって、
 霊場関係者用の小型バスに便乗させて頂き長珍屋へ引き返しました。

10:50 長珍屋玄関
f0213825_134924.jpg
f0213825_1342070.jpg

 歩き遍路中、
 そこかしこの札所や高野山宿坊で体験しましたが
 ずいぶん久しぶりのことで、
 それも別格霊場のお砂踏みは初めてのことです。

 

 会場入り口で塗香をいただき身を清め、御加持を受け、
 まず、仏足石のレプリカ?の踏み石から20霊場お砂踏みへ出発です。
f0213825_13241449.jpg
            (この写真は浄瑠璃寺境内の仏足石です)
     
     お軸とは申せ、ご本尊像には厳しさあり、優しさあり・・・
f0213825_1329216.jpg

     ちょうど真ん中あたりでゾクっと身震いを覚えたのは、さてさて???
f0213825_13292228.jpg

     遍路道中体験したお砂踏みとは違った緊張感と気持ちよさがMAX!     
f0213825_13293963.jpg
  一巡後、もう一度御加持を受けて退室しました。
  ・撮影は場内の別格霊場関係者の許可を得て撮影しました。   
  ・作法の専門用語に間違いがありましたら、是非、コメント欄で教えて下さい。


 このあと、柴灯護摩供養まで少々時間があったので、
 車で48番西林寺近く、小僧贔屓の「うどん 瓢月」で昼食しました。
f0213825_1353251.jpg
f0213825_13531867.jpg
 ここではいつも天ザルなのだが、
 本日は清水の舞台から飛び降りて「おろし海老天」¥980!
 昼食後、柴灯護摩供養が行われる文殊院さんへ移動。
 
 
by jh5swz | 2015-01-17 17:33 | その後の徒然遍路 | Comments(2)

2015年 初参り② 吉祥寺

平成27年 1月 3日(土)

 いろいろあって、恒例のお正月歩き遍路ができず、
 昨年12月中旬、愛媛新聞で紹介されていた
 本日一日限りの公開、
 第63番吉祥寺の寺宝ご開帳?参拝に行ってきました。
          (「公開」と書くべきかも)
f0213825_1416231.jpg
      以下、この新聞記事と吉祥寺さんの説明板から今日の日記を書きます。

 第63番吉祥寺(4回目の参拝)山門
f0213825_1843222.jpg
f0213825_150177.jpg 小まつの町城下ニ有
 六十三〃 吉祥寺平地 にしミなミ にゐ郡氷見村
 坐二尺
 本尊毘沙門
 大師御作
 ミの中のあしきひはうを打すてヽ
 ミなきちじやうをのそミいのれよ
 -四国徧禮指南本 P152より-


 本堂と左・大師堂
f0213825_14225959.jpg
        初縁日とあって地元農家の方の軽トラ野菜市やあめ湯のお接待もありました。

 もちろんココで、コノ運試しは欠かせません。
f0213825_18445765.jpg
f0213825_18451565.jpg
         奥方、2度のトライで見事成就!、ゴキゲン!

 本堂内陣ではご住職による初縁日の納経が行なわれていました
f0213825_1616296.jpg

      お納経所で聞くと、このあと本堂では落語が演じられ
      続いて餅撒きもありますとの話し、粋なお寺さんだなあ~
      (よく見ると「笑門来福」の演目が写っています)
f0213825_11243157.jpg しばらく読経を拝聴のあと、お駕籠の鎮座する別室へ入ります。
 この種のイベントでよくある「拝観料」の類いの看板もありません。
 ご本尊は、そんなケチなことは申されません。 
 「撮影はOKですか?」
 「どうぞ どうぞ」と、お堅いことも申されません。
 因みに、
 吉祥寺のご本尊は四国霊場唯一の毘沙門天であり、
 愛妻・吉祥天とは今もラブラブなのだそうで、
 寺名も吉祥寺とは粋ではござらぬか!
 改めて親しみを覚えたお寺さんでした。
      


 さて、公開されたお駕籠のレポートです。

 黒漆塗梅唐草金銀蒔絵 女乗物
 (くろうるしぬりうめからくさきんぎんまきえ おんなのりもの)
 居室上部を、担い棒で吊り下げるお駕籠で、
 主に大名のお姫様の婚礼調度品に使用された、最上級のお道具にひとつ。

f0213825_15254971.jpg
  高さ約97㌢ 幅約80㌢ 奥行き約140㌢、江戸時代後期の作とみられ、
  1871年の廃藩置県の際、
  入札に出されたところを吉祥寺の檀家ら3人が共同購入し、寺に預けた、
  という新聞記事を読んだ昨年12月から今日の公開を待ち望んでおりました。

 女乗物
「女乗物にも数種あり、惣黒漆に金蒔絵を最上とす」 (「守貞漫稿」より)
 以下、②ビロード巻女乗物
    ③朱塗網代女乗物
    ④青漆塗女乗物
    ⑤茣蓙打女乗物などがあった。
     使用できるのは、藩主夫人、藩主息女などに限られ、
     婚礼行列などにも厳密な格式があった。


 「梅唐草」模様を施した屋根
f0213825_15373580.jpg

  -秋月家婚礼調度 女乗物ー
      外装:全体に黒漆塗に梅唐草蒔絵金銅飾金物と丸鋲を全面に打ち     
         正面に実家(秋月家)の家紋金物

f0213825_1544839.jpg
   高鍋藩秋月家の姫君が、ここ小松藩主一柳家へ輿入れする際に使用された駕籠。
   日向から伊予への婚礼行列のルート、日数は如何様なものであったのだろう? 
   野次馬・門前の小僧の興味と関心はつのる一方なのです・・・
f0213825_16185938.jpg

     内装:やまと絵による、
          吉祥文(鶴と亀・洲浜に松
          「子の日の小松引」(平安貴族の正月遊び)
           が極彩色で描かれた婚礼用の豪華なもの

    さしずめメルセデスベンツS65 AMGクーペといったところでしょうか!?
f0213825_15465435.jpg
     羽二重布団?の背もたれに両肘かけ、畳の敷物もさぞや!と思われます。

  説明板の この2行を見つけて
f0213825_1918366.jpg
         ウチの照子姫が喜んだことは云うまでもナイ。
       帰りの道中、目の回るような寿司をご馳走してくれました。

 
f0213825_15504176.jpg その姫が
 吉祥寺境内の軽トラ市で買ったネギ
 立派なネギが100円は安いとゴキゲン、

 ベンツで輿入れした姫が
 100円のネギを買ったと云う今日のオチ。

 おあとがよろしいようで♪
 
by jh5swz | 2015-01-04 09:49 | その後の徒然遍路 | Comments(7)

平成27年1月2日(金) 初参り

 四国霊場開創1200年
   欲は申しません、去年よりちょっとだけいい年で ありますように! 
 
                       平成27年 元旦
f0213825_14531720.jpg
       
 思うところあって、今年の初参りは札始大師堂から
  松山市東方町の大蓮寺境外仏堂 四国88ケ所番外霊場 小村大師は
  通称・札始大師堂と呼ばれ、伝説の人物・衛門三郎ゆかりのお堂です。
f0213825_1556646.jpg
f0213825_1558405.jpg
     此村の南に右衛門三郎の子八人の塚有
    石手寺の縁起にくハし〇小村大師堂
    此間
    川三瀬有〇たかゐ村九郎兵衛 吉右衛門其の外宿かす

              -四国徧禮道指南P129より-
                                         
 太鼓までは鳴らさなかったが、新年の初参りとて堂内で一人般若心経を唱えました。
f0213825_1944323.jpg


 続いて、自宅に一番近い第48番西林寺へ
f0213825_1631863.jpg
    
仁王門には立派な門松が、
f0213825_167910.jpg

おそらく、奥之院仗の淵と水源を同じくするであろう手水舎の水の冷たかったこと!
f0213825_1675466.jpg

f0213825_1632474.jpg 四十八〃 西林寺 平地南向 浮穴郡高井村
 立三尺 本尊十一面
 御作
 ミた佛の 世界をたつねききたくハ
 にしの林の 寺へまいられよ
     

       -四国徧禮道指南 P129より-



 帰宅後、お正月恒例箱根駅伝の全チームを応援。
 初出場から90年目にして往路初優勝の青山学院のゴールに胸が熱くなったが
 駒沢大学最終ランナーのアクシデントには泣けました・・・



f0213825_18314268.jpg 
 記事中の緑文字文章及びイラストは、
  知り合いのお先達さんのご紹介で
  入手することができた
  香川大学瀬戸内圏研究センター編集 
  稲田道彦先生著
  <四国徧禮道指南書>
  限定発行・非売本より
  転載させて頂きましたことをお断り致します。

  
by jh5swz | 2015-01-02 21:33 | その後の徒然遍路 | Comments(6)

仙遊寺から南光坊へ

平成26年11月 6日(木)の日記。
 公私所用にて今治市へ。
 お参りがしたくなって、8時前に自宅発。


 松山から今治へのルートは一般的に二つあり、
 今日は奥道後温泉~水ヶ峠~玉川~今治へ「山ルート」を走行。
 
 歩いていると、
 あのモミジ、あのイチョウ、この花、あの花と立ち止まるのですが
 車で走ると、半端なところで駐車もままならず、あれよあれよで今治市玉川。

 信心深い小僧? 所用をさて置き、まずは仙遊寺さんから参拝。
 
 第58番仙遊寺 山門。
f0213825_199052.jpg

  この辺りへ車を置いて、せめて山門から歩いて、
  お加持水でも口に含みながら急坂を登れば徳も積める遍路なのだが・・・
     
f0213825_921972.jpg 
 お寺への私道、最後のカーブは
 切り返しが必要な急カーブなので
 いつぞやのお参りのときには、
 このバス専用回転場でターンした。

 あまり広くはない回転場ではあるが
 今朝は文字通り「団体バス専用」。
 納経所の大混雑が頭をよぎった。


本堂裏の一般車両駐車場も満車状態で、入り口で5分ほど待機。
お参りを終えられた県外ナンバーのあとへ駐車。
  身支度整えながら見る駐車場の菊がきれいでした。
f0213825_918019.jpg

  見慣れた千体仏さんが「お~よう来たなあ~~」。
f0213825_920321.jpg


開創1200年の秋遍路シーズンたけなわ!
f0213825_9251039.jpg
  方や二層屋根の本堂へ、こなた大師堂へ向かって読経合戦?を鐘楼脇で拝聴、
  お先達さんの豆木魚と音木(拍子木?)のリズムが違うものだから
  双方のお遍路さんもだんだん声が大きくなる・・・

  二組の納経が終わっあと、
  小僧は、先日お亡くなりになった仙遊寺奥様の霊を念頭に納経、合掌・・・
  内陣の写経箱へ写経五巻(代参)奉納。
  
予想通り本堂内陣の納経所は大混雑・・・
f0213825_9404558.jpg
       二つの大きなバッグから溢れるような納経帖、
       添乗員さんが手際よく58番ページをひろげて差し出す、
       お寺さんが、これまた手際よくご朱印押して達筆の墨書きをなさいます。

       団体お遍路さんは実際のお納経帖風情をご覧になることがあるのだろうか?
       
       傑作なのは(紫の風呂敷から取り出した)白衣へのご朱印。
       添乗員さんが向きを揃えた数十枚の白衣を机の上へ差し出す、
       お寺さんが右手に札所番号印、左手に寺名印を持って同時にボンと押印、
       次いで右手に持ち替えたご本尊印を中央へポンと押印。
       添乗員さんが間髪を入れず一枚取って次の白衣・・・
       双方、まさにプロの技である!

プロ対決に見蕩れて待つこと20数分・・・
やっと小僧の番、
重ねご朱印につきポン ポン ポンでお納経終わり。
お納経料¥300 + 私道通行・駐車場料(自主申告)¥400 ナリ

納経所の方に「仙遊寺奥様のご冥福を・・・」と、ご挨拶して合掌・・・

内陣から境内を振り向けば次なる団体ご一行様が読経中。
f0213825_1965993.jpg

下山の道すがら、いつ見ても素晴らしい今治市内眺望
f0213825_19151834.jpg


仙遊寺私道と県道?をクネクネと10分ばかり下って57番栄福寺さんへお参り。

駐車場から今登ってきた参道を覗くと、
田んぼの中のバス駐車場から
先ほど仙遊寺で会った団体ご一行が隊列をなして参道進行中。
f0213825_1945186.jpg
             皆さま、ようこそお四国参りへ!  

又、待たされるのも辛いので急ぎ足で境内に入ってみると
仙遊寺で読経合戦をなさっていた、もう一組の団体ご一行が・・・
f0213825_1930271.jpg
ちょうど般若心経が始まるところだったので、
ご一行の左後ろの隅っこでご一緒させてもらいました、
小僧のお四国参りのときのお先達のリズムそっくりで、
ノリがよろしゅうございました、便乗させて頂きありがとうございました。

写経五巻(代参)奉納。
運よく団体さんの納経取りが終わったところだったので、
待つこともなく、重ねご朱印を受けて下山。
お納経料 ¥300 + 駐車場 ¥100(自己申告)ナリ。

仙遊寺さんでもそうでしたが、この自己申告というのがなかなか粋な制度だと思います、
「駐車場お借りしています、普通車です」と言って、納経所の小さな箱にお金をいれます、
なんだか正直者になったようで清々しさを感じるのは平素「極悪党」の自分だけかも?

さ~~てさて、所用・所用!


午後3時過ぎ、所用先近隣の第55番南光坊を参拝。
f0213825_11131151.jpg
                     表正面から見た仁王門(奥に本堂)
f0213825_11133563.jpg
                     境内から見た仁王門

平成11年新築されたこの仁王門の四方には巨大な四天王が睨みをきかせています。
f0213825_11441643.jpg
f0213825_11443026.jpg

f0213825_11451842.jpg
f0213825_11463666.jpg


このあと56番泰山寺~54番延命寺を参拝して・・・などと
f0213825_11574155.jpg
悠長な気分で四天王さんとにらめっこしていたら、
相方から「夕方、珍客あり、至急帰れ!」との電話・・・ やむなし。

急いで残りの所用を済ませ、
帰りは今治~菊間~北条ルート(海周り)で帰宅。
夕暮れの国道は53番圓明寺から54番延命寺へ急ぎ足のお遍路さんが5人、
「道中ご安全に~!」。


     狭い庭の隠し井戸の傍に咲いたツワブキに秋の到来を感じる昨今です。
f0213825_85789.jpg
                          (2014・11/03 撮影)


    
by jh5swz | 2014-11-09 11:59 | その後の徒然遍路 | Comments(8)

64番前神寺

平成26年 9月21日(日)の日記。その❷

今日 9/21 は、まず国道11号線に沿って3ヶ寺を参拝しました。
f0213825_14514192.jpg

08:20 超近代的札所第61番香園寺講堂~
f0213825_13343544.jpg
    堂内は柱が1本も無いPC工法で、600余のどの席からもご本尊を拝むことが出来るとか。

08:55 かって伊予国一の宮の法楽所だった第62番宝寿寺~
f0213825_1013973.jpg

09:21 ランドマークは成就石の63番吉祥寺~
   本堂前から目を閉じたフリをして?進み、見事お杖が穴を抜けるとご利益があるという。
f0213825_13352076.jpg

f0213825_1518817.jpg 

 吉祥寺参拝を終えて
 国道11号線から県道142号線を
 黒瀬湖まで走行、
 石鎚登山道入り口バス停で
 今回のお参りのキッカケとなった
 アマチュア無線局皆さんと合流。

 平野林道(有料¥1850)を
 山岳ドライブ?して





10:51 天空の霊場60番横峰寺と
f0213825_16123748.jpg

11:33 念願の星が森を参拝して
f0213825_13381578.jpg

13:33 無事、登山口バス停まで下山
f0213825_13421724.jpg


さて、ココから帰宅したのでは、せっかくの日曜遍路が早く終わり過ぎます・・・
  当初目論んだとおり、
  国道11号線沿いのもう1ヶ寺第64番前神寺を参拝することにしました。

  県外からのお遍路さん気分で多少寄り道をしながら
  国道11号線を逸れて 
13:52 石鎚神社前を左折すると
f0213825_13444591.jpg

13:55 すぐに第54番前神寺総門到着
     花魁のかんざしみたいな真っ赤な彼岸花が「いらっしゃ~い」。
f0213825_13454334.jpg

 伽藍配置図
f0213825_15482876.jpg


14:00 三葉葵の大提灯が冴えます、前神寺大師堂。
f0213825_1785661.jpg 西条藩主・松平氏が許したという 
      前神寺の三葉葵の寺紋
f0213825_1755183.jpg


手水舎手前に「極楽橋」があったが、
 この橋の名を「浄土橋」と云う、極楽・浄土とは上手いネーミングだと感心。
f0213825_13524520.jpg

滝不動様健在!
f0213825_1353893.jpg お賽銭湯用の1円アルミ貨が
 不動様の滝のしづくに張り付けば大吉!
 
 7円も銭形平次したぞい。
 親分! て~へんでやしたね~
f0213825_13532256.jpg


14:20 第64番前神寺本堂
    2010・9/3初参拝時、左右の回廊?が工事中だった・・・
f0213825_14402284.jpg
  
    現在、石鎚山系も借景して計算し尽くされたような造形美はお見事!
f0213825_13541283.jpg
   そりゃあ~ 左右に回廊を配した現在の本堂は造り過ぎたようなカッコよさです。

本日最後の般若心経を唱えて写経五巻を代参奉納。
f0213825_1659495.jpg
     野球狂のポン友の冥福と難病を病んでいる朋輩の健康を祈る・・・  

 その後、国道沿いの団体会員さんのお店をちょっと訪問。
  いよ小松ICから松山自動車経由で
15:15 帰宅、超満足の1日でした。 
      お遍路といい、アマチュア無線といい、遊びたいことてんこ盛り。
      お大師っさん、
      私、当分、キョウヨウとキョウイクに精が出せそうであります!

 以上、2編に亘る長い日記を終わります、
    お付き合いいただきありがとうございました。
        明日は坂本屋へお茶くみに行ってきます。
                      -門前の小僧-

           
by jh5swz | 2014-09-26 19:01 | その後の徒然遍路 | Comments(4)

岩屋寺 幻の阿弥陀如来

平成26年 9月13日(土)の日記

天空の阿弥陀如来像に呼ばれて・・・

ご覧になった方が多いと思いますが、
9月8日夜、地元テレビ局の「四国へんろ天空の路を行く」という番組で、
久万高原町七鳥、標高約700mの第45番岩屋寺の岩窟に鎮座する
幻の阿弥陀如来像が初めてテレビカメラで撮影され放映されました。

まず境内から小型リモコンヘリを飛ばして阿弥陀如来像の所在を確認したあと、
さすがテレビ局と思しき超望遠カメラで撮影された阿弥陀像を観たご住職が
「ほう~~~ 阿弥陀様や~」と、感無量の面持ちで合掌されておられました。

以来数日、その像がどうしても気になって仕方がない・・・
阿弥陀如来様に呼ばれているような気持ちの毎日が続く・・・

「呼ばれたことにして」、思い切って出かけてきました、第45番海岸山岩屋寺。

07:50 女房も「行く」と云い、(仏様には叱られるが)ドライブ気分。
     将来、高速道路の一部になる高規格道ルートもあるが、
     もう一度写したかった、とある場所があるので、
     46番浄瑠璃寺裏山の遍路道から在来のR33号線を走行。
     もう一度、とはここ!
08:15 R33某所から見た松山市窪野町桜、坂本屋の集落(写真中央)。
f0213825_1421573.jpg
     ズームして天空の遍路茶屋・坂本屋の里をアップ、
     画面右端、三坂峠側から1軒目の建物が坂本屋の納屋と倉庫、
     ちょうどまん前の竹やぶに隠れて母屋は見えませんが・・・
     春先、あの藪の中からウグイスが上手い法華経を聞かせてくれて、
     夏場、あの孟宗竹の緑がどれほどお遍路さんの疲れを癒してくれることか。
f0213825_14215452.jpg
   今カメラを構えているこの国道の開通までは坂本屋前が土佐と伊予を結ぶ官道だった・・・
    築後100余年、元旅籠だった坂本屋は、ここを通る多くの商人、遍路、馬子を見つめてきた。


08:50 県道12号沿い、岩屋寺前バス停着、(小椋商店さん軒下から)。
f0213825_9432026.jpg
       2009年12/4 の歩き遍路では   
       八丁坂から(赤い線に沿って)山登りして尾根を歩き、
       岩屋寺奥の院・せり割り禅定を経て参拝したのですが、
       今回は県道側から266段の石段と急坂を登って参拝しました。
f0213825_9482837.jpg
             (看板は2009・12/4  歩き遍路のとき八丁坂登り口で撮影)

09:10 赤橋を渡って参道口駐車場へ¥300を払って、いざ!
     折から数組の団体さんが先行、
     一番うしろの添乗員さん、背中のお納経帖が重そうです・・・
f0213825_1064333.jpg             
 連休とあって参拝者多し!
 ロープウエイとかケーブル電車、或いは
 山門直近まで車道が整備された昨今
 いまだに260段の石段を踏みながら
 本堂まで約20分の急坂を登るこの参道は
 本来の参道の形を今に残す。
 これこそ貴重な文化遺産ではなかろうか?




f0213825_10183722.jpg 
 この参道の風物詩?
 お遍路グッズや
 甘酒、しょうが湯、太鼓饅などを
 所狭しと並べたおみやげ屋さんの看板
f0213825_10264943.jpg
 寄ってらっしゃい! 見てらっしゃい! 
           買って行ってよ と言わないところが奥ゆかしい。

09:15 山門にて
  一人参拝のお遍路さん
f0213825_10334072.jpg  団体お遍路さん
f0213825_10342650.jpg
   いえ、別に・・・ な に も・・・

一礼して山門をくぐると本堂まで266段の石段が続く、まさに深山幽谷の佇まい
f0213825_10454893.jpg
                八丁坂越えとは又趣きを異にして・・・

お出迎えいただいたお大師さまに合掌・・・
f0213825_110785.jpg

苔むした遍路墓に合掌・・・
f0213825_1153920.jpg

たくさんの石仏に迎えられて、合掌・・・
f0213825_11122890.jpg

奇岩の絶壁に埋め込まれたような方丈がようやく見えてきた。
f0213825_11144489.jpg

    岩屋寺伽藍図
         八丁坂を登り尾根を下ると仁王門から入山
f0213825_851783.jpg
                 県道側から登ると山門から入山します。    

09:30 境内を横切り・・・ 
      八丁坂から歩き遍路したときの仁王門へ直進、
f0213825_1122119.jpg
                      せり割り禅定側からみた仁王門です
その仁王門をくぐって改めて入山、小僧のこだわり・・・
f0213825_11235227.jpg

大師堂前で肩で息をしながら暫しひと休み後、団体さんの後ろでお勤め。
f0213825_13395149.jpg

続いて奇岩怪石に抱かれたような本堂お勤め。
f0213825_13365034.jpg
     へっぴり腰で17段の梯子を登って仙人屈を参拝、秋空の眺望まさに千両!

さて、お勤めのあと、
今回参拝の最大目的、
本堂横絶壁の阿弥陀如来像探索・・・

おびただしい数の岩窟を一つ一つ目を凝らして探す、探す、探す
f0213825_11383774.jpg
f0213825_1244017.jpg
(上記2枚の画像は2009・12/4 参拝時撮影)

 阿弥陀如来様、私はあなた様に呼ばれて本日まかり越しました、
 なにとぞお出ましそうらえ・・・
 半ばあきらめかけた10数分後、
 ある岩窟からかすかに、石とは違う金属様のにぶい光!
 「小僧!こちらぞよ!」と阿弥陀さまのお声。

 三脚がないので境内の立ち木にカメラを固定して?
 Nikon COOLPIX P100の26倍ズームでパチリ!
 テレビ画面ほどバッチリではありませんが生写真です。
f0213825_121752100.jpg

 誰がいつ頃、この岩窟へ安置した阿弥陀像なのか、まったく不明だそうですが、
 320年前(江戸時代)の「四国遍路霊場記」の岩屋寺のくだりには
 霊場絵図面と解説の中に”飛来の仏像”「アミダ」として記載してあります。

 いつの頃か?バルーンカメラを駆使して撮影に挑戦した
 「四国なぞ解き行脚」という報道関係?のページによると、
 阿弥陀如来像はゆるやかな衣をまとった高さ約1,2mの像だとか。 

 本当に「呼ばれた気がして」参拝しただけに
 「小僧、よく来た!」と言われたようで、私は単純に嬉しかったです、合掌・・・

10:10 お納経所混雑
f0213825_13565255.jpg
 団体さんもあり、お納経所混雑、
 割り込んだお遍路さんに
 先のお遍路さんが「並ばんかい!」
 それもそうだが
 もちょっと のんびりしましょうや~
 と言う勇気もないので
 いったん、その場をEsc.
 穴禅定をお参りしてご朱印拝受。



10:25 山門
f0213825_1464769.jpg
 下り坂、
 結構、膝に堪えます・・・

 登るときから気になっていたが、
 山門外で托鉢のお遍路さんあり・・・
 阿弥陀如来様にお会いできたこともあり
 気持ちばかりのご報謝、合掌。





10:30 赤橋や県道の小椋商店さんが見えて、参拝終了気分。
f0213825_1414317.jpg

10:40 古岩屋荘でいっぷく、緑もいいが紅葉の季節が楽しみ。
f0213825_1432667.jpg


        県道23号を疾走、久万高原町内へUターン。
        この町へ来るといつも「こころ」のうどんなのだが、
        今日は坂本屋のぽんぽこ村ディー、
        子供たちとお遍路さんのお接待は「芋炊き」と聞いていたので
        自分たちも「お遍路になる」ことにした。

11:35 坂本屋では、ちょうど子供たちが峠からお遍路して帰ってきたところ。

      本日の「ぽんぽこ村」の計画。
      午前中、三坂峠から坂本屋まで遍路道散策、
      坂本屋でイモ炊きとおにぎり昼食、
      午後、夏野菜の収穫と秋野菜の植え付けなど。
       
松山市・坂本公民館・NPO松山大学Museのお世話係皆さんは野外で芋炊き昼食。
f0213825_144641.jpg

子供たちは30人は座敷でそろってにぎやかに。
f0213825_14473615.jpg

総勢70人分を用意した芋炊き鍋、
次から次に「御代り」クンの子供たちを横目に、
「余るかなあ~」と、腹をすかして指をくわえた遍路夫婦をf0213825_14553657.jpg     
見かねたマドンナ内大さんから配膳あり、感謝! 
貴女にはキットいいことあります、マチガイナシ
f0213825_14563451.jpg


12:30 腹ごしらえと食後の腹ごなしに駆け回って遊んだ子供たち整列。
f0213825_1512366.jpg

    野菜の収穫や植え付け、草引きに50mほど先の「ぽんぽこ農園」へ出発
f0213825_15142837.jpg

         子供たちの農園行きを見届けて、
         坂本屋厨房のマドンナ皆さまに
         「芋炊き+おにぎり+お茶」フルコースお接待のお礼を申し上げて
         夫婦遍路は帰路につきました。

本日の遍路日記の締めくくり。
 私達が坂本屋へ到着したころ、
 ちょうど三坂峠を下ってこられた東京さんがひと休み中でした。
  (「芋炊き」はお食べになったかな?江戸城下でも芋炊きがあるのかな?)
 ご出発まで短い時間でしたがお話しできました、
 イケメンお遍路さんは一番から通し打ち28日目、45日で結願の計画とのこと。
11:40 足どりも軽く浄瑠璃寺へご出発、道中ご安全に無事結願なさいませ!
f0213825_15194468.jpg
                            撮影・掲載ご承諾感謝。
by jh5swz | 2014-09-14 12:29 | その後の徒然遍路 | Comments(6)

浄土寺花まんだら祭り

平成26年 5月27日(火)の日記

今日は、
自宅から徒歩10分、第49番浄土寺で
伊予十三仏霊場会の第3回花まんだら祭りに併せて
特別企画として国指定重要文化財・空也上人像の特別御開帳があり、
ウチの社長の許可を得て参拝、ご縁を受けて帰りました。

いつもは閑静な札所ですが、さすがに今日は華やいでいます。
f0213825_1420265.jpg

f0213825_14223290.jpg
 仁王門脇のお坊さんのお話しによると
 祭りの主体は
 「伊予十三仏霊場会」で、
 十三ケ寺持ち回りで毎年行っている
 「花まんだら祭り」行事で
 今年の当番が浄土寺さんなので
 特別に空也上人像の御開帳が
 午前10時から午後2時まで行われています。
 あくまで、
 四国霊場開創1200年記念とは別の行事です
 と、丁寧なご説明がありました。

 おお~あと30分ではないか・・・


仁王門で深く一礼して境内へ進みます。
f0213825_14365749.jpg

境内は善男善女でにぎやかです。
f0213825_1421125.jpg

まずは特大の十三仏絵図をお参りして
f0213825_152131.jpg
因みに十三仏とは(YahooってGoogってみました)、
 初七日から三十三回忌までの13回の年忌追善に際し、
 供養する仏・菩薩(ぼさつ)のこと。
 ◆不動明王(ふどうみょうおう) 初七日忌(しょなのか)
 ◆釈迦如来(しゃかにょらい)  二七日忌(ふたなのか)
 ◆文殊菩薩(もんじゅぼさつ)  三七日忌(みなのか)
 ◆普賢菩薩(ふげんぼさつ)   四七日忌(よなのか)
 ◆地蔵菩薩(じぞうぼさつ)   五七日忌(ごなのか)
 ◆弥勒菩薩(みろくぼさつ)   六七日忌(むなのか)
 ◆薬師如来(やくしにょらい)  七七日忌(なななのか)
 ◆観自在菩薩(かんじざいぼさつ) 百日忌
 ◆勢至菩薩(せいしぼさつ)   一周忌
 ◆阿弥陀如来(あみだにょらい) 三回忌
 ◆阿閦如来(あしゅくにょらい) 七回忌
 ◆大日如来(だいにちにょらい) 十三回忌・十七回忌
 ◆虚空菩薩(こくうぼさつ)   三十三回忌

 にわか勉強でよく解りません・・・



 
御開帳時間に制限があるので本堂へこころ急きます。
靴を脱いで本堂内陣へあがると
お坊さんから「身を清めなさいませ」と手のひらに塗香(粉末になったお香)を頂きます。
 (高野山のお受戒儀式を思い出します)
左手から時計回りに堂内を巡りいろいろな仏像を拝観します、
奥まった一角に空也上人像がおられました。
      内陣は撮影禁止にため受付で頂いたパンフレットから像画をお借りいたしました
f0213825_15203926.jpg
 鹿の角がついた杖を持ち、
 開いた口元には針金で繋がれた六体の阿弥陀仏が取り付けられ
 この阿弥陀仏が「南無阿弥陀仏」の六文字を表し
 念仏を唱える様子を視覚的に表現しています。
 空也上人がこの地を去るにあたり、
 地元の民衆に「せめて御姿なりとも・・・」と乞われるまま、
 上人自身が彫ったと伝えられています。(パンフレット原文のママ)      
                   実物は思った以上に大きく迫力があります。

 今日は大師堂を目礼・お納経所も省略して、空也上人像拝観のみとしました。

境内には
熱心な信徒さんの気持ちのこもった「花まんだら」があふれています。
f0213825_14494177.jpg
                 きれいな花供養です。
f0213825_14505366.jpg
             お花は続々と増え続けていました。
f0213825_14581570.jpg
          花代は1本¥1500-也、俗人はすぐ代金が気になります・・・
f0213825_15372363.jpg
       このペースでは、夕方までには花立てがなくなりそうでした。

一礼して仁王門を出たところにある「仏足石」に合掌して帰宅。
f0213825_1671416.jpg
                 なんだか気持ちのいいお参りができました。
by jh5swz | 2014-05-27 19:22 | その後の徒然遍路 | Comments(2)

仏木寺 茅葺き鐘楼堂

平成26年 2月19日(水)の日記   

 南宇和郡愛南町に所用あり、往復300㌔の日帰り出張。
 茅葺き屋根の葺き替えが終了したと報道された
 第42番仏木寺の鐘楼堂が気になって少し早めに出発。
 高速道三間(みま)ICで降りて数分、仏木寺着。
 車を離れると、ブルッと身震いするような寒さ・・・

09:40 駐車場から
    3年前落慶した左手の仁王門と競うように真新しい茅葺屋根が見えます。
f0213825_20442257.jpg

2011年5月25日落慶の豪華な仁王門
f0213825_20462342.jpg

こちらは、2009年7月3日、歩き遍路で初参拝時の仁王門
                 いあや~~~なかなか渋いではないか・・・
f0213825_20475482.jpg



山門をくぐると、新装の鐘楼堂を自慢するように
    「小僧、また来たか!」と、お大師っさんのお出迎え。

f0213825_20495719.jpg

まずは本堂、大師堂を参拝。
  寒さに震えて、天下御免の ♪駆け足般若心経♪

f0213825_20511928.jpg



以下、新装の萱葺き鐘楼堂にこだわりまくった数ショットです。

f0213825_20521333.jpg

その2
f0213825_2054258.jpg

その3
f0213825_20551837.jpg

その4
f0213825_211960.jpg

2009年7月3日の鐘楼堂。
 風雪に耐えた薄墨色の茅葺きも風情があっていいなあ~~~
f0213825_20563924.jpg

納経所前から
f0213825_20584693.jpg

職人ワザ
 2日前に葺き替えが終了、後片付け中の方と少しお話しができました。
 「茅」は、四国カルスト大野ヶ原と県外から集め、
 職人さんは、高知県梼原村の棟梁を迎えた  とのこと。
f0213825_2120923.jpg

     昔の人の叡智を今に継承した職人技に寒さを忘れてしばらく見とれておりました。
     修復前の古い茅も使って葺きあげた4層の茅の色がなんとも美しい!!!
 
f0213825_2134386.jpg



藁ではない茅ですぞ
f0213825_2174870.jpg

栃木県渡瀬遊水池の萱
f0213825_2191928.jpg







 

           愛媛県四国カルスト採取
f0213825_21153773.jpg

資材となる「茅」は各地から取り寄せられたと聞きましたが、
           次の15年後、「茅」は確保できるのだろうか?心配・・・です。
         
by jh5swz | 2014-02-23 17:37 | その後の徒然遍路 | Comments(2)

2014年元旦遍路

f0213825_9462216.jpg
あけましておめでとうございます。
      平成26年 元旦
                門前の小僧


f0213825_13365453.jpg

       遍路茶屋:坂本屋は
       本年も3月1日(土)より11月30日(日)の期間
       毎週土・日曜日の午前9時から午後3時までオープン致します。

       昨年全国各地のお寺を巡拝なさったお遍路さんがお立寄りの節、
      「寺は西国 情けは四国」との言葉を残して頂きましたが、
       坂本屋は30名足らずのメンバーのボランティアで運営しており
       冬は囲炉裏火 春の山桜 夏涼風 秋は紅葉のおもてなしと
       文字通り茶菓子程度のお接待しか出来ませんが、         
       三坂峠を登り下りの節にはお気軽にひと休みなさって下さい。
                        坂本屋運営委員一同



元旦の日記 

帰省中の息子や娘、孫たちと新年をお屠蘇で祝ったあと、
近隣の四国霊場三ヶ寺の初詣に一人で行って帰りました。
浄瑠璃寺~(1㌔)~八坂寺~(1㌔)~文殊院~(5㌔)~西林寺~(2㌔)遍路宿

息子の車で第46番浄瑠璃寺まで送ってもらって2年ぶりの初詣歩き遍路スタート。
10:15 浄瑠璃寺、山門のないお馴染みの石段風景。
f0213825_16335312.jpg

 いつ参拝しても掃除の行き届いた境内に感服します浄瑠璃寺さん
f0213825_16352815.jpg

f0213825_16383987.jpg

 浄瑠璃寺のランドマーク 
 仏足石にも
 半紙を敷いたウラジロの上に
 お餅とミカンがお供えしてあり、
 お正月モードたっぷり。

 

静かな本堂と大師堂を参拝。
f0213825_16431142.jpg

f0213825_1646199.jpg
 47番八坂寺へは10分そこそこ。
 いつ頃どなた様の建立でしょうか?
 へんろ道沿いのミニ「お城」。
 「謹賀新年!」とつぶやきなら合掌
 
 私は、
 このお城を「47万石 八坂城」と呼ぶ
 


10:50 第47番八坂寺参道から山門と本堂(正面奥)
     唐破風?の山門は小さな小川に架かる極楽橋を兼ねた橋山門となっており、
f0213825_16564110.jpg

f0213825_171097.jpg 
 
 その天井には
 色鮮やかな天女が描かれています。
 天国とか極楽とかは
 このように 一日中、
 美形が踊っているのだろうか?
 行ってみたいけど、まだ行きたくナイ。



八坂寺は、いつ参拝しても赤い旗がにぎやかで明るい。
f0213825_176447.jpg
f0213825_178643.jpg

本堂に門松、朱塗りの欄干の回廊には幔幕張って。
f0213825_1784525.jpg

f0213825_1812831.jpg
 きれいな御手綱(みてずな)で結ばれた
 五鈷杵(ごこしょ)に触れて
 お参りをすると、
 お大師さんと一体になれる という
 開創1200年記念サービスイベントの一つ?

 南無大師遍照金剛 と唱えながら
 今年一年の家内安全をお願いしたことです。


11:30 八坂寺をあとに文殊院徳盛寺へ歩きます。
f0213825_17271820.jpg

f0213825_17301144.jpg
 昭和53年、愛媛県生活環境課発行の
 「伊予のへんろ道」という冊子にある
 土用部池堤防の
 <伊予の国で最も古い四国へんろ道しるべ>
  とは、この道標左の自然石でしょうか?
 冊子によると
 享保2年(1685)建立 と記してあります。


青空ですが、風はとても冷たいのです・・・
f0213825_18183876.jpg
 
11:40 遍路の元祖と云われる衛門三郎の菩提寺:文殊院徳盛寺
f0213825_18232872.jpg

f0213825_18264043.jpg
 衛門三郎さんの罪滅ぼしは
 現代も続いているのでしょうか?
 なんと、本堂に般若湯が用意してあり
 ちょっと躊躇していたら
 後から来た参拝者が
 「ここでは恒例ですから」と勧められ
 チョコで一杯だけ喉を鳴らしました。
 いいのかな~~~? 



12:00 千鳥足で? アブナイ遍路が荏原の町を歩きます
f0213825_18322375.jpg

静かな町並みを逸れて、親切な道標に誘導されるがまま田畑の中を歩いて
12:10 札始大師堂着
f0213825_18455272.jpg
f0213825_18464758.jpg

やたら寒くなってきたのでお堂の中でお納経
f0213825_18475917.jpg

12:30 きつい北風にさらされながら重信大橋を渡ります
f0213825_18503017.jpg
                直角に交差するように見える正面の高架は高速道

1200年前、お大師っさんも想定外のまったく無機質な高架下をくぐり
f0213825_18554633.jpg

12:45 48番西林寺到着
f0213825_18575440.jpg

家族連れの初詣さんもチラホラ
f0213825_1859143.jpg

納経所前庭の「一つだけ願いを叶えてくれる」という”一願地蔵”さん
f0213825_1913864.jpg

13:20 寒さと空腹に耐え切れず、西林寺前の味十味(あじとみ)さんへ駆け込む
f0213825_1955967.jpg

f0213825_1973662.jpg
 味十味さんは
 松山市内で暖簾を出しておられた頃、
 よく通っていたお店。

 大将もにぎやかなお母っさんも達者で
 高井の水を追っかけて、ここへ移転されたとか。


 注文はもちろん「釜揚げ」¥790!
 

13:50 「釜揚げ」で温まったハズだが、
      寒さに負けて身なり構わぬ、歩き遍路一人ありき・・・
 いいところでフラシュハレーション! 
f0213825_19181011.jpg
14:10 この「遍路橋」を渡れば
    今宵の「遍路宿」までは100m。
f0213825_1919326.jpg
 

かくして2014年の初詣お遍路は約8キロを歩いて無事ゴールイン。
宿の女将さんが、お正月だからと熱い早風呂を用意してくれてましてな、
この宿 ☆☆☆☆☆ なかなかお奨めでっせ!

(おまけ)
f0213825_192441100.jpg
 47番八坂寺のお納経所で
 大師入定1150年(昭和60年・1985)印
 霊場開創1200年(平成26年・2014)印
 記念印を並べたお納経帖も珍しい!
 「ご信心ですなあ~~」
 と、云われて
 ちょっと悦に入った門前の小僧。
 
 今日の三ヶ寺の記念御影
f0213825_19315623.jpg



 
by jh5swz | 2014-01-01 19:52 | その後の徒然遍路 | Comments(8)