カテゴリ:その後のきまぐれ遍路( 48 )

2015年 初参り② 吉祥寺

平成27年 1月 3日(土)

 いろいろあって、恒例のお正月歩き遍路ができず、
 昨年12月中旬、愛媛新聞で紹介されていた
 本日一日限りの公開、
 第63番吉祥寺の寺宝ご開帳?参拝に行ってきました。
          (「公開」と書くべきかも)
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      以下、この新聞記事と吉祥寺さんの説明板から今日の日記を書きます。

 第63番吉祥寺(4回目の参拝)山門
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f0213825_150177.jpg 小まつの町城下ニ有
 六十三〃 吉祥寺平地 にしミなミ にゐ郡氷見村
 坐二尺
 本尊毘沙門
 大師御作
 ミの中のあしきひはうを打すてヽ
 ミなきちじやうをのそミいのれよ
 -四国徧禮指南本 P152より-


 本堂と左・大師堂
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        初縁日とあって地元農家の方の軽トラ野菜市やあめ湯のお接待もありました。

 もちろんココで、コノ運試しは欠かせません。
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         奥方、2度のトライで見事成就!、ゴキゲン!

 本堂内陣ではご住職による初縁日の納経が行なわれていました
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      お納経所で聞くと、このあと本堂では落語が演じられ
      続いて餅撒きもありますとの話し、粋なお寺さんだなあ~
      (よく見ると「笑門来福」の演目が写っています)
f0213825_11243157.jpg しばらく読経を拝聴のあと、お駕籠の鎮座する別室へ入ります。
 この種のイベントでよくある「拝観料」の類いの看板もありません。
 ご本尊は、そんなケチなことは申されません。 
 「撮影はOKですか?」
 「どうぞ どうぞ」と、お堅いことも申されません。
 因みに、
 吉祥寺のご本尊は四国霊場唯一の毘沙門天であり、
 愛妻・吉祥天とは今もラブラブなのだそうで、
 寺名も吉祥寺とは粋ではござらぬか!
 改めて親しみを覚えたお寺さんでした。
      


 さて、公開されたお駕籠のレポートです。

 黒漆塗梅唐草金銀蒔絵 女乗物
 (くろうるしぬりうめからくさきんぎんまきえ おんなのりもの)
 居室上部を、担い棒で吊り下げるお駕籠で、
 主に大名のお姫様の婚礼調度品に使用された、最上級のお道具にひとつ。

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  高さ約97㌢ 幅約80㌢ 奥行き約140㌢、江戸時代後期の作とみられ、
  1871年の廃藩置県の際、
  入札に出されたところを吉祥寺の檀家ら3人が共同購入し、寺に預けた、
  という新聞記事を読んだ昨年12月から今日の公開を待ち望んでおりました。

 女乗物
「女乗物にも数種あり、惣黒漆に金蒔絵を最上とす」 (「守貞漫稿」より)
 以下、②ビロード巻女乗物
    ③朱塗網代女乗物
    ④青漆塗女乗物
    ⑤茣蓙打女乗物などがあった。
     使用できるのは、藩主夫人、藩主息女などに限られ、
     婚礼行列などにも厳密な格式があった。


 「梅唐草」模様を施した屋根
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  -秋月家婚礼調度 女乗物ー
      外装:全体に黒漆塗に梅唐草蒔絵金銅飾金物と丸鋲を全面に打ち     
         正面に実家(秋月家)の家紋金物

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   高鍋藩秋月家の姫君が、ここ小松藩主一柳家へ輿入れする際に使用された駕籠。
   日向から伊予への婚礼行列のルート、日数は如何様なものであったのだろう? 
   野次馬・門前の小僧の興味と関心はつのる一方なのです・・・
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     内装:やまと絵による、
          吉祥文(鶴と亀・洲浜に松
          「子の日の小松引」(平安貴族の正月遊び)
           が極彩色で描かれた婚礼用の豪華なもの

    さしずめメルセデスベンツS65 AMGクーペといったところでしょうか!?
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     羽二重布団?の背もたれに両肘かけ、畳の敷物もさぞや!と思われます。

  説明板の この2行を見つけて
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         ウチの照子姫が喜んだことは云うまでもナイ。
       帰りの道中、目の回るような寿司をご馳走してくれました。

 
f0213825_15504176.jpg その姫が
 吉祥寺境内の軽トラ市で買ったネギ
 立派なネギが100円は安いとゴキゲン、

 ベンツで輿入れした姫が
 100円のネギを買ったと云う今日のオチ。

 おあとがよろしいようで♪
 
by jh5swz | 2015-01-04 09:49 | その後のきまぐれ遍路 | Comments(7)

平成27年1月2日(金) 初参り

 四国霊場開創1200年
   欲は申しません、去年よりちょっとだけいい年で ありますように! 
 
                       平成27年 元旦
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 思うところあって、今年の初参りは札始大師堂から
  松山市東方町の大蓮寺境外仏堂 四国88ケ所番外霊場 小村大師は
  通称・札始大師堂と呼ばれ、伝説の人物・衛門三郎ゆかりのお堂です。
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     此村の南に右衛門三郎の子八人の塚有
    石手寺の縁起にくハし〇小村大師堂
    此間
    川三瀬有〇たかゐ村九郎兵衛 吉右衛門其の外宿かす

              -四国徧禮道指南P129より-
                                         
 太鼓までは鳴らさなかったが、新年の初参りとて堂内で一人般若心経を唱えました。
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 続いて、自宅に一番近い第48番西林寺へ
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仁王門には立派な門松が、
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おそらく、奥之院仗の淵と水源を同じくするであろう手水舎の水の冷たかったこと!
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f0213825_1632474.jpg 四十八〃 西林寺 平地南向 浮穴郡高井村
 立三尺 本尊十一面
 御作
 ミた佛の 世界をたつねききたくハ
 にしの林の 寺へまいられよ
     

       -四国徧禮道指南 P129より-



 帰宅後、お正月恒例箱根駅伝の全チームを応援。
 初出場から90年目にして往路初優勝の青山学院のゴールに胸が熱くなったが
 駒沢大学最終ランナーのアクシデントには泣けました・・・



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 記事中の緑文字文章及びイラストは、
  知り合いのお先達さんのご紹介で
  入手することができた
  香川大学瀬戸内圏研究センター編集 
  稲田道彦先生著
  <四国徧禮道指南書>
  限定発行・非売本より
  転載させて頂きましたことをお断り致します。

  
by jh5swz | 2015-01-02 21:33 | その後のきまぐれ遍路 | Comments(6)

仙遊寺から南光坊へ

平成26年11月 6日(木)の日記。
 公私所用にて今治市へ。
 お参りがしたくなって、8時前に自宅発。


 松山から今治へのルートは一般的に二つあり、
 今日は奥道後温泉~水ヶ峠~玉川~今治へ「山ルート」を走行。
 
 歩いていると、
 あのモミジ、あのイチョウ、この花、あの花と立ち止まるのですが
 車で走ると、半端なところで駐車もままならず、あれよあれよで今治市玉川。

 信心深い小僧? 所用をさて置き、まずは仙遊寺さんから参拝。
 
 第58番仙遊寺 山門。
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  この辺りへ車を置いて、せめて山門から歩いて、
  お加持水でも口に含みながら急坂を登れば徳も積める遍路なのだが・・・
     
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 お寺への私道、最後のカーブは
 切り返しが必要な急カーブなので
 いつぞやのお参りのときには、
 このバス専用回転場でターンした。

 あまり広くはない回転場ではあるが
 今朝は文字通り「団体バス専用」。
 納経所の大混雑が頭をよぎった。


本堂裏の一般車両駐車場も満車状態で、入り口で5分ほど待機。
お参りを終えられた県外ナンバーのあとへ駐車。
  身支度整えながら見る駐車場の菊がきれいでした。
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  見慣れた千体仏さんが「お~よう来たなあ~~」。
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開創1200年の秋遍路シーズンたけなわ!
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  方や二層屋根の本堂へ、こなた大師堂へ向かって読経合戦?を鐘楼脇で拝聴、
  お先達さんの豆木魚と音木(拍子木?)のリズムが違うものだから
  双方のお遍路さんもだんだん声が大きくなる・・・

  二組の納経が終わっあと、
  小僧は、先日お亡くなりになった仙遊寺奥様の霊を念頭に納経、合掌・・・
  内陣の写経箱へ写経五巻(代参)奉納。
  
予想通り本堂内陣の納経所は大混雑・・・
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       二つの大きなバッグから溢れるような納経帖、
       添乗員さんが手際よく58番ページをひろげて差し出す、
       お寺さんが、これまた手際よくご朱印押して達筆の墨書きをなさいます。

       団体お遍路さんは実際のお納経帖風情をご覧になることがあるのだろうか?
       
       傑作なのは(紫の風呂敷から取り出した)白衣へのご朱印。
       添乗員さんが向きを揃えた数十枚の白衣を机の上へ差し出す、
       お寺さんが右手に札所番号印、左手に寺名印を持って同時にボンと押印、
       次いで右手に持ち替えたご本尊印を中央へポンと押印。
       添乗員さんが間髪を入れず一枚取って次の白衣・・・
       双方、まさにプロの技である!

プロ対決に見蕩れて待つこと20数分・・・
やっと小僧の番、
重ねご朱印につきポン ポン ポンでお納経終わり。
お納経料¥300 + 私道通行・駐車場料(自主申告)¥400 ナリ

納経所の方に「仙遊寺奥様のご冥福を・・・」と、ご挨拶して合掌・・・

内陣から境内を振り向けば次なる団体ご一行様が読経中。
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下山の道すがら、いつ見ても素晴らしい今治市内眺望
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仙遊寺私道と県道?をクネクネと10分ばかり下って57番栄福寺さんへお参り。

駐車場から今登ってきた参道を覗くと、
田んぼの中のバス駐車場から
先ほど仙遊寺で会った団体ご一行が隊列をなして参道進行中。
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             皆さま、ようこそお四国参りへ!  

又、待たされるのも辛いので急ぎ足で境内に入ってみると
仙遊寺で読経合戦をなさっていた、もう一組の団体ご一行が・・・
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ちょうど般若心経が始まるところだったので、
ご一行の左後ろの隅っこでご一緒させてもらいました、
小僧のお四国参りのときのお先達のリズムそっくりで、
ノリがよろしゅうございました、便乗させて頂きありがとうございました。

写経五巻(代参)奉納。
運よく団体さんの納経取りが終わったところだったので、
待つこともなく、重ねご朱印を受けて下山。
お納経料 ¥300 + 駐車場 ¥100(自己申告)ナリ。

仙遊寺さんでもそうでしたが、この自己申告というのがなかなか粋な制度だと思います、
「駐車場お借りしています、普通車です」と言って、納経所の小さな箱にお金をいれます、
なんだか正直者になったようで清々しさを感じるのは平素「極悪党」の自分だけかも?

さ~~てさて、所用・所用!


午後3時過ぎ、所用先近隣の第55番南光坊を参拝。
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                     表正面から見た仁王門(奥に本堂)
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                     境内から見た仁王門

平成11年新築されたこの仁王門の四方には巨大な四天王が睨みをきかせています。
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このあと56番泰山寺~54番延命寺を参拝して・・・などと
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悠長な気分で四天王さんとにらめっこしていたら、
相方から「夕方、珍客あり、至急帰れ!」との電話・・・ やむなし。

急いで残りの所用を済ませ、
帰りは今治~菊間~北条ルート(海周り)で帰宅。
夕暮れの国道は53番圓明寺から54番延命寺へ急ぎ足のお遍路さんが5人、
「道中ご安全に~!」。


     狭い庭の隠し井戸の傍に咲いたツワブキに秋の到来を感じる昨今です。
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                          (2014・11/03 撮影)


    
by jh5swz | 2014-11-09 11:59 | その後のきまぐれ遍路 | Comments(8)

64番前神寺

平成26年 9月21日(日)の日記。その❷

今日 9/21 は、まず国道11号線に沿って3ヶ寺を参拝しました。
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08:20 超近代的札所第61番香園寺講堂~
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    堂内は柱が1本も無いPC工法で、600余のどの席からもご本尊を拝むことが出来るとか。

08:55 かって伊予国一の宮の法楽所だった第62番宝寿寺~
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09:21 ランドマークは成就石の63番吉祥寺~
   本堂前から目を閉じたフリをして?進み、見事お杖が穴を抜けるとご利益があるという。
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 吉祥寺参拝を終えて
 国道11号線から県道142号線を
 黒瀬湖まで走行、
 石鎚登山道入り口バス停で
 今回のお参りのキッカケとなった
 アマチュア無線局皆さんと合流。

 平野林道(有料¥1850)を
 山岳ドライブ?して





10:51 天空の霊場60番横峰寺と
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11:33 念願の星が森を参拝して
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13:33 無事、登山口バス停まで下山
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さて、ココから帰宅したのでは、せっかくの日曜遍路が早く終わり過ぎます・・・
  当初目論んだとおり、
  国道11号線沿いのもう1ヶ寺第64番前神寺を参拝することにしました。

  県外からのお遍路さん気分で多少寄り道をしながら
  国道11号線を逸れて 
13:52 石鎚神社前を左折すると
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13:55 すぐに第54番前神寺総門到着
     花魁のかんざしみたいな真っ赤な彼岸花が「いらっしゃ~い」。
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 伽藍配置図
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14:00 三葉葵の大提灯が冴えます、前神寺大師堂。
f0213825_1785661.jpg 西条藩主・松平氏が許したという 
      前神寺の三葉葵の寺紋
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手水舎手前に「極楽橋」があったが、
 この橋の名を「浄土橋」と云う、極楽・浄土とは上手いネーミングだと感心。
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滝不動様健在!
f0213825_1353893.jpg お賽銭湯用の1円アルミ貨が
 不動様の滝のしづくに張り付けば大吉!
 
 7円も銭形平次したぞい。
 親分! て~へんでやしたね~
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14:20 第64番前神寺本堂
    2010・9/3初参拝時、左右の回廊?が工事中だった・・・
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    現在、石鎚山系も借景して計算し尽くされたような造形美はお見事!
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   そりゃあ~ 左右に回廊を配した現在の本堂は造り過ぎたようなカッコよさです。

本日最後の般若心経を唱えて写経五巻を代参奉納。
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     野球狂のポン友の冥福と難病を病んでいる朋輩の健康を祈る・・・  

 その後、国道沿いの団体会員さんのお店をちょっと訪問。
  いよ小松ICから松山自動車経由で
15:15 帰宅、超満足の1日でした。 
      お遍路といい、アマチュア無線といい、遊びたいことてんこ盛り。
      お大師っさん、
      私、当分、キョウヨウとキョウイクに精が出せそうであります!

 以上、2編に亘る長い日記を終わります、
    お付き合いいただきありがとうございました。
        明日は坂本屋へお茶くみに行ってきます。
                      -門前の小僧-

           
by jh5swz | 2014-09-26 19:01 | その後のきまぐれ遍路 | Comments(4)

岩屋寺 幻の阿弥陀如来

平成26年 9月13日(土)の日記

天空の阿弥陀如来像に呼ばれて・・・

ご覧になった方が多いと思いますが、
9月8日夜、地元テレビ局の「四国へんろ天空の路を行く」という番組で、
久万高原町七鳥、標高約700mの第45番岩屋寺の岩窟に鎮座する
幻の阿弥陀如来像が初めてテレビカメラで撮影され放映されました。

まず境内から小型リモコンヘリを飛ばして阿弥陀如来像の所在を確認したあと、
さすがテレビ局と思しき超望遠カメラで撮影された阿弥陀像を観たご住職が
「ほう~~~ 阿弥陀様や~」と、感無量の面持ちで合掌されておられました。

以来数日、その像がどうしても気になって仕方がない・・・
阿弥陀如来様に呼ばれているような気持ちの毎日が続く・・・

「呼ばれたことにして」、思い切って出かけてきました、第45番海岸山岩屋寺。

07:50 女房も「行く」と云い、(仏様には叱られるが)ドライブ気分。
     将来、高速道路の一部になる高規格道ルートもあるが、
     もう一度写したかった、とある場所があるので、
     46番浄瑠璃寺裏山の遍路道から在来のR33号線を走行。
     もう一度、とはここ!
08:15 R33某所から見た松山市窪野町桜、坂本屋の集落(写真中央)。
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     ズームして天空の遍路茶屋・坂本屋の里をアップ、
     画面右端、三坂峠側から1軒目の建物が坂本屋の納屋と倉庫、
     ちょうどまん前の竹やぶに隠れて母屋は見えませんが・・・
     春先、あの藪の中からウグイスが上手い法華経を聞かせてくれて、
     夏場、あの孟宗竹の緑がどれほどお遍路さんの疲れを癒してくれることか。
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   今カメラを構えているこの国道の開通までは坂本屋前が土佐と伊予を結ぶ官道だった・・・
    築後100余年、元旅籠だった坂本屋は、ここを通る多くの商人、遍路、馬子を見つめてきた。


08:50 県道12号沿い、岩屋寺前バス停着、(小椋商店さん軒下から)。
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       2009年12/4 の歩き遍路では   
       八丁坂から(赤い線に沿って)山登りして尾根を歩き、
       岩屋寺奥の院・せり割り禅定を経て参拝したのですが、
       今回は県道側から266段の石段と急坂を登って参拝しました。
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             (看板は2009・12/4  歩き遍路のとき八丁坂登り口で撮影)

09:10 赤橋を渡って参道口駐車場へ¥300を払って、いざ!
     折から数組の団体さんが先行、
     一番うしろの添乗員さん、背中のお納経帖が重そうです・・・
f0213825_1064333.jpg             
 連休とあって参拝者多し!
 ロープウエイとかケーブル電車、或いは
 山門直近まで車道が整備された昨今
 いまだに260段の石段を踏みながら
 本堂まで約20分の急坂を登るこの参道は
 本来の参道の形を今に残す。
 これこそ貴重な文化遺産ではなかろうか?




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 この参道の風物詩?
 お遍路グッズや
 甘酒、しょうが湯、太鼓饅などを
 所狭しと並べたおみやげ屋さんの看板
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 寄ってらっしゃい! 見てらっしゃい! 
           買って行ってよ と言わないところが奥ゆかしい。

09:15 山門にて
  一人参拝のお遍路さん
f0213825_10334072.jpg  団体お遍路さん
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   いえ、別に・・・ な に も・・・

一礼して山門をくぐると本堂まで266段の石段が続く、まさに深山幽谷の佇まい
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                八丁坂越えとは又趣きを異にして・・・

お出迎えいただいたお大師さまに合掌・・・
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苔むした遍路墓に合掌・・・
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たくさんの石仏に迎えられて、合掌・・・
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奇岩の絶壁に埋め込まれたような方丈がようやく見えてきた。
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    岩屋寺伽藍図
         八丁坂を登り尾根を下ると仁王門から入山
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                 県道側から登ると山門から入山します。    

09:30 境内を横切り・・・ 
      八丁坂から歩き遍路したときの仁王門へ直進、
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                      せり割り禅定側からみた仁王門です
その仁王門をくぐって改めて入山、小僧のこだわり・・・
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大師堂前で肩で息をしながら暫しひと休み後、団体さんの後ろでお勤め。
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続いて奇岩怪石に抱かれたような本堂お勤め。
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     へっぴり腰で17段の梯子を登って仙人屈を参拝、秋空の眺望まさに千両!

さて、お勤めのあと、
今回参拝の最大目的、
本堂横絶壁の阿弥陀如来像探索・・・

おびただしい数の岩窟を一つ一つ目を凝らして探す、探す、探す
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(上記2枚の画像は2009・12/4 参拝時撮影)

 阿弥陀如来様、私はあなた様に呼ばれて本日まかり越しました、
 なにとぞお出ましそうらえ・・・
 半ばあきらめかけた10数分後、
 ある岩窟からかすかに、石とは違う金属様のにぶい光!
 「小僧!こちらぞよ!」と阿弥陀さまのお声。

 三脚がないので境内の立ち木にカメラを固定して?
 Nikon COOLPIX P100の26倍ズームでパチリ!
 テレビ画面ほどバッチリではありませんが生写真です。
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 誰がいつ頃、この岩窟へ安置した阿弥陀像なのか、まったく不明だそうですが、
 320年前(江戸時代)の「四国遍路霊場記」の岩屋寺のくだりには
 霊場絵図面と解説の中に”飛来の仏像”「アミダ」として記載してあります。

 いつの頃か?バルーンカメラを駆使して撮影に挑戦した
 「四国なぞ解き行脚」という報道関係?のページによると、
 阿弥陀如来像はゆるやかな衣をまとった高さ約1,2mの像だとか。 

 本当に「呼ばれた気がして」参拝しただけに
 「小僧、よく来た!」と言われたようで、私は単純に嬉しかったです、合掌・・・

10:10 お納経所混雑
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 団体さんもあり、お納経所混雑、
 割り込んだお遍路さんに
 先のお遍路さんが「並ばんかい!」
 それもそうだが
 もちょっと のんびりしましょうや~
 と言う勇気もないので
 いったん、その場をEsc.
 穴禅定をお参りしてご朱印拝受。



10:25 山門
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 下り坂、
 結構、膝に堪えます・・・

 登るときから気になっていたが、
 山門外で托鉢のお遍路さんあり・・・
 阿弥陀如来様にお会いできたこともあり
 気持ちばかりのご報謝、合掌。





10:30 赤橋や県道の小椋商店さんが見えて、参拝終了気分。
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10:40 古岩屋荘でいっぷく、緑もいいが紅葉の季節が楽しみ。
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        県道23号を疾走、久万高原町内へUターン。
        この町へ来るといつも「こころ」のうどんなのだが、
        今日は坂本屋のぽんぽこ村ディー、
        子供たちとお遍路さんのお接待は「芋炊き」と聞いていたので
        自分たちも「お遍路になる」ことにした。

11:35 坂本屋では、ちょうど子供たちが峠からお遍路して帰ってきたところ。

      本日の「ぽんぽこ村」の計画。
      午前中、三坂峠から坂本屋まで遍路道散策、
      坂本屋でイモ炊きとおにぎり昼食、
      午後、夏野菜の収穫と秋野菜の植え付けなど。
       
松山市・坂本公民館・NPO松山大学Museのお世話係皆さんは野外で芋炊き昼食。
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子供たちは30人は座敷でそろってにぎやかに。
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総勢70人分を用意した芋炊き鍋、
次から次に「御代り」クンの子供たちを横目に、
「余るかなあ~」と、腹をすかして指をくわえた遍路夫婦をf0213825_14553657.jpg     
見かねたマドンナ内大さんから配膳あり、感謝! 
貴女にはキットいいことあります、マチガイナシ
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12:30 腹ごしらえと食後の腹ごなしに駆け回って遊んだ子供たち整列。
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    野菜の収穫や植え付け、草引きに50mほど先の「ぽんぽこ農園」へ出発
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         子供たちの農園行きを見届けて、
         坂本屋厨房のマドンナ皆さまに
         「芋炊き+おにぎり+お茶」フルコースお接待のお礼を申し上げて
         夫婦遍路は帰路につきました。

本日の遍路日記の締めくくり。
 私達が坂本屋へ到着したころ、
 ちょうど三坂峠を下ってこられた東京さんがひと休み中でした。
  (「芋炊き」はお食べになったかな?江戸城下でも芋炊きがあるのかな?)
 ご出発まで短い時間でしたがお話しできました、
 イケメンお遍路さんは一番から通し打ち28日目、45日で結願の計画とのこと。
11:40 足どりも軽く浄瑠璃寺へご出発、道中ご安全に無事結願なさいませ!
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                            撮影・掲載ご承諾感謝。
by jh5swz | 2014-09-14 12:29 | その後のきまぐれ遍路 | Comments(6)

仏木寺 茅葺き鐘楼堂

平成26年 2月19日(水)の日記   

 南宇和郡愛南町に所用あり、往復300㌔の日帰り出張。
 茅葺き屋根の葺き替えが終了したと報道された
 第42番仏木寺の鐘楼堂が気になって少し早めに出発。
 高速道三間(みま)ICで降りて数分、仏木寺着。
 車を離れると、ブルッと身震いするような寒さ・・・

09:40 駐車場から
    3年前落慶した左手の仁王門と競うように真新しい茅葺屋根が見えます。
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2011年5月25日落慶の豪華な仁王門
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こちらは、2009年7月3日、歩き遍路で初参拝時の仁王門
                 いあや~~~なかなか渋いではないか・・・
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山門をくぐると、新装の鐘楼堂を自慢するように
    「小僧、また来たか!」と、お大師っさんのお出迎え。

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まずは本堂、大師堂を参拝。
  寒さに震えて、天下御免の ♪駆け足般若心経♪

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以下、新装の萱葺き鐘楼堂にこだわりまくった数ショットです。

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その2
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その3
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その4
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2009年7月3日の鐘楼堂。
 風雪に耐えた薄墨色の茅葺きも風情があっていいなあ~~~
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納経所前から
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職人ワザ
 2日前に葺き替えが終了、後片付け中の方と少しお話しができました。
 「茅」は、四国カルスト大野ヶ原と県外から集め、
 職人さんは、高知県梼原村の棟梁を迎えた  とのこと。
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     昔の人の叡智を今に継承した職人技に寒さを忘れてしばらく見とれておりました。
     修復前の古い茅も使って葺きあげた4層の茅の色がなんとも美しい!!!
 
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藁ではない茅ですぞ
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栃木県渡瀬遊水池の萱
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           愛媛県四国カルスト採取
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資材となる「茅」は各地から取り寄せられたと聞きましたが、
           次の15年後、「茅」は確保できるのだろうか?心配・・・です。
         
by jh5swz | 2014-02-23 17:37 | その後のきまぐれ遍路 | Comments(2)

f0213825_9462216.jpgあけましておめでとうございます。
      平成26年 元旦
                門前の小僧


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       遍路茶屋:坂本屋は
       本年も3月1日(土)より11月30日(日)の期間
       毎週土・日曜日の午前9時から午後3時までオープン致します。

       昨年全国各地のお寺を巡拝なさったお遍路さんがお立寄りの節、
      「寺は西国 情けは四国」との言葉を残して頂きましたが、
       坂本屋は30名足らずのメンバーのボランティアで運営しており
       冬は囲炉裏火 春の山桜 夏涼風 秋は紅葉のおもてなしと
       文字通り茶菓子程度のお接待しか出来ませんが、         
       三坂峠を登り下りの節にはお気軽にひと休みなさって下さい。
                        坂本屋運営委員一同



元旦の日記 

帰省中の息子や娘、孫たちと新年をお屠蘇で祝ったあと、
近隣の四国霊場三ヶ寺の初詣に一人で行って帰りました。
浄瑠璃寺~(1㌔)~八坂寺~(1㌔)~文殊院~(5㌔)~西林寺~(2㌔)遍路宿

息子の車で第46番浄瑠璃寺まで送ってもらって2年ぶりの初詣歩き遍路スタート。
10:15 浄瑠璃寺、山門のないお馴染みの石段風景。
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 いつ参拝しても掃除の行き届いた境内に感服します浄瑠璃寺さん
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f0213825_16383987.jpg 浄瑠璃寺のランドマーク 
 仏足石にも
 半紙を敷いたウラジロの上に
 お餅とミカンがお供えしてあり、
 お正月モードたっぷり。

 

静かな本堂と大師堂を参拝。
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f0213825_1646199.jpg 47番八坂寺へは10分そこそこ。
 いつ頃どなた様の建立でしょうか?
 へんろ道沿いのミニ「お城」。
 「謹賀新年!」とつぶやきなら合掌
 
 私は、
 このお城を「47万石 八坂城」と呼ぶ
 


10:50 第47番八坂寺参道から山門と本堂(正面奥)
     唐破風?の山門は小さな小川に架かる極楽橋を兼ねた橋山門となっており、
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 その天井には
 色鮮やかな天女が描かれています。
 天国とか極楽とかは
 このように 一日中、
 美形が踊っているのだろうか?
 行ってみたいけど、まだ行きたくナイ。



八坂寺は、いつ参拝しても赤い旗がにぎやかで明るい。
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本堂に門松、朱塗りの欄干の回廊には幔幕張って。
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f0213825_1812831.jpg きれいな御手綱(みてずな)で結ばれた
 五鈷杵(ごこしょ)に触れて
 お参りをすると、
 お大師さんと一体になれる という
 開創1200年記念サービスイベントの一つ?

 南無大師遍照金剛 と唱えながら
 今年一年の家内安全をお願いしたことです。


11:30 八坂寺をあとに文殊院徳盛寺へ歩きます。
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f0213825_17301144.jpg 昭和53年、愛媛県生活環境課発行の
 「伊予のへんろ道」という冊子にある
 土用部池堤防の
 <伊予の国で最も古い四国へんろ道しるべ>
  とは、この道標左の自然石でしょうか?
 冊子によると
 享保2年(1685)建立 と記してあります。


青空ですが、風はとても冷たいのです・・・
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11:40 遍路の元祖と云われる衛門三郎の菩提寺:文殊院徳盛寺
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f0213825_18264043.jpg 衛門三郎さんの罪滅ぼしは
 現代も続いているのでしょうか?
 なんと、本堂に般若湯が用意してあり
 ちょっと躊躇していたら
 後から来た参拝者が
 「ここでは恒例ですから」と勧められ
 チョコで一杯だけ喉を鳴らしました。
 いいのかな~~~? 



12:00 千鳥足で? アブナイ遍路が荏原の町を歩きます
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静かな町並みを逸れて、親切な道標に誘導されるがまま田畑の中を歩いて
12:10 札始大師堂着
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やたら寒くなってきたのでお堂の中でお納経
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12:30 きつい北風にさらされながら重信大橋を渡ります
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                直角に交差するように見える正面の高架は高速道

1200年前、お大師っさんも想定外のまったく無機質な高架下をくぐり
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12:45 48番西林寺到着
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家族連れの初詣さんもチラホラ
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納経所前庭の「一つだけ願いを叶えてくれる」という”一願地蔵”さん
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13:20 寒さと空腹に耐え切れず、西林寺前の味十味(あじとみ)さんへ駆け込む
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f0213825_1973662.jpg 味十味さんは
 松山市内で暖簾を出しておられた頃、
 よく通っていたお店。

 大将もにぎやかなお母っさんも達者で
 高井の水を追っかけて、ここへ移転されたとか。


 注文はもちろん「釜揚げ」¥790!
 

13:50 「釜揚げ」で温まったハズだが、
      寒さに負けて身なり構わぬ、歩き遍路一人ありき・・・
 いいところでフラシュハレーション! 
f0213825_19181011.jpg14:10 この「遍路橋」を渡れば
    今宵の「遍路宿」までは100m。
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かくして2014年の初詣お遍路は約8キロを歩いて無事ゴールイン。
宿の女将さんが、お正月だからと熱い早風呂を用意してくれてましてな、
             湯上りのお屠蘇もなかなかオツなものでござりました

(おまけ)
f0213825_192441100.jpg 47番八坂寺のお納経所で
 大師入定1150年(昭和60年・1985)印
 霊場開創1200年(平成26年・2014)印
 記念印を並べたお納経帖も珍しい!
 「ご信心ですなあ~~」
 と、云われて
 ちょっと悦に入った門前の小僧。
 
 今日の三ヶ寺の記念御影
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by jh5swz | 2014-01-01 19:52 | その後のきまぐれ遍路 | Comments(8)

第43番明石寺参り

平成25年9月19日(木)の日記(その2)。


宇和島市の所用・私用を終えて八幡浜市へ移動途中、
西予宇和ICで高速道を降りて第43番明石寺をお参りしました。



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 宇和高校を過ぎて県道を左折、
 歴史文化博物館への進入道路から右折して
 明石寺への細い里道は
 歩けば赤いよだれ掛けのお地蔵さんや
 修理に修理を重ねた古い道標べのある
 なかなか風情たっぷりのへんろ道です。
 が、
 如何せん、今日はクルマ・・・素通り!
 個人的には、やっぱり歩き遍路が一番! 



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 せめてここだけはと、
 狭いへんろ道にクルマを止めて
 手を合わしたのが
 注連縄に囲まれた明石寺奥の院。
 「明石寺奥の院」の石柱と
 もう少し、らしく張れないのか品疎な注連縄、
 鬱蒼とした林の中央に小さな「祠」、
 品疎な注連縄に相応しい?霊気が漂います・・・
 明石寺様、もう少し敬いましょうや!  
 


明石寺参道入り口にあった鳥居。
先ほどのへんろ道標の白王権現か?
寺の境内にある神仏習合の名残りの熊野神社の鳥居なのか、
たまたま近くにあった神社なのか? 私には解りません・・・ 
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ずいぶん昔は、ここから右へぐるりと山を回って本堂へ登ったらしいのですが、
今は、(歩けば少々キツイ坂道の)ほぼ一直線の自動車道を登ります。

駐車場へ車を置かせていただき、せめてもの輪袈裟を掛けて仁王門へ歩きます。
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   山号「源光山」は、鎌倉時代に荒れ果てた伽藍を修復し、建久5年(1194)、
   命の恩人・池禅尼の菩提を弔って阿弥陀如来像を奉納また経塚を築いた
   源頼朝が現光山から源光山に改名したと伝わります。


三間一戸八脚の重厚な仁王門と手水舎
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実は平成24年6月30日、一緒に八十八ヶ所を巡拝した同行お遍路さんと
41番龍光寺~42番仏木寺~43番明石寺を再度お参りをしたとき、
ここ明石寺本堂の向拝がちょうど改築中で、お遍路は白いテントに向かってお納経。
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なんとも心残りなお参りでしたが、
いつぞやの新聞に完工した旨の記事が出ていたのでもう一度参拝したかったワケです。


次の画像は平成21年7月3日、歩き遍路のときの写真です。
八十八ヶ所の中で赤い釉薬を施した瓦を葺いた札所はココだけだったと記憶しますが、
ウチの相方の実家、広島県北広島方面にはこの赤い(石州瓦)瓦葺きの家が殆んどで
それが妙に印象に残っている札所の一つです。
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          昭和5年(1930)完成の石垣は、完成後83年を経ても狂いや沈下はなく
          当時の石工さん達の技術のレベルの高さがうかがえるものだそうです。

さて、
平成24年参拝時、白いテントに包まれていた本堂正面の唐破風の向拝は、
平成21年参拝時のこの写真をよく見ると桧皮葺きの屋根は苔生しています・・・
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今般、ご住職はじめ檀家、信徒さんの浄財で立派に改築復元された桧皮葺きの向拝
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     左右両端が反るように天を向く唐破風造りで当初の様式を忠実に復元しています。

(お断りと訂正2013・9/26)  
  この参拝者が本堂に向かって礼拝する張出した場所のことを建築上なんと呼ぶのか?
  お納経所で尋ねたのだが「知らない」とのご返事で、私は「屋根」と書いていましたが、
  wikipediaで調べたところ「向拝(こうはい・ごはい))と呼ぶのだそうです。
   
  
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  ほかに誰も参拝者はなく、ちょっと声を大きくして下手な般若心経を・・・
  
  余談ながら・・・
   本堂のお賽銭箱は、盗難対策なのか?畳床をくり貫いて埋め込んであり、
   お賽銭を投げ込むような態勢になり、「納めた」気持ちになれない・・・
   どこかの札所では窃盗予防?で格子戸の穴から落とし込ませる・・・
   参拝者から言わせていただければ「お礼の寄進」なのだから、
   投げ込んだり、落とし込むようなスタイルはさせないで欲しい。
       「如何? お大師っさん。」
       「いや~~門前の小僧よ、
       なんでもありの四国霊場だから、捨て置け捨て置け」と、お大師っさんの声。
 
       「御意!」   


大師堂参拝、ここでは駆け足般若心経。
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夫婦杉に合掌し
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下手な般若心経でしたが納経の預かり証をいただきました。
丁寧にご朱印を押していただき、読みやすくてきれいな墨書きでした、
なんとお書きになったのか不明の前衛美術風墨書きより、素人にははるかにありがたい。
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参拝後、20日の彼岸の入りに備えてお墓掃除のため、
明石寺のある西予市の隣村、旧双岩村へ爆走。
長男である私に先祖が残した唯一の遺産たる墓所には
親父やおふくろ始め歴代が眠ります。

そう云えば、昭和25年に四国八十八ヶ所霊場を巡拝し、
隔世遺伝なのか、私に歩き遍路を決心させた爺ちゃん婆ちゃんは
明石寺のことを、さも親しげに「あげしっさん」と呼んでいた・・・
 (本来の名称は「あげいしじ」だが、「めいせきじ」と呼ぶひともある。)

  その爺ちゃんが私によく聞かせてくれた昔話。
    昔、昔、十七、八の娘が、願をかけて大きな石を抱き歩いていたが、
    寺まで来たとき夜が明けてしまい、そのまま置き去ってしまった。
    実は、その娘は観音さまの化身で「あげしっさん」の本尊千手観音になった、と。

  隣町のお寺の言い伝えを爺ちゃんなりに脚色した昔話であろうが、
  大石を抱いて歩く女の人を想像しながら、
  「へえ~~」と感心しながらよく聞いたものです・・・

墓石を洗い、お線香を灯しながら、
  「爺ちゃん、あの話しの続編はないんかい?」と、冗談をツブやいてみた門前の小僧でした(笑)。
  
by jh5swz | 2013-09-21 10:22 | その後のきまぐれ遍路 | Comments(2)

第47番八坂寺参り

平成25年8月4日(日)の日記(その1)

遍路茶屋・坂本屋では
3日からチビッコ達の「ぽんぽこ村お泊り体験」が行われており、
「時間があれば・・・」と、連絡がありお手伝いに出かけました。

前回は48番西林寺をお参りして坂本屋へ輪走したので、
今朝は第48番八坂寺をお参りしてから行くことにしました。

08:00 のどかな八坂寺参道入り口
      弘法大師のお出迎え?
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いつ見ても「門前だなあ~」と思う、私の好きな眺めです
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やたら大きくなくて、ちょっとおしゃれに見える山門
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その山門は小川にかかる朱塗りの「極楽橋」と一体になっており、
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山門の天井絵は極楽浄土の天女の舞い?が描かれています。 
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石段を登り本堂へ
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本堂・大師堂へ写経を納めて
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        八坂寺は奈良代時から1300年余りも続く寺で、修験道の開祖・役小角の開基。
         大宝元年(701)に文武天皇の勅願寺として伊予国司越智玉興が建立するとき、
         大堂山に八ヶ所の坂道を切り抜いて造ったところから寺号を「八坂寺」とした。
         又、益々栄えることを意味する「いやさか」に由来するとも伝わる。
                              -NPO伊予路おへんろ倶楽部冊子より-



f0213825_9372314.jpg 因みに、毎年4月29日には、
 柴燈大護摩供火三昧の火渡り修行が行われ、
 <さいとうおおごまくかしょうざんまい>
             と読むのだそうです
 
 護摩法要のあと、
 熱い灰の上を歩いて
 心願成就を願う信者さんで賑わうらしい。

 (中央ロープで囲まれた場所はその火渡り跡)
 

さて、
八坂寺は再々お参りしたが、今朝は一度も覗いたことのない閻魔堂へ・・・
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極楽の途には玉砂利が敷き詰められてあり
f0213825_8101516.jpg    左右の壁には極楽浄土絵図が
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地獄へ途には鋭く尖った小石が敷き詰められ
f0213825_814181.jpg    左右の壁には地獄飢餓道絵図。
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<昔、昔、ウチの爺ちゃんの得意だった短い話し>
あの世からちょっともんて来た知り合いの話しじゃがの、
あの世では、ご飯どきには凡そ1mの長い箸でモノを食べないけんのじゃと。

 地獄村では、皆んなが我先に長い箸でご飯やおかずを必死で自分の口に運ぶんじゃが、
箸が長うて誰も何も食べることができず、毎日腹空かして苦しみ続けておるそうな。

 極楽村では、皆んなが按配よう向い合うて座って、長箸で相手の好きな物を選んでやって、
相手の口元まで運び合って、笑いおうて、おもしろうに毎日を暮らしとるそうな。

 おもしろい話しじゃろが。  で終わる短編小説?

    自分のことだけを考えて行動すると地獄。
    他人のことを思いやって行動すると極楽。 
         みたいなことを孫の私に教えたかったのでしょうか・・・
         なのに孫は修行が足らず、いまだ煩悩の海で溺れており候。


久しぶりに爺ちゃんのことを思い出しながら下山していると
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「あっ 旦那! 閻魔大王がちょっと待て!と呼んでまっせ~」と、猫。 
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「今から子供達の待つ坂本屋で償いはしますんで、お見逃しを・・・」
「我輩はニャンとも言えねぇなあ~、閻魔様に聞いてみな」。   
  

  8月4日の日記(その2)へ続く
by jh5swz | 2013-08-05 21:08 | その後のきまぐれ遍路 | Comments(4)

番外?こんぴらさん

平成24年11月22日、お遍路四季の会「紅葉ツアー」・その

「かんぽの宿 坂出」で”白峯御膳”なるDX昼食を済ませて琴平町へバス移動60分、
帰りの駄賃で?神仏習合よろしく金比羅大権現を参拝しました。

♪金比羅 船々追い手に帆をかけ しゅらしゅッしゅしゅ ♪                                                         と歌われる金比羅宮は、
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 香川県仲多度郡琴平町の
 象頭山中腹に鎮座する神社で
 明治維新の神仏分離・廃仏毀釈以前は
 真言宗の象頭山松尾寺金光院であったが、
 神仏習合で
 象頭山金毘羅大権現となった歴史がある。
 と、手元の冊子に書いてありますが、
 四国で生まれて育った私には
 親しみも込めて「こんぴらさん」と呼ぶほうが
 マッチングがよろしい。



f0213825_842166.jpg 親切な本日のドライバーさんが、
 駐車場代が無料だからと、
 「つるだや」というお土産屋さんの駐車場へ入り
 店内をスルーしてお店の外へ出ると
 そこは金比羅宮名物785段の石段の22段目。

 「つるだや」さんの竹杖を借りて出発!
 借りた杖は下山後、お返しに寄ることになる、
 借りた杖のお礼代わりに
 某かの「おみやげ」を買う仕組みは
 日本的な互助精神のなせるワザで
 なかなか上等のシステムなり。


ドライバーさんもお店の方も「買い物はご自由ですから」とおっしゃるが、そうもいくまい。


金比羅参りと云えば長い石段が続くことで知られ、又それが名物?にもなっていますが、
出発前、四国巡拝でお世話になった添乗員(現在はお先達)M,Mさんにお聞きしたところ、
多くの参拝客が訪れる本宮までなら785段、往復で1時間半ほど。
さらに上までということなら奥社まで1,365段、2時間10分程度とのこと。

今回のツアー参加メンバーでも、
山登り、遍路道は得意だが、石段登り下りは苦手な人、
参道のお土産屋さん買い物を楽しみたい人など十人十色だと思い、
基本コースは無理のないよう本宮往復(奥社任意)とし、
出発して2時間の自由(参拝・観光)行動のあと、
お杖を借りた「つるだや」さんで集合することと決めました。

さて、「つるだや」さん前、22段目から785段の本宮をめざして出発。
私は、小学6年のとき、家族全員で参拝して以来、
会社勤めの出張員時代、仕事サボッて参拝した回数を含めると4,5回は訪れているのだが
今回は(誰に頼まれたワケでもないが)、
森の石松代参よろしく、のんびりと名物石段登りを楽しむこととしました。


両側のお土産屋さんに挟まれた785段の石段参道の風情はかくの如し。
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連続する785段ではなく、そこそこに踊り場があるので助かります・・・
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100段目の土産屋さん「百段堂」
f0213825_9233899.jpg 参拝者を励ますように「100段目」の標識も貼り付けてあり・・・
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振り返って見れば、傾斜角45度? 結構キツイ!
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参道脇道の紅葉がお見事!
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励まされているような、脅されているような・・・294段石柱
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 今回、ツアー初参加の山登りの達人は
 本宮まで15分で駆け上がったことがあるとか!! 
 昨今、この785段を走り登る
 「金比羅マラソン」があると聞き及ぶが
 私には考えられません・・・

 歩き遍路を始めた平成18年の春、
 第十番札所切幡寺の333段の石段を前に
 一瞬たじろいだ思い出がありますが
 あの石段も今日のクンレンだったのかも?



356段目の金比羅宮大門(おうもん)
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大門前の白い番傘の下で同行の善男と名物?甘酒を飲む
f0213825_10124378.jpg ちょっとお疲れ気味の
 細いカモシカのような足には
 そん所そこらの栄養ドリンク剤より効果は抜群!

 竹杖の黒・・黒のテープは
 借りた「つるだや」さんのマーキング。
 こうして借りたお店へ返却に立ち寄り
 お土産を買うシステム、あなよろし!
 

甘酒屋さんの番傘越しに下界の琴平の町並みが見えます
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大門左右の大提灯
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 金比羅さんのシンボルマークの
 丸に赤文字のこの「」の字は
 ”和に暮らせるように”との
 願いのこもった「金」のデザインであると
 同行T・Tさんのお話し。
 なるほど!
 読める!

 一つ賢くなって
 ありがたく大門に一礼して入山。



今回のツアーの私の個人的な楽しみの一つだった金比羅参道名所「五人百姓」。
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   大門から内側は大権現境内となるため商いは一切禁止されていますが、
   参道を挟む左右のこの5軒だけが、先祖代々の金比羅宮の神事への貢献により
   「加美代飴」を売ることを許された「五人百姓」と呼ばれる飴屋があります。
   赤い縁台に白い番傘を立てた五人百姓は、さながら一幅の絵をみるような風情ですが
   特権とは申せ、朝6時から夕方まで年中無休で営業するのはちょっと大変では?と、
                            門前の小僧、余計な心配。

帰りに買った、その加美代飴
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 ほんのり柚子の香りの効いた
 扇形のべっ甲飴で
 そのまま口に入れるには大きすぎるので、
 小さく割るための
 小さなトンカチが付いて
 6枚入り 500円なり!

 
小学生のときの家族旅行以来の懐かしい加美代飴でした。


五人百姓からまっすぐに伸びる「桜馬場」と呼ばれる石畳の参道を進みます
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大イチョウも結構な色づきでした
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桜馬場を登りきったところが431段。
見上げると、「御守授与所」という赤い⇒看板が見えたので「社務所」かも?
さすれば、本宮はまだまだ上?・・・
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鳥居に吊られた看板
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海運の神様らしく、5000台の自動車輸送船の巨大なスクリューが奉納してありました。       
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                       【今治造船奉納】

鳥居下の広場で白い神馬や巨大なスクリューなどを見物しがらひと休みしていたら
先ほどの甘酒が膝に効いたものか、訓練不足の細い足が、登りイヤイヤのシグナル・・・

数百m上の金比羅大権現様に向かって2礼2拍手、
「次回参拝のときには、甘酒は帰りに飲むことにしますから・・・」と誓って1礼。

この金比羅大権現本宮の写真は、本宮を参拝された同行T・Tさんからお借りした画像です。
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甘酒が効きすぎた膝のセイにして、下山開始
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下山途中、遭遇した駕籠屋さん
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       大門(365段)までは、この籠を利用して行くこともできますが、
       残りの420段の石段はご自分の足で進まなければなりません。
       なにしろこの急勾配ですから、
       時代劇よろしく「エイッサ ホイッサ」とは進みそうありませんが、
       金比羅さんならではの光景でしょうか。

(以下、金比羅駕籠屋さん関連サイトより)
     登り 5,300円 下り 3,200円 往復 6,800円
    体重制限100kg 子供2人での利用も可能
お体の不不自由な方などの正当な理由がある方は、
事前に宮の許可により596段「祓戸社」までご利用できますが料金は通常の2倍となります。
本宮のご利益は駕籠屋さんが受けてきてもらえる。 との記事あり。

森の石松さんにも会いました!
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 石松さんに誘われて覗いたお土産屋さん
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「寿司食いねえ~ 神田の生まれだってね~」
「土産買いねえ~ 道後の生まれだってね~」と、石松さんの威勢のいいこと。

参道入り口近くの老舗旅館「虎屋」さん、今はうどん屋さんになっていました。
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讃岐の銘酒「金陵」本舗を見学。
 店内で「金陵酒饅頭があると聞いたのですが?」と尋ねたが、
 「ここは酒屋ですよ」と、億劫そうに、つれない返事・・・


この酒樽をみて「流し樽」のことを思い出した・・・
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 流し樽とは、瀬戸内を航行する船が
 金毘羅様にお参りしたいけれども
 上陸できないときに行われた代参の方法です。

 船が琴平の沖を通過するときに、
 樽に「奉納金比羅大権現」の幟を立てて、
 船の名前と航海安全を祈る祈祷文と、
 初穂料を入れた樽を海に流します。

 海でそれを発見した近隣の小船は
 「福がある」として
 代わりに金毘羅さんまで必ず届けてくれます。



 岸に流れ着いた樽は、浜の人が拾って神社に届けてくれると云う。
 今も残る海の金比羅代参の習わし、ちょっと深いイイ話しではありませんか!


本宮往復2時間を設定していましたが、
健脚のご一行は1時間20分で杖をお借りした「つるだや」さんへご帰還。
お茶の接待を受けながらお土産を物色後、本場さぬきうどん屋へ行くことになり、
第75番札所善通寺西駐車場隣の「大師うどん きむら」へバス移動。
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表の大暖簾は降りていたが、T・Tさんの交渉で
「茹でましょう、15分ほどお待ちを」と店主。
その間、善通寺境内を散歩。
できあがった「かけうどん」は、さすがにさぬき!
ツアー参加者皆さんご満足のご様子でバンザイ!

善通寺ICから高速道を帰路につきました。
つるべ落としの秋の夕暮れは早く、県境の豊浜SAあたりでもう夜?
かくして、歩き遍路・四季の会の秋の遠足は無事終了しました。
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    お礼
f0213825_101225.jpg 今回のツアーについては、
 根来寺の紅葉の見頃時期、
 白峯寺への歩き所要時間、
 金比羅さんへの移動時間
 石段登り下りの所要時間アドバイスなど
 わざわざ下調べ、試走までしていただいた
 お先達M,Mさんには大変お世話になりました。
 参加者一同を代表して心からお礼を申し上げます。 
       落ちこぼれ歩き遍路 -門前の小僧-
by jh5swz | 2012-12-01 20:48 | その後のきまぐれ遍路 | Comments(4)