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有頂天にはなるまいぞ!

 いつぞや「韋駄天」と「四天王」について書きましたが、
 古代インドの修行者たちが来世に生まれることを希求した”天上界”とは
 いったいどんなところでしょうか?

  手元に、天上界についておもしろ可笑しく、楽しくまとめられた
 30年前の新聞の切り抜きがあります。
  長くなりますので、少々かいつまんでご紹介します。
 (新聞名・日付・筆者不詳。
   なお、文中の青字と改行は門前の小僧の加筆につき、筆者お許しあれ)


 持国天・広目天・多聞天・増上天の居所を四天王界といい、
須弥山(しゅみせん)の中腹にある。
 その上が忉利天(とうりてん)で、須弥山の頂上にあり、
帝釈天(たいしゃくてん)の居所である。
 その上を夜魔天といい、ここに生まれた者は※五欲の楽しみを受ける。
 その寿命は2000歳、しかも一昼夜は人間界の200年に相当するから
人間なれば1億4000万歳ということになる。
※仏教で五欲とは
 我々の眼(目)、耳、鼻、舌、身の五つの感覚器官(五根)の対象となる
 夫々色、声、香、味、触(五境)であると考える。
 五境は人の欲を引き起こすので、「五欲」とも呼ばれた。
 また、財欲、色欲、食欲、名誉欲、睡眠欲などを「五欲」とする場合もある。
                             -仏教雑学入門より-
 

 その上が兜率天(とそつてん)で、
 次の世に仏陀となるものの居所であり、
 釈尊はここからインドに下生して仏陀となられた。

 弥勒菩薩は現在ここで修行中であり、
 次の世に下生せられて仏陀となる方である。

 その上が化楽天(けらくてん)で、
 さらにその上を化他自在天といい、
 以上六つの天国を欲界といい、またの名を六欲天ともいう。

 化楽天の寿命は8000歳、一昼夜は800年に相当するので
 人命なれば23億3600万歳に当たる。
 この天人は、自ら妙薬の境地を作って楽しむとされ、
 化他自在天は他の天の化作(けさ)した
 妙薬の境地を自在に享受して楽しむことができる。

 上述のように欲界に生まれた者は肉体を所有し、
 五欲の楽しみを受けられるが、
 年齢や楽しみの受用に段階のあることは先にも触れたとおりである。
 特にセックスについては各天によって享受の仕方に次元の差がある。
 四天王天は二根交わるが、 
 夜魔天においては相抱くのみであり、
 兜率天では手をとり合うだけで満足が得られる。
 化楽天においては相互に笑むのみであり、
 化他自在天ではただ見つめあうだけで妙薬の境地に達するという。
 これらは長年月にわたる夫婦生活についての深い洞察の比喩的表現であると思われる。
 蛇足ながら、
 四天王の一天、多聞天(別称・毘沙門天)の妻は吉祥天で、
 二人は今もアツアツのラブラブだそうだ。


 欲界六天の上には無欲界の四禅天があり、
 四禅天は合わせて十七天に分かれている。
 まず梵衆(ぼんしゅう)天・梵輔(ばんほ)天・大梵天を初禅天といい、
 少光天・無量光天・極光浄天を第二禅天という。
 この極光浄天の天人は話す言葉がたちまち光に変わり、
 光耀(こうよう)相和して楽しみの極まるとところとされており、
 別の名を光音天ともいう。
 人生無上の楽しみを”光音天上の楽しみ”というのはこれに由来する。

 次の第三禅天も三天から成り、その上の第四禅天には八天がある。
 その最高の天を色究竟(しきくきょう)天といい、
 別名を有頂(うちょう)というのである。
 この天は存在領域の絶頂にあるが、
 肉体はあっても欲望の無い世界であるので、
 俗人が有頂天になる”のとは全く次元の異なる世界である。
                 -以上、筆者不詳の新聞の切り抜きより-
 
    そうか~、有頂天にはなるまいぞ なるまいぞ!
    赤提灯の灯る須弥山のふもと辺りで
    五欲の煩悩にさいなまれながら
    修行の身を晒しておく方がシアワセかも・・・
 

余談ながら・・・
 私は、四国88ケ寺を巡拝しながら般若心経の意味がよく解らない・・・
 が、同行お遍路さんの読経は超真面目に聞いている・・・
 今日書いた有頂天までの話しの中に般若心経の文言がある・・・
     無眼耳鼻舌身意(むげんにびぜつしんに)
     無色聲香味触法(むしきしょうこうみそくほう)
     究竟涅槃(くぎょうねはん)  のくだり、いつか意味を調べたい・・・
               -不勉強にわか遍路 大師不肖之弟子-

     
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by jh5swz | 2010-09-22 14:40 | 有頂天にはなるまいぞ | Comments(0)