平成29年10月29日(日)の日記。
 台風22号の接近で、本日予定の旧遍路宿・坂本屋の
 ”屋根葺き替え”用の「古民家瓦洗い」は11/5(日)へ延期となりました。

 当ブログでは、その「屋根葺き替え事業」について、
        3年前、一度は「公」の補助事業の認可を受けながら、        
f0213825_08471394.jpg
 自分達の計画の甘さからこれを辞退したホロ苦い経験があり、
 以来、確定まではと、これに関連する投稿を控えておりましたが、
 最近、ポロポロと新聞報道もされるようになりましたので、
 ここで、この事業を応援して頂きました
 大勢の皆さまと各方面へのお礼を込めて、
 今日までの経過を一人の会員としてご報告させていただきます。

 以下は、門前の小僧が坂本屋の一人の会員として書く感謝の忘備録であり、
 運営委員会の立場を正確に書き尽くせないもどかしさもあることをご了承下さい。


 坂本屋前の遍路道は、古来、松山と高知を結ぶ官道・土佐街道として多くの人の往来がありました、
終戦直後まで遍路宿だった坂本屋は時代の流れとともに宿を廃業、以来空き家となっていました。
 平成15年、地域の文化遺産として活用するために松山市の支援を受け、地元有志とNPO法人が修復、
三坂峠を登り下りするお遍路さんのお接待・休憩所として蘇り、現在30人の「坂本屋運営委員会」が、
3月から11月の毎週土・日曜日、午前9時から午後3時まで輪番制でお接待を続けています。 
f0213825_08511215.jpg

                 イラストは香川 進氏作 松山商工会議所/所報No/659 表紙「坂本屋」より 

    しかしながら、明治の終わりから大正初期に建てられた築後106年の旧遍路宿・坂本屋は、
   永年の風雪に耐えかねて、屋根瓦と下地の老朽化による雨漏りが随所に見られ、このままでは
   四国でも珍しくなった遍路宿の建築様式を今に伝える建物の維持すら危うくなっております。  
f0213825_09354560.jpg
                見た目、しっかり頑張っている坂本屋ですが・・・

   入母屋の破風板は傷み
f0213825_10074554.jpg
      隅棟鬼瓦は割れて針金でしばってあり・・・
f0213825_10080477.jpg
   外壁は剥げ落ちて
f0213825_10172912.jpg
      場所によると屋根には苔がびっしり・・・
f0213825_10174536.jpg

 
            劣化が早いセメント瓦が部分的に使われており和瓦にしたい、
            また、いつも危なっかしい2階の手摺りも改修しなければ・・・
f0213825_10265985.jpg
                    上記の写真はすべて2017年5/6の当番の日に撮影したものです。

   特に2階座敷への雨漏りは、建物本体を維持するためにも限界で緊急を要する事態となりました。 
   運営委員メンバーの「建築研究所」代表者による見積もりでは相当過大な費用がかかりそうです・・・

 2016年12月08日、
 坂本屋運営委員会内に修復募金活動の主体となる役員会を設けて具体策の協議が始まりました。  
 そこで、まず費用節減と古民家モード重視の一石二鳥の妙案として、
 銀色燦然と光る真新しい和瓦は築後106年の旧遍路宿には不似合いではないか?
 取り壊しが予定されるローカルの古民家の瓦の寄贈をお願いしてはどうだろう?
 という名案が浮びあがりました。

 早速、昨年暮れから年明けにかけて、地元会員有志皆さんが
f0213825_08392026.jpg

 建替えのため取り壊される窪野町内の民家の瓦と、
 久万高原町で保存されていた瓦、
 合計約1800枚を譲り受けて
坂本屋の物置と納屋へ収納保管。
 一枚一枚剥いで慎重にトラックへ積み込み、
 坂本屋までの搬送、収納作業、
 本当にお疲れさまでした、ありがとうございました。
 ⇔ 画像は坂本屋運営委員 上野 貴氏撮影・提供
 
  (2017・1/22撮影)



延期になりましたが、来る11月05日には

 一般参加者にもこの瓦を一枚ずつ洗って頂き、乾いたあと、ご自身のお名前を書いて頂き、
 屋根の下地補強後、瓦職人さんの手で、この瓦を坂本屋へ葺き上げようという計画なのです。
f0213825_10590831.jpg
                                       2017年6/17 撮影                                                         

  古民家瓦集めと平行して会長・副会長は外部有識者の助言もあり、
  この事業活動について
  5/24 松山市の「美しい街並みと賑わい創出事業」の補助対象事業の申請を提出し、
  7/19 「街並み創出事業審査委員会」において役員がプレゼンテーションを行い、 
  7/31 この坂本屋改修工事は補助対象事業として選定を受けることができました。
  ありがたいことです。

  ココからが大変です。 
  総事業の1/3相当額については自己負担であり・・・
   1)坂本屋の虎の子貯金を取り崩し
   2)大家さんの寄付金をありがたく頂戴し
   3)その上、足らざる金額については、
      4/23の坂本屋総会で会員30名の寄付・募金活動によるものと議決されました。
      総会の席で、新参・門前の小僧から会員皆さんにお願いを申し上げました。
     坂本屋でひと休みされるお遍路さんへの募金・寄付のお願いはご遠慮願いたいこと。
      (そのわけ)
       「ひと休みして行きませんか?」と誘っておいて「ご寄付や募金のお願い」はないでしょ!
       永年に亘って諸先輩が築かれた「善意の坂本屋」の伝統が崩壊しますと声を絞り出した・・・
   4)そのこともあって、私を含めた会員皆さんは(おそらく)親兄弟・親戚・知人友人を訪問されて
     ご苦労なさったことと思います・・・が、
     次の世代につなぐ
   『お接待所・坂本屋、次の100年のため』ご勘弁下さい。
    ご厚志をお寄せ下さった大勢の皆さまありがとうございました。

  紆余曲折はありましたが、
  10/21お接待当番日の会計担当氏の話しによると、工事費用の自己負担額について、
  「ちょっと目標額には足らんが、来春まで頑張ったらなんとかなる見込み」とのことで、
  いよいよ着工を前に、譲り受けて納屋で眠っている「和瓦洗い」が今日だったのです。
  が、本日10/29 は台風22号の雨・・・ 
  繰り延べて11/5には一般の皆様多数のご協力もお願いして1800枚の「和瓦洗い」なのです。
  今度は好天に恵まれ、新品に負けない味のある和瓦になりまうように!
    
  次稿は、地元愛媛新聞の報道記事(6/14)ですが、
  
老朽化が進む旧遍路宿「坂本屋」を修復しようと
  世話人会(代表・県観光物産協会長、顧問・中村時広知事、野志克仁松山市長)が発足した。
  「旅するお遍路さんをお接待する四国の文化は次世代に引き継いでいきたい美しい日本の心。
  温かいお力添えを頂ければ」と、世話人会では協力を呼びかけている。
  集まった寄付金は、深刻な母屋の瓦修復とは別に(現在、簡易式1基の)トイレを洋式2基に交換する。
   (6/14付け愛媛新聞 地域経済面記事引用)
  各界各層のお力添え、誠にありがとうございます。
    
  

f0213825_13590383.jpg
 (お断り) 
  この記事は坂本屋運営委員会の一人である当ブログ管理人の忘備録であり、
  書き尽くせないことも多々あります・・・
  ご意見、ご叱正はメール jh5swz@orange.ocn.ne.jp までお願い申し上げます。
 
          
      

by jh5swz | 2017-10-29 14:26 | 坂本屋日記2017 | Comments(6)

平成29年10月23日(月)の日記。
 
 ちょうど1年前の10/22
 一人の娘(逆打ち)お遍路さんが坂本屋でひと休み。
 娘さんのひとり旅、それも自転車で今から標高720mの三坂峠越えだと仰る、
 当番一同驚いた!

 当日の記事にも書いたことですが、
 私は心配のあまり、「引き返す勇気を持って登ること」などと懸命に説得?
 年寄りの冷や水で、「親には毎日、連絡を入れなさい」とか、いらんことまで、
 「ハイ、毎日メールしてます!」と即答・・・霧雨の中を峠目指してスタート。
f0213825_14142936.jpg

  その後、下って来たお遍路さんが
  「娘さんが一人、難儀してました、引き返したらどうや、と言ったのだが・・・」。
  結局、彼女(ブログ名・碧南さん)は戻って来なかった、
  3時の閉店時、当番皆で「もんてこんかったな~ 無事、峠越えたんやなぁ~」。
  その後、気にはなったが、ない便りはイイ便りで気持ちを整理していました。

   今年の9月25日、当ブログへ一通のコメント書き込みがありました(以下、要約)。
   初めまして!
   昨年、逆打ち自転車遍路娘、碧南娘でお世話になった母です。
   娘に先を越されましたが8月末、徳島より区切り自転車遍路参りをスタートしました。
   10月より高知、愛媛の2国参りをスタートさせます。ぜひ門前小僧さんにお会いしたいと思います。
   ご連絡お待ちしています。


   なんと、あの碧南さんのお母さんが自転車で区切り巡打ちお遍路とな!
   自転車のメンテナンスと道中サポーターとして地元自転車クラブのリーダー氏同行で万全の態勢。  
  
   以後、メールで連絡を取り合い、
   いよいよ松山入り前夜は、折りからの台風21号の影響で45番岩屋寺前の古岩屋荘で足止め連泊・・・
   予定通りなら、娘さんが坂本屋を通過された昨年10月22日に日を合わせての計画かと想像したが、   
   それはまったく偶然だったらしい・・・
     
   明けて10月23日台風一過、好天に恵まれて、
   古岩屋荘~45番岩屋寺(逼割禅定)~三坂峠から一般道440号線大久保坂バス停へ誘導。
   今はJRバスがこの一般道を運行しなくなり、目印のバス停なんぞは無いので、
13:22 大久保坂(元)バス停から2キロほど峠よりの車寄せでお二人を迎えて、ご挨拶。
f0213825_13001729.jpg
                  おや?ユニホームがあの日の娘さんとお揃いかな?


    ココで出迎えたわけ。
    娘さんが泣きながら自転車を担いで登ったと云う坂本屋から峠への地形がよく見える場所なのです。

 たなびく煙の右上が窪野町桜の集落、そこをメいっぱいズームUPして、 
    その集落の一番右上が坂本屋の納屋、                f0213825_12500770.jpg

    旧遍路宿は手前の孟宗竹に隠れて残念・・・
f0213825_12020734.jpg

  「足元の谷まで下って、小さな峠を越えて、さらに急坂を登った所が坂本屋ですが行きますか?」
  「娘が泣きながら登った坂道を体験したいので行きます!」
   ココからのアップダウンを見せたら、諦められるかと思ったのだが・・・

   しからば、 一気に大久保坂を火野正平さんよろしく「下り坂サイコー」。 
   降りきった葛掛八幡神社へ自転車を置いて、私の車でとも提案したが
   ココでも「自転車で行きます!」と、奥久谷下り道を疾走。
f0213825_13183636.jpg

14:06 さすがに最後の急坂は自転車押して^.^
f0213825_13191879.jpg

          ※写真撮影と当ブログへの掲載ご承諾、ありがとうございました。

 坂本屋は休みの日だったので、
 会長に電話でワケを話し、玄関雨戸一枚だけ開けて、
 1年前に娘さんが座ってひと休みした縁台と囲炉裏部屋などをご案内。
        坂本屋記念写真

f0213825_13194572.jpg

         坂本屋でお見せ頂いたお納経帖は、母方のお爺さんの(病弱だった)弟さんが
        昭和13年のお四国参りの道半ば、第32番禅師峰寺で御朱印が途絶えているので、
        なんとか結願のお納経帖にしてあげたくて巡拝を始めた、とお聞きしました。
         人には人さまざまの心願があり、その成就のための1200キロがあるのだなと、
        爺ちゃん婆ちゃんの隔世遺伝?で遍路を始めた門前の小僧、遠来のお遍路さんの
        その思いをずっしり受止めたことです。
    
14:20 このあと、今日10/23は、
    46番浄瑠璃寺~47番八坂寺~別格文殊院~48番西林寺を参拝して南道後温泉お泊り、
    先々の無事故を願って、門前の小僧の道中安全お守りを差し上げてお別れしました。
    明日10/24は、
    49番浄土寺から53番円明寺で区切り打ち、御宿は道後温泉だとか、ご湯っくりなさいませ。
    明後日10/25、自転車をシロネコさんに託して、松山観光のあと一旦お国へお帰りになって
    次回は今治からの区切り打ちは尾道から「しまなみ海道」を走って四国入りの計画だとか、
    そりゃあ~最高でしょうよ!
    それにしても、(いつも思うことだが)、
    四国島外からのお遍路さんの参拝パワーはスゴイなあ~~~ 
    
   

by jh5swz | 2017-10-24 18:57 | 坂本屋日記2017 | Comments(2)

平成29年10月21日(土)の日記。

 超大型だと報道される21号台風が接近中だが、
「警報」でも出ない限り、土・日であれば坂本屋はオープンします。
 
08:00 今日で何回目の「卒論研究取材」になるだろうか? 週末を利用して帰省中の
    京都さんを隣町の家まで迎えに行って、小雨の中を坂本屋へ安全運転走行。

08:35 窪野町桜、
    ここへ来るまでに、峠を下って46番浄瑠璃寺へ向う5人のお遍路さんとスレ違いました。
    5人目の娘お遍路さんに尋ねました、
    「遍路道のガケ崩れ現場、渡れましたか?」
    「恐かったけど、なんとか渡りました・・・」。
    その現場と云うのが9月末の大雨で痛んだココ。
   ザックリえぐられて川になった遍路道
f0213825_19065479.jpg
  沢に架かる小さな橋にせき止められた流木や瓦礫
f0213825_19071278.jpg
              画像提供:道後湯けむり遍路道ツーデーウオーク実行委員会
      11/18のノルディックウオーク大会のコース上の現場を検分されたときの写真をお借りしました。
      ※参加者の安全のため、すでにコースの一部変更も検討されておられますことを申し添えます。

  ボランティアが現場へ入山して修復するには、必要機材の搬入も困難な山の中腹にあり、
  崩壊現場は数箇所に及び、専門業者による「土木工事」が必要な情況を呈しております。
  坂本屋としても、地元有識者と連絡をとりながらも着手に至らず苦慮している現状です、
  三坂峠の旧遍路道歩きをご予定のお遍路さんは現場の情報に充分ご注意お願い致します。
                 (上記四行は当ブログ管理者の個人的な記述です)
  『迂回路の私的ご案内』(10/6facebokへの投稿記事転載)
   三坂峠から浄瑠璃寺への旧土佐街道(遍路道)のがけ崩れによる迂回路についてご提案。
    旧道の安全が確認・確保できるまで、添付の一般道のご利用をご検討されては如何でしょう?
       1)三坂峠から大久保坂バス停~奥久谷農道経由浄瑠璃寺町へ
       2)三坂峠から塩ヶ森バス停~三ツ池経由浄瑠璃寺町へ
f0213825_10105327.jpg
     「へんろみち保存協力会」様の地図P58へ青い線で迂回路をんで書き込でみました。
 <11/3追記>
   上記のガケ崩れ箇所については、11/18のノルディックウオーク大会実行委員会に対し、
   関係者並びに関係部署より
   『倒木・ガレキを片付けて、通行可能な状態へ修復をした』との連絡があったそうです。

   迅速な対応に感謝申し上げます。 
 
08:45 小雨のなか、雨戸を開けて湯を沸かし、お接待仕度にかかります。 
    一人、お遍路さんが下って来られました、
    「へんろ道のガケ崩れ場所、如何でしたか?」
    「なんとか渡りましたが、この雨が続くと危ないです」。 
    「熱いお茶でも飲んで行かれませんか?」
    「ありがとうございます、濡れているのでこのまま歩きます」。
f0213825_19541960.jpg
   外気温15度
  
f0213825_19505287.jpg
 
        寒くなりました・・・奥で長老が囲炉裏火を焚き、
        その囲炉裏火を囲んで、今日も女子大生さんの「卒論研究取材」が始まりました。
f0213825_20013615.jpg
            前にも書きましたが、京都さんの研究テーマは
            「四国遍路とお接待文化・お接待する側の人々の思い」(だったかな?)
            大学生さんが、そのようなところに着目して研究されるとは面映い! 

 相変わらずの雨のせいか?
 久万高原町側で看板でも立って、ガケ崩れ情報が行き届いたものか?お遍路さんはみえない・・・
 久万高原町東明神の遍路宿の庵主に電話を入れてみた、
 「今朝、遍路さんを見送り方々、現場まで下ってみたが、雨がふる度に痛みは広く深くなりよる」。
 いかん、明日はどえらい21号が四国へ近づきある・・・ 困った。

 それから、 
 今日、門前の小僧には一つ仕事がありました。
 2017年3月25日の朝一番のこと
 まだ開いていない坂本屋の軒下で一人のお遍路さんがひと休み中でした、
f0213825_20370937.jpg
 持参した熱いポットのお茶がありますが、いかがですか?
 女房が持たせてくれた「坊っちゃん団子」を添えてお接待。
 「今日は門前の小僧さんは当番じゃないですか?」
 えっ~! 私ですけど!
 「いつもブログを読んでいるので、会えればいいなと
          8時40分まで待つてみる気でした」。
 と、差し出された納め札にアマ無線の呼び出し符号、
 JA4◇△B  二度たまげたことでした。

 もっと もっとお話しはしたかったのですが、
 逆打ちお遍路さんのこの先の長旅を思えば、お引留めしてはならじと、峠へお見送りしたことでした。


 話しは終わらない。
 つい先月末のこと、そのJA4◇△B お遍路局長から宅急便が届いた。
 「趣味で作った、坂本屋さんには関係ないがエクステリアの一つになれば」と、
 緑の香りも芳しい杉玉
 相原会長「おもしろい!飾って下さい、場所は任す」。
 迷わず、お遍路局長が腰掛けて一杯のお茶を飲んでもらった離れ部屋の軒天にゆらり遊泳。
f0213825_21143373.jpg
            運営委員皆さん、イイ酒飲みだからマッチングもいとよろし!
 
 12:10~ 山賊の昼飯
f0213825_09173172.jpg


  結局、午前中お立ち寄りのお遍路さんはなく・・・
  京都さん、当番みんなそれぞれ持参の弁当昼飯、
  囲炉裏火が何よりのご馳走だったりして(笑)




  昼飯しのあとも、京都さんの長老への聞き取り取材は続く、
          登り下りのお遍路さんもなく
          門前、手持ち無沙汰・・・
          雨はシトシトと降り続きます。  
f0213825_09230526.jpg

 14:30 長老のひと声
    「よし、もう今日は岩屋寺組も降りて来んやろ~、閉めるか」。
     みんなで旗仕舞い、火の始末、施錠して本日の坂本屋お終い。
     
     帰り道、京都さんの聞き取り取材中、
     話しに出てきた浄瑠璃寺町の昔造り酒屋、今貸しホールの「大黒座」を案内。

 15:00 よそ様のお嬢を隣町の自宅まで送って門前の小僧本日のミッション完了。
 
    
私を尋ねて自転車お遍路中のお二人は、近づく台風を避けて古岩屋荘で連泊だとか・・・
そうです、道中無事でこそお遍路ですから。  

    

by jh5swz | 2017-10-23 21:23 | 坂本屋日記2017 | Comments(2)

平成29年10月13日(金)の日記。

 振り返ってみれば、
f0213825_18551683.jpg
 2006年 4月 7日第1番霊山寺をスタートした自分達の「歩き遍路」ツアーは、
 毎月1回、前月歩き止めた場所まで翌月(ツアー元の送迎)バスで移動、
 20~30キロを歩いた所で待機中のバスで帰宅、これを繰り返すこと5年5ヶ月、
 2011年 9月23日第88番大窪寺で結願、
 2011年10月13~14日 、1泊2日で88番から1番まで足を伸ばして願行成圓、
 八十八の点を歩き繋いで、四国の丸い円を完成させて
 2011年11月 3日~ 4日、1泊2日で高野山を参拝、満願成就しました。

f0213825_11470066.jpg


 1番霊山寺での記念写真には31名の神妙な顔が写っています、
 第23番薬王寺で阿波一国参りが終わった頃、
 メンバーは20人に減ったが、みんなの気持ちは一つになった。
 「みんな健康で揃って高野山へ参ろう」を合言葉に
 決して楽ではなかったが、Mお先達の絶好の引率もあって高野山まで頑張り通せた。


 f0213825_19005471.jpg
 「お前、遍路して何かいいことあったか?」と聞かれれば、
  生まれて育った小さな島を歩いて一周できたことと、
  20人の親戚以上の友達ができたこと、と私は迷うことなく胸を張って答えます。

 「自分探しの旅とか云うが、自分は見つかったか?」と聞くお方がありますが、
 「そんな難しいこと考えながら遍路してません」と、落ちこぼれ遍路の答え。 

 「煩悩は去ったか?」と、よく聞かれるのですが、
 「いまだ去り難く煩悩まみれ、煩悩がなくなったらつまらんでしょが」と即答。
   

 高野山参りのあと、
 ツアー会社のグループ名「愛媛第4期」を継承して「遍路・四季の会」と改称して
 今もほぼ1年に一度は出合って食事会(去年はビヤガーデンでしたが)をしたり、
 紅葉遍路や桜遍路を楽しんで愉快なお付き合いが続いています。

 さて、2017年の四季の会のイベントは、
 開山1300年記念祭中の
       別格第七番金山出石寺
       50年に一度の本尊ご開帳拝顔ツアー。 

 (お断り)
 それぞれの神社・寺院についての詳細は拙ブログの過去記事へリンクすることをご了承願います。
 興味関心の無い方はスルーして下さい。 
 
 前置きが長くなりましたが、今回のツアー参加は家族を含めて18人の大所帯。
08:15 JR松山駅を出発した貸切小型バスは通勤ラッシュに揉まれながら、
     (お寺だけではおもしろくなかろうと)
09:10 まずは、大洲市 少彦名神社参籠殿 見学。 
f0213825_14061501.jpg
     今年も元気に出会った
      「遍路・四季の会」(裏の名前を私立高野山学園同窓会と云う)善女善男一同。
f0213825_14201906.jpg
           私の独断で行程に組み込んだ参籠殿が皆さんに好評でホッとした。

             ここは再々お参りして、拙ブログにも投稿していますので
         少彦名神社・参籠殿について関心のある方はこちらをご覧下さい。 

              
10:00 ココはちょっとマニアックだったかと心配しながら、
     八幡浜市旭町
      幻の第37番札所・大黒山吉蔵寺参拝。
f0213825_14520427.jpg
                           (山門の写真はH27年 1/25撮影)

          曹洞宗永平寺派のお寺でありながら大師堂があり,
          明治から大正、昭和のある時期、第37番札所だった歴史を偲ばせています。
          2年前、裏京都さんと参拝した折りのご住職の話しでは、
          「現在はお納経は行っておりません」とのことだったので、全員でお燈明と合掌礼拝。
f0213825_15403667.jpg
 
         私はココ大黒山吉蔵寺を「幻の37番札所」と称していろいろ紐解いているのですが、
         私称「幻の37番札所」は決して幻ではなく、
         ちゃんとご番印・ご宝印・寺印に墨書きした歴史があったことが確認できています。
         「売った・買った」がお白州沙汰になった結末は敗者のない「和解」だったのでしょう、
         彼方「知らない」と仰って、此方「関わっていない」と大人の幕引き、万事めでたし。     
            詳細について興味・関心のある方は、こちらのページを是非ご覧下さい

10:15 吉蔵寺からバス移動5分で、
    皆さま午前中のお楽しみ「みなっと」到着。
f0213825_15521513.jpg
  
  八幡浜港にできた「道の駅・みなっと」は
  九州・別府、臼杵を結ぶフェリー基地と
  魚市場と魚屋、マルシェを合体させた人気の商業施設。           
  
  皆さん魚の爆買い!
  私は高校時代の新聞部美形三人の待ち伏せあり、感激!
  遍路一行に極早生ミカン一箱のお接待ありさらに感激!
  話しに夢中、おかげでココのレポート写真一枚もなし。
  
  「八幡浜・みなっと」の写真がないのは残念ですから、サイトをリンク貼っておきます

11:00 道の駅「みなっと」スタート、いよいよ標高820mの金山出石寺へ。
f0213825_08144469.png

  NAVIによると19,3km 47分。
  県道28号を登るのだが、これが相当手ごわい!
  日土町内を過ぎると、まさに「出石寺いろは坂」、
  みかん畑を眺めながらどんどん登って行きます。 
f0213825_08210821.jpg
   ココは広くて快適に見えますが、
   離合も難しい狭くて見通しの悪いカーブの連続・・・


   霧の合間から、眼下に豊後水道(川之石港?)が見えます。
             快晴なら、さぞやの絶景!!!
f0213825_08572058.jpg

11:50 別格第7番金山出石寺山門直下の駐車場へ到着。
      地元では、第43番明石寺を「あげしさん」と呼ぶように、
      ココ出石寺を親しみをこめて「おいずしさん」と呼びます。   
    
霧の中、お大師っさんのお出迎え。
f0213825_11230136.jpg
 
 いつもは静かな駐車場が大型バスや自家用車で満杯状態!
 開山1300年記念祭の賑わいぶりが窺えました。
 めったに見れない満杯の駐車場の写真を撮るのを忘れて残念。
 
 身の丈4m50㎝と聞く、巨大な大師像が
 「よ~来たなあ~」とお出迎えなのだが、
 今日は寒くて 寒くて ご挨拶もそこそこ
 仁王門への100段近い石段を登ったことです。
 ココの石段は踏みシロが狭くて、
 その上、今日は滑りそうで難儀しました。
 

    
              開山1300年を記念して化粧直しを終えた阿吽の像
               溶かしたチョコレートを流されたような・・・
f0213825_11405047.jpg
f0213825_11410514.jpg

  因みに化粧直し前の仁王像は、長年の風雨に耐えて苔色の衣をまとっておられました・・・
  今になってみると、苔衣(こけごろも)の阿吽様も、なかなか風格があり美男におわしまする。
               注:苔衣なる珍語は門前の造語です。
f0213825_12202371.jpg
f0213825_12204691.jpg
                   2015年1月26日参拝時 撮影 

           では参りませう。
f0213825_12335988.jpg

以下、今回のツアーの最大の目的、(現ご住職も見たことがないらしい)
   『50年に一度のご本尊ご開帳』の顛末記。
f0213825_12513231.jpg
 2年前の冬、
 裏京都さんと参拝の折り、仁王門で見つけたこの張り紙、
 以来、ずっ~と ずっ~と楽しみにしておりました。
 おそらくこの次の50年目には地獄へ落ちて居るだろうから・・・


平成29年10月5日 愛媛新聞より
f0213825_15351104.png

         次の画像は「開山1300年記念法要に向けてー事業中間報告書ー」表紙より借用致しました。
            不都合ございましたらコメント欄よりご一報お願い致します。
f0213825_15293406.png


 上から
  本堂
  大師堂
  護摩堂
   その右 宿坊
   その手前 庫裡 お納経所
   その左 仁王門
   その左 うどん屋さん 

 山頂がそっくり伽藍なのだからスゴイ!


 その山頂に建つ本堂の秘仏ご開帳とお勤めに参上。
 案内係りのオジさんが「ご説明しますから靴を脱いで内陣へお上がり下さい」。
 「ほお~本格的ではないか!」
 内陣の床に正座して、前仏と脇仏のご説明を拝聴(したが覚えてない)。
 一段高い所の床板を剥いだ床下に巾60㌢ 奥行き30㌢ 厚さ10㌢ほどの御影石の蓋の下に
 秘仏「千手観音菩薩像」がおわします とのこと。
 ご開帳初日にお参りした知り合いから「暗いから懐中電灯をお持ちなさい」と聞いていたので
 小さな懐中電灯をスイッチONしたら、「照明・撮影はお断りします」。
 闇夜に黒真珠を探すが如く眼を凝らして床下を見つめたが、私には何も見えなかったのです・・・
 「お姿は見えなくても、ご本尊は皆さまのお幸せをお祈りされて居られます」とご尤もなお話し。
f0213825_13192674.jpg

  この記念散華?は、
  ご説明のあと、内陣を一周して左右の脇仏を参拝、
  正面へ戻って、床に正座して
  四季の会のTさんの経頭で般若心経をお勤めのあと、
  祭壇の式台から頂戴した御姿です。

  山頂の岩が割れて湧きでた金色の菩薩像なら
  暗闇でも見えたハズだが・・・   
  見えなかったのは、はやり信心・修行の差でしょうか? 残念・・・
  


 本堂前の開山の故事来歴看板も新調!
f0213825_13554625.jpg

 宇和島の猟師が一匹の鹿を追ってここまできたところ、
 突然、暗雲低迷天地鳴動し鹿が消えた、
 鹿が居た足元の岩が二つに割けて
 一條の光に照らされた金色燦然と輝く御仏像が現れた、
 猟師は妻子と別れて仏門に入り、
 佛像の傍に庵を構えて一生を送った、 のであります。
 と、書いてあり・・・
 だから秘仏は本堂床下の石室に坐しまするワケですか。    



        見えなかった秘仏に未練を残しながら本堂をあとにして・・・ 
f0213825_14082986.jpg

        一段下の大師堂でお勤めをします
f0213825_11133904.jpg

         
         四季の会の経頭はTさん、花木魚は息もピッタリTさんの奥さん。
f0213825_14165584.jpg

 お楽しみ昼食は予約しておいた、念願の「出石寺うどん屋さん」
f0213825_14223468.jpg

  出石寺うどん+いなり寿司 千円也 美味し!   
f0213825_14230971.jpg
 行儀よろしくない写真だなあ・・・


  前以て予約をしていたので「特等席?」、「一適の水にも 一本の麺にも天地のご恩徳に感謝して」
f0213825_14315309.jpg
 
  昼食後、お納経やら境内散策、
  門前、やっぱり気になる護摩堂遥拝の籐堂高虎が某国から持ち帰ったという・・・
f0213825_14450673.jpg
  重文の梵鐘
  やっぱり吊り下げてありました・・・
  「返さんでかまんのんかなあ~?」
f0213825_14451967.jpg



13:30 相変わらず霧の中のお大師っさんに見送られて下山。
f0213825_14562754.jpg

f0213825_15013526.jpg



 県道28号~JR出石駅~県道43号を走って大洲市まで30㌔、 
f0213825_16305912.png
  途中、自然の作品か人のお遊びか?
  人面岩も皆さんに案内したかったのだが、
  木が生い茂って見えなかった・・・ 
f0213825_16310907.jpg

14:30 別格第8番十夜ヶ橋永徳寺参拝
 
f0213825_16402662.jpg
 
     「橋の上では杖をついてはいけない」と云う伝説発祥の地、
     爆睡中のお大師っさんを起さないように、静かにお燈明、お賽銭と合掌のみ。     
f0213825_16405651.jpg

お大師さん、お大師さん、
f0213825_17083518.jpg

 昔、小さな小さな橋の下、
 いつぞやから国道のコンクリート橋の下、
 その上に高速道高架までできて・・・ゆっくり眠れますか? 
 泊まる所がなかったのですか? 
 泊めてもらえる所がなかったのですか? 
 お目覚めになったらコソッと聞かせて下さいませんか? 
 お大師さん。


15:00~15:40 最後のお楽しみは、産直「愛たい菜」
f0213825_17154469.jpg
 朝一、八幡浜の「みなっと」で魚買って
 夕方、大洲市の「愛たい菜」で野菜買って
 参加者皆さんの夕食は星三つでしょうな~

 一日中、海辺から山の上まで、
 安全に運んでもらったドライバーさんに感謝、
 ただし、車内マイクが使えなかったのは致命傷!
 バス会社はアンタとこだけじゃないのだから
 気をつけなさい、本気で浮気しまっせ~ 

 
15:40 「愛たい菜」発、
16:40 JR松山駅帰着、解散。
    参加者皆さん、お疲れさま、
    道中のご協力ありがとうございました。
 

by jh5swz | 2017-10-16 12:26 | 別格20霊場参り | Comments(6)

河野山 高縄寺参り

神無月某日の
 河野山 高縄寺参り
  f0213825_11191156.png

  
 常々、私のパソコンのホームドクターとして
 お世話になっている近所のアマ無線の先輩局長が、
 高縄山のレピーター(無人中継局)の
 点検保守のため高縄山へ行くとのこと。

 高縄山には河野山高縄寺という古刹があり、
 前々からお参りに行ってみたかったのですが
 一人では道中が不案内・・・
 いい機会なので局長の駕籠屋を買って出た。
  
 遠出のとき、
 お世話になる「いつもNAVI」で調べると 
 自宅から石手川ダムを経由して約27キロ、
 時間にして60分だとか、ちょっとした山岳ドライブ?



 
 奥道後温泉から久しぶりに満水の石手川ダムをチラチラ眺めながらR317をしばらく走行、
水ヶ峠との中間辺りに高縄山への分岐を示す道路標識があります、
f0213825_11395014.jpg

  道路標識(拡大)
f0213825_12003626.jpg

      左折して県道178を九川(くがわ)方面へ 
f0213825_12004680.jpg
 あとは一本道で迷うことはまずありません、
 中腹にあった瀬戸内へ流れ出る河野川源流の標柱
f0213825_12063355.jpg
      その標柱の後方の源流?に建つ河野水天宮社   
f0213825_12064459.jpg

 松山市北条地区は、平安から戦国時代に勢力を誇った豪族 河野家ゆかりの町であり、
一族の水資源への敬いを垣間見た気持ちになりました。

 自宅から45分、山頂手前1キロの広い駐車場ときれいなトイレ設備。
f0213825_12184109.jpg
    左折して林道を約1キロ、この看板で終点です、
f0213825_12184937.jpg
 駐車場から登って来る途中、可愛いウリ坊が5頭、行列を作って山道を横切ったのには二人ともビックリ!
 「横断中」の黄色い旗は持ってなかった・・・

 広くはない駐車場から見上げると巨大なNTTのアンテナが見えます。
f0213825_12290022.jpg
   左側の建物の屋上にアマチュア局のアンテナが5本、
   先輩局長の説明によると
    〇2400MHz レピータ  〇2400MHz ビーコン
    〇1200MHz レピータ  〇430MHz レピータ 
    〇144.64MHz APRSデジ だそうです。 
f0213825_12433688.jpg
 
 標高986mの山頂直下まで林道が通じていてビックリ ここまで自宅から48分。  
 
 駐車場から時計回りにスロープ階段を登ると、
 アンテナ屋社の建つ文字通り狭い山頂には高縄大権現の社があり、真裏に1等三角点の標石があった。
f0213825_13294048.jpg
  印象的だった扉の河野氏家紋:折敷に縮み三文字(と、呼ぶのだそうです)
f0213825_08263698.jpg

 高縄大権現様の社の裏の移動無線センターの建物を
 グルリと一周する鉄骨階段を登って屋上へ出ると、
 台風並みのきつくて冷たい風が吹き荒れていました。
 先輩局長はアマチュア局のボックスを開いて修理点検開始、
 私はと云えば、はるかに瀬戸内の島々を眺めて「絶景かな!」。
f0213825_12531203.jpg

  点検修理に懸命の先輩を山頂に残して、
  門前の小僧はいよいよ念願の高縄寺参りに少し下山します。
f0213825_13042907.png
   距離にして700mほど下った所に、十分に車の置ける広場?があり無断駐車させてもらい、
 白衣・輪袈裟を着用してお寺へ歩き始めたら巨大な杉の木が見えた! 
f0213825_09204659.jpg

                      これが噂の「千手杉(せんじゅすぎ)」。
                書いてあるとおり、今からお参りする「十一面千手観音像」が想像できなくもない。 
f0213825_09232840.jpg
               
            
            近くの大木にサルノコシカケ
f0213825_09263484.jpg

          林道を少し下ると左下に仁王門が見えました!
f0213825_10140558.jpg

          山道を左折して参道を下ると正面に仁王門が見えます。
f0213825_10230881.jpg


          重厚な仁王門に圧倒されました。
f0213825_10323860.jpg


          仁王門の正面奥に本堂が見えました。
f0213825_10480692.jpg


               「仁王様、門前の小僧やっとお参りにまいりました」。
f0213825_10365563.jpg

f0213825_10381412.jpg


            鐘楼門になっているので、鐘をついてお大師さんに入山を請います
f0213825_10492144.jpg


 河野山 高輪寺入山、正面・本堂、右手・大師堂。
              いかにも山岳信仰寺らしい閑静な佇まいです。
f0213825_11180065.jpg


         境内右手、庫裏と「たかなわ茶坊」
f0213825_11223565.jpg


               寺縁起:間違ってはいかんので境内の看板にてご紹介。
f0213825_11405969.jpg
           <10/12追記 赤い線も> 
              看板中の下線部は、この看板を設置した外部団体の誤記であり、
              近々、修正するとご住職から連絡がありました。
              なお、河野家の菩提寺は、北条・善應(禅)寺だそうです。


 余りにも風が強いので本堂前のケースの中へローソクだけ灯して、大師堂ではお燈明省略してお勤め・・・
                本堂:千手観音扁額と銅製?用水桶?f0213825_13093884.jpg
  
f0213825_13222599.jpg
       ここでも河野氏家紋:折敷に縮み三文字の紋所がしっかりと!

 さて、お参りは終わったのだが庫裡の呼び鈴は応答がなく、
f0213825_13292668.jpg
     「たかなわ茶坊」は本日お休み・・・
f0213825_13294484.jpg
 後日判ったことですが、ご住職は
 高縄寺の行事や、予約、並びに上の看板どおり、土日祭日の茶坊の営業日にお山に登っておられるようです。
 
 知らなかったものですから、
 茶坊はともかく、叶うことなら墨書きとご宝印は受けたいと思って、
 しばらく境内ブラブラ、本堂・大師堂をグルリと一周散策(誰かが見てたら110番マチガイナシ)。

         境内散策?のおかげで、こんな史跡にも遭遇! こんな話しが大好きな門前の小僧です。
f0213825_14094056.jpg

f0213825_14095980.jpg

   
     30分ほど境内をあっちへウロウロ、こっちへウロウロしたが・・・
     なにか急用でもできて麓の北条へ下山されたのかな? らしき置き文はないが・・・、
     修行大師に訊いて見た、
     「煩悩まみれな者で、せっかくですから御朱印が欲しいのですが・・・」、
     「欲しいか、正直でよろしい、ならば斯く斯く然々」と入れ智恵して貰いましてな(笑)。
f0213825_15234085.jpg


     数日後のこと、こんなことってホントにあるんじゃろか~と、
    驚いた結末はお大師さんと門前の小僧の二人だけの秘密にしておこう!
      爺ちゃん やっぱり
    お大師っさんはえらい!


  
     ちょうど山頂で無人中継局の点検が終わった先輩局長が下山、合流。
     一礼退山、参道から林道へ出て無断駐車場へ向う右下に、私の好みの山寺風情の山門が見えました。
     あの境内中央の古木の枝垂桜が満開の頃、またお参りしたいなあ~ 来れるか知らん・・・ 
f0213825_15393765.jpg
 

  この日記を書くにあたって、この寺についてYahooったりGoogleったりしていたら、
 次のような昔ばなし見つけた(昔ばなしにつき定かではないが・・・)。

  『高縄寺昔話:弘法大師見返りの杉』 と云って
  その昔、北条風早を錫行中の弘法大師が高縄山頂の寺を訪れて「お頼み申す」、
  ちょうど住職は昼寝中・・・
  翌日、再度訪れた弘法大師が「お頼み申す」、
  ちょうど住職は昼寝中・・・
  弘法大師は、札所開基をあきらめて「惜しい 惜しい寺じゃ」と言いながら
  七本の大杉を振り返り振り返り、この寺をあとにした、と言う。 

  煩悩まみれの私も、由緒あるこの寺こそ将に札所に相応しいと思いますが、
  もし札所になっていたら、
  焼山寺・鶴林寺・横峰寺さん顔負けの遍路転がし寺まちがいなし!

  
さて、帰り道、
  先輩局長が「ルートは任せる!」。           
f0213825_16265388.png

  ならばこそ、
  同じ道を走るのも芸がない?とばかり北条側へ下ってみた。
  源流を見た河野川に沿って
  かなりクルクル回って自宅まで37キロ、1時間30分。

  走ったことのない道だったが、
  手頃な?山岳(と言うほどでもないが)ドライブ、楽しかった。

  いつぞやの横峰寺奥之院星が森のお参りも
  レピーターの点検修理について登ったのだが、
  今日も久しぶりにアマ無線設備を見たり、
  南極・昭和基地との交信談義に花が咲いた、
  停波中の「寝た子」が起きなければいいのだが・・・
  
  念願の高縄寺もお参りできて満点の一日でした。
  
  
  



  ※余談ながら・・・
    「高縄寺の千手杉」を見て、 
                           「左右内の一本杉」を思い出したことです。
f0213825_16525948.jpg
 
f0213825_16393892.jpg
      2017・10/04
                                    2007・06/15
          いずれも幹周り約7m、樹高30m、ひょっとして兄弟かも知れん!

 

by jh5swz | 2017-10-08 12:55 | その後のきまぐれ遍路 | Comments(0)

NHK「四国羅針盤」収録

平成29年10月2日(月)の日記。
 
坂本屋の会長から、
f0213825_16285228.jpg

 「10/2 NHKの収録がある、
      平日なんじゃが、お手伝い頼めまいか?」、
  9/30 の当番を国体開会式会場界隈の
      県道混雑を理由に欠席している負い目もあり、
 「ハイ、承知いたしました!」

07:30 今日だって国体は開催されているワケであり、いつもよりさらに早めに自宅出発。
    案の定、西林寺辺りから大渋滞、久谷大橋の手前で止まってしまった・・・
    橋の欄干にびっしり並んだ「歓迎旗」をじっくり眺めながら待つしかない。
f0213825_07382712.jpg
08:40 坂本屋現着。
    小雨の中、すでにNHK収録スタッフさんが準備中であり、
    囲炉裏部屋では賄い飯支度中の当番さんに延着のお詫び・・・
f0213825_07434842.jpg

   ディレクター氏に、私のブログの主旨を説明して撮影とSNSへの投稿の許可を得ました。
         番組「四国羅針盤・どうつなぐ?四国の遍路文化」
       放映 NHK 10/6 19:30~20:00
       なんと、メインゲストは俳人 黛まどかさんと愛大 胡 光先生 
       キャスターは当番組みでお馴染みの谷地健吾チーフアナウンサー


09:20 ゲスト・スタッフ本隊が2台のジャンボTXIでご到着。

f0213825_07555435.jpg
  
 相変わらず小雨の中、撮影本隊皆さんは機材配置、照明テスト etc etc
f0213825_08104384.jpg
 
f0213825_08112563.jpg
 プロの皆さんの眼はスゴイ!と素人が思ったコト。
 坂本屋の一階座敷の天井のランプは左が昭和の名残りの裸電球、右側が平成のLED・・・
 「あの~・・・ LEDを消してもいいでしょうか?」、
 「どうぞどうぞ!」、会長が下山していたので、小僧即決。
 暗くなった分を囲炉裏部屋から障子越しのほのかな照明でカバー! 勉強になりました^.^
 障子張り替えてもらっていたマドンナに感謝!

09:50 坂本屋の離れ小部屋でスタンバイの黛さんを迎えてリハーサルが始まりました。
   (すべての画像は、収録後、ご本人及び局側の掲載許可を受けています)
f0213825_08271677.jpg
  
f0213825_08363167.jpg
      小雨も返って「絵」になったかな? と素人・・・

 「ここが明治から大正にかけて遍路宿だった坂本屋です」と、黛さんを案内する谷地キャスター
   (セリフは打ち合わせ中、漏れ聞いたもので、本番では別台本かも・・・)
f0213825_08462494.jpg

 「みかんとお茶」でひと休み、このあと胡先生を交えて
            「どうつなぐ!? 四国の遍路文化」トークのリハーサル。     
f0213825_11545883.jpg


 小雨の中、撮影クルー皆さん大奮闘です
f0213825_11434325.jpg
    
f0213825_11432745.jpg
  同じくNHKドラマ「歩く 歩く 歩く」の撮影を思い出しましたが、
        ひとつの番組がオンエアーされるまでの舞台裏、縁の下の皆さんの苦心は大変なものでした・・・

  この間、二人のお遍路さんが通過、お声がけはしましたが、
  先をお急ぎや雨合羽を脱いだり着たりが煩わしいので・・・と、そのまま46番浄瑠璃寺さんへ下られました。
  ごむりごもっともな話しです、ここでしつこく呼び止めると「おせったい が おせっかい」になるのです。

 f0213825_12031655.jpg
  このあとの本番の収録中はお約束どおり写真撮影をご遠慮して、
  坂本屋当番マドンナお二人は囲炉裏部屋で賄い飯の仕度、
  オトコ手持ち無沙汰・・・
  本日のメニューはシイタケやクリなどの炊き込みにぎりメシ、
  坂本屋はどなた様がお越しになろうといつもの賄い飯なのです。
  

12:05 いつもと変らない坂本屋の昼食会、
    厨房で大奮闘の船川さん・野平さんお世話になりました、ありがとうございました。
    大和の国は卑弥呼の昔から女性は太陽なのですから笑顔で記念撮影^.^
f0213825_12311884.jpg

    VIPルームが狭いもので、17,8人の撮影クルーは、お遍路さんがひと休みされる表の縁台で昼食。

 坂本屋から色紙をお願いした折り、
f0213825_12362061.jpg
  厚かましい門前クンは、
  自分の足で四国1200㌔を歩かれた黛さんに
  遍路のバイブルにサインをお願いしました、
  ちゃんと”門前の小僧さんへ”と為書きまで! 
  お宝です \(^o^)/



12:40 撮影クルー皆さんも山賊むすびを完食されて、
    名残り尽きないのですが、皆さま2台のジャンボTXIに分乗、下山されました。
f0213825_13021609.jpg

 表に出てもなお名残惜しそうに
 坂本屋をスマホ撮影中の黛さん、
 坂本屋スタッフ四人も並んでお見送りです、

 俳人・黛まどかさん、
 門前の眼には
 自分の足で四国1200㌔を歩いた
 一人のお遍路さんにしか見えませんでしたよ。


f0213825_13023246.jpg

 一人で歩かれたお遍路の折り、
 坂本屋通過が平日、薄暗くなった夕方だった由、
 いつの日か、
 白衣に菅笠で、お杖様とご一緒に、
 土・日の3時までに、もう一度お三坂峠を下って
 遍路茶屋・坂本屋でひと休みして下さい、
 当番一同、お待ちしております、
 再見!


 正直、こんなに収録側と当番が打ち解けて友達になってしまったロケ隊も珍しい出来事でした。
 だからというワケではありませんが、番組のPRを今一度、
  放映  平成29年10月6日(金) 午後7時30分~午後8時
  NHK 「四国羅針盤 ”どうつなぐ?四国の遍路文化”」
  ゲスト 俳人・黛まどか / 愛大教授・胡 光
  キャスター NHK 谷地健吾
  番組の詳細はNHKホームページ「四国羅針盤」をご覧願います 

 
<緊急お知らせ>10/5追記
 黛まどかさんも、へんろ道の維持保全になにか手だてはないものかとお話しになっておられましたが、
本日、三坂峠の遍路宿「桃李庵」のご主人から、「へんろみち保存協力会」さんのホ-ムページにも
記載されており、本日(10/5)現場を見て来たが、先日の台風で三坂峠からの旧道がかなり危険な状態だと
ご連絡を頂きました。
 取り急ぎ、「へんろみち保存協力会」さんのお知らせをそのまま転載させて頂きます。
 週末三連休、三坂峠を歩かれる予定のお遍路さんは十分ご注意下さい。

 以下、「へんろみち保存協力会」さんのホ-ムページ記事です。 

2017.09.28

【遍路道情報】愛媛県の三坂峠から坂本屋へ500mほど下ったあたり道が荒れています。小さな沢3本が土砂で2ヶ所寸断され足場が悪くぬかるんでおり、途中は倒木が道をさえぎっているため(迂回して通行可ですが)危険です。 くれぐれもご注意下さい。(9/24通行したお遍路さんからの情報)
 

by jh5swz | 2017-10-03 13:35 | Comments(2)

遍路三代物語り

f0213825_13342864.jpg
  9/28 夕方、
  「一緒にお遍路をしてみたい」と云う孫を連れて娘が帰省、
  迎えに行った空港では
  明日から始まる「えひめ国体」の全国の選手団で大混雑。
  都市伝説になった
  「蛇口からでるみかんジュース」は本日売り切れで   
f0213825_19172714.jpg
  孫は残念そうだったが、  
  愛媛のゆるキャラ「みきゃん」の歓迎でご機嫌回復!  
  


  平成29年9月29日(金)
  秋晴れの一日、娘と孫と私で近隣三霊場を三代お遍路お参り行脚です。
   孫???にも衣装 と申します、
   爺バカですからジュニア用白衣と輪袈裟をプレゼントしました。


  まずは、第46番浄瑠璃寺さんへクルマ移動。
f0213825_08363154.jpg

  <始めに言い訳を少し>
  私のお遍路は、歩き始めた2006年の春から
  ”歩いて健康、アチコチ観光、ちょっと信仰”主義なので
  まさか、
  三代そろって霊場参りをするなんぞ想定外のこと・・・
  平静を装うが、内心テレぱなっしの一日でございました。
  
  撮影は殆んど娘、なかなか上手いじゃん!

  
f0213825_08435126.jpg

  私は、5年半かけて一番霊山寺から高野山まで
  グループを引っ張っていただいたお先達さんから教わった
  礼儀作法は大変大切なことだと思っておりますので・・・
  一つだけしっかり教えた、
  右手に柄杓を持って水を汲み
  左手を洗って、持ち替えて右手を洗います、
  右手に持ち替えて左手に水をためて口をすすぎ、
  残った水で柄杓の柄を洗って元の場所へ返します。


 難しいことは云わない(知らないから?)、「仏様の好物なんよ」とか言いながらローソクとお線香を灯します。
f0213825_08570345.jpg
f0213825_08571356.jpg


昨晩、三人で名前を書いた納め札と同級生が送って来た写経と、お賽銭は”ご縁”を納めて合掌・・・
     なんと言ってご挨拶するのか?と聞くので            
f0213825_09155766.jpg
      「ほとけ様、Canna C・Tがお参りに来ました」  
f0213825_09171069.jpg
  

    一心不乱?のお参りの後ろ姿には真剣なものがあり、煩悩まみれの私 教えられました。    
f0213825_09352342.jpg

               「ご挨拶したよ」と、すっきり晴れ晴れ笑顔一番。
f0213825_09250181.jpg

   お納経所でご朱印受けたあと、クルマを駐車場へ置かせてもらって
   わずか1キロばかりではありますが47番八坂寺さんへ歩き遍路をします。

   娘が嫁いできたばかりの頃、
   私の40番観自在寺から津島町への柏坂越えを一日一緒に歩いてくれたあの日を思い出したことです。
f0213825_10352022.jpg
   途中、坂本屋の相談役さん夫妻にご自宅前でバッタリ、門前多いにテレました、テレました。

   ほどなく、第47番八坂寺さん到着
   私の好きな山門極楽橋でひと休み。
f0213825_11134935.jpg
 
    手水舎の作法もしっかりおさらいできました。
f0213825_11250623.jpg

    ”ご縁”を納めて、「入り鐘」撞いて、
f0213825_11223772.jpg

 八坂寺さんでは本堂内陣でお参りができます、
 内陣のほとけ様や参拝者が納めた折鶴などに興味深々の様子、

   ここでも真剣に何かをお願いしており、
            私 教えられました。  
f0213825_11230374.jpg



              大師堂お参り。
f0213825_11492762.jpg
    
  お納経所でご朱印受けて、
  私はクルマを預けた浄瑠璃寺さんへ歩き、二人は県道沿いの衛門三郎会館へ歩きます。
  駐車料代わりに「鎮魂の皿碑」へ気持ちばかりのお賽銭を納めて合流場所へ移動。 

  会館前で娘が、
  「Cannaもスタンプしてもらう帳面が欲しい!松山へ帰る度にお参りしたい」と言ってます。

f0213825_12274331.jpg

  それでは!と、八坂寺さんへ引き返し、
  お納経帖を購入して墨書き・ご朱印を受け、
  「発願寺になりますので」、白衣へもご朱印をお願いしました。
 
  スタンプラリー気分でもよろしい、
  これからも 帰ってきたとき
  思い出して「また歩こうか」になればまことに結構。



  その後、クルマ移動、札始大師堂から第48番西林寺さんへ。
  
しっかり「入り鐘」撞いて、本堂~大師堂をお参りしてお納経所へ。
f0213825_12403223.jpg
  
 西林寺さんお参りが終わって、
 ちょっと早いのだが、お気に入り「瓢月うどん」で、お気に入りの「天ざる」、
f0213825_13034598.jpg
  
  私は、明日の「えひめ国体」開会式に展示飛行の
  ブルーインパルスの予行飛行時間が気になって、ちょいと一足に西林寺奥之院杖の淵公園へ。

  11:50 来た来た!
   こちら私のコンデジ
f0213825_13171202.jpg

    こちら娘のスマホ、スマホ侮り難し! 降参・・・
f0213825_13202337.jpg
          国体開会式のアトラクションで自衛隊機が飛ぶのだから「平和」は素晴らしい!

  ちょっとハードな歩き遍路だった?かと気をもんだが、
                 杖の淵公園で遊びたくって帰ろうとしないタフさ若さに降参!
f0213825_15405551.jpg
                           早く歯をそろえなさい!^.^



 9/30 本来、坂本屋当番日なのだが、
    両陛下をお迎えした国体開会式会場付近の交通規制にビビッて、市内住人の私は「当番欠席」。  

f0213825_13592418.jpeg

  昼過ぎのフライトで帰る娘と孫も
             電車・バスで空港へ行かせた、

  意外にすんなり着いた空港からのレポートによると、
  今日は「蛇口をひねったらジュース」が販売中だったそうで
  ニンマリ顔がメールで届いた、
  「おいしかった!」そうだ。

  また、もんといで!
  今度は道後温泉本館(坊っちゃんの湯)の長期改修工事に備えて
  鳴り物入りでオープンした「飛鳥之温泉(ゆ)」へ行こう!
  

by jh5swz | 2017-10-01 14:17 | その後のきまぐれ遍路 | Comments(2)