秋のお遍路さん続々

平成29年11月11日(土)の日記。
 このところ坂本屋の修築にからんで2回ばかり臨時出仕が続きましたが、
今日は運営委員会第1班の正規お接待当番日なのです。


07:50 自宅発。
08:00 今年最終当番とあって、
    この秋、三坂峠を登り下りのお遍路さんの道中安全を願って第48番西林寺さんへ朝参り。
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 何処から?・・・ 
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  渋い菅笠に劣らないシブいお遍路さんに圧倒されながら「お道 よろしゅう・・・」、合掌。

08:30 坂本屋現着。
08:50 幟旗立ててお接待所準備完了。
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     長老と会長が囲炉裏火焚いて「今日は この火がおもてなしじゃなあ~」、大正解!
     事実、ゆらゆらゆれる炎を見るだけで五臓六腑までほっこりして来るから不思議です。
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09:10 寒いハズです、外気温13℃
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     沸いたばかりの熱いお茶でいっぷくされて練馬さんご出立。
    「夕べの八丁坂さん泊まり組が続々下りて来ますよ」との予告。   
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10:45 おしどりお遍路・宝塚さんが囲炉裏部屋で暖をとりながらひと休み。
    「夕べのお宿のお気遣いに感激!」と仰います。
    CMではないが、良かったと言われたことは書くのが当ブログの悪癖^.^
11:00 おしどり宝塚さんご出立。
    「さあ~ 今日も頑張るぞ~」って、背中がモノ言ゆうてます。
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11:20 11/18(土)開催のノルディックウオーク大会実行委員会の責任者の方が、
    ご挨拶と(たくさんのロールペーパーご持参で)当日の打ち合わせにお見えになりました
     ① 岩屋寺発~三坂峠~坂本屋~浄瑠璃寺の35㌔組 85名
     ② 三坂峠発~坂本屋~浄瑠璃寺の10㌔組 64名 
     本日現在、なんと149名(多分増える)、この大会の人気ぶりが覗えます。
     県内外からの大会参加者皆さまに気持ちよくひと休みしていただきたい坂本屋です。
     

11:37 神戸さんご出立。
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神戸さんを見送って、当番の昼飯。
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 囲炉裏火囲んで、
 それぞれ持参の弁当食べながらの昼飯どきが又楽しいひとときで、
 屋根の葺き替えが終わったときの新生・坂本屋に一同期待大なり。

 門前は数十年先、
 家族の者が坂本屋の屋根を見つめてくれればこんな幸せはない、
 などと、ず~っと先々を夢見ています。



12:08 納屋に積み並べた瓦を見て、「こちらは瓦屋さんですか?」って、
    お聞きすれば、その道の業務をなさっておられた福岡さんご出立。
    見る人がご覧になったら、大量の古民家瓦は尋常でないのでしょうね~、恐れ入谷の鬼子母神さま。   
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13:05 「初めて四国遍路なので、何を仕度していいのやら判らず・・・」と江戸さん、
    白衣でないことを気にされている様子でした。
    「身なり出で立ちは二の次で、まずは楽しく歩いてお参りしてみることじゃないでしょうか」。
    と、一に(歩いて)健康、二に(キョロキョロ)観光、三,四が無くて五に(ちょっと)信仰で
    お遍路を始めた門前がいつも思ってることを白状しました。(また破門されますなあ~)
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      「ここで区切って、次回出かけるときには白衣などお遍路衣装も用意しようと思いますが、
      銭湯でも探して着替えるのでしょうか?」
      「いえ まったく心配ご無用、因みに松山空港にはお遍路さん専用の無料更衣室もあります、
      白衣のまま、電車に乗ったりデパートの中を歩かれても、誰も気にする人は居りません」。
        ※ちょっとブログ用のメモが前後混乱して・・・
         この会話と写真のお遍路さんは一致していないかも知れません、
         万一、間違いがありましたら失礼をお許し願います。
 

13:10 江戸さんと入れ替わるように、
    松山市広報課関係の方が取材にお越しになりました。
    この度の修築工事に関しては格別のお力添えを頂いているわけであり・・・
    会長・副会長が概要説明と大勢の皆さんに洗ってもらった古民家瓦などをご披露。

    11/18(土)には、
    東京の某TV局さんが彼のタレントさんと収録撮影にお越しになるのだそうな。
    個人的には、鳴り物入りの坂本屋になることには・・・いささかの戸惑いを覚える門前ですが、
    今回の修築工事に対するいろいろな方々のご声援やお力添えを思うと、
    その過程と結果を知って頂くためには、ある意味では必要で大切なことなのかも・・・とも。
    坂本屋は、
    「お遍路さんのお接待」だけがたった一つの事業でああることだけは忘れたくない門前の小僧です。
    
今日も坂本屋閉店時間まで、お接待の合間合間に納屋に籠って
11/7 西中さんと洗った108枚の瓦に、
    「坂本屋と門前ガンバレ」と、
   今日まで力を貸してもらった方々一人一人のお名前を銀色のペイントマーカーで 
   感謝の気持ちを込めて(達筆で)代筆した門前の小僧でした、合掌・・・
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  編集中


          
           

# by jh5swz | 2017-11-12 21:04 | 坂本屋日記2017 | Comments(0)

平成29年11月7日(火)の日記。
 私のアマ無線の師匠が、11/5の「坂本屋・瓦洗い」は所要のため手伝えなかったが、
今日なら手伝えるからと、軽四作業車に自宅の高圧洗浄機などを積んで来て貰った。
 素直にご好意に甘えた門前の小僧。
 
08:30 Coffeタイムもとらず、坂本屋へ出発。
    網掛け大師さんの上の遍路道でお遍路さんとすれ違い、
    師匠の工房で二人で作っている「道中御守」を差し上げました。
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               若気の至りのささやかな罪滅ぼしでございます・・・

08:40 坂本屋 現着。
    なんと大勢のお遍路さんが、座るベンチも無い駐車場で休憩中、
    今日はなんのお接待も出来ないのだが・・・だからと言って戸も開けないのは失礼と思い、
    お先達さんにご挨拶した、
    「坂本屋運営委員の者です、今日は別件で友達と来たところですが、
    お遍路皆さん座る場所も無いでは休憩になりません、お茶も沸かせませんが、
    お時間ありましたら、表を開けますので中でひと休みされますか?」
    「ありがとうございます、皆さん中を見たがっておられます、トイレもお借りできますか」。
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                   「昭和」お生まれですか?          
          皆さん、座敷や囲炉裏部屋、釜土やハガマが懐かしそうでした・・・

      一人の美形のお遍路さんが、
      「ここに門前の小僧さんというブロガーがいらっしゃるでしょう~、
       私、ファンなんです、どうぞよろしくお伝え下さいませんでしょうか?」 
 
      ここまで言われて「ハイ、間違いなく伝えます」では、詐欺師になる・・・
      「それは私です」。
      「エッ!まあ~ご縁ですね~、タマにUPされる写真よりイケメンですね!」 
      自分で書くのも恥ずかしいのですが、ブログに嘘は書けません(汗) 

09:15 なんのおもてなしもできないひとときでしたが、
    皆さん気持ちのよいご挨拶を残されて46番浄瑠璃寺さん目指してご出立。
           道中ご安全に!
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        お先達さんの話しでは、九州からの「完全歩きつなぎお遍路ツアー」ご一行だとか。

09:20 お遍路さんが坂道を下られるのを見届けて、瓦洗い作業開始。
    まず、西中さんが高圧洗浄機への給電、給水を器用に接続、ほか乾燥用のシートなど設置。
    11/5 の全体作業日が予習?になって、
    納屋の古民家瓦を西中さんの軽四に積み込み、そろりそろりと蛇口のある所まで搬送、
    師匠が手馴れた手つきで洗浄開始!
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    裏返して洗浄、両面洗いが終わると、スタンバイした白いシートに並べて瓦の甲羅干し?
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10:20頃、完全野宿スタイルの若いお遍路さんが下ってこられた。
   ちょうどこちらの作業も区切りのいいところだったので、  
   「今日は、なんのお接待も出来ませんが、時間があったらひと休みして行きませんか?」
   「ありがた~い、休ませて下さ~い」。   
   自分達用の小さなポットのお茶と11/5 長老が自宅から差し入れた少しばかりミカンでお接待。
   聞けば福島県からの通し打ち35日目(?)、
   言わず語らず、震災のお見舞いを申し上げたことです・・・

10:38 ミカンが美味しいと一個持参でご出立。
    2個も3個も勧めるのは歩き遍路さんの負担になるだけなので、御意のまま。
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          遍路道中知り合った48番西林寺近くでお住まいのお遍路お父さんが
          「今夜はウチで泊まれと言って下さるので甘えます」。
          そりゃあイイ、今夜は久しぶりにタタミの上で大の字になってお休み下さい。
   
 午前中に洗いを終えて、乾燥中に山賊むすび食べて、
 午後、乾いた瓦を納屋へ仕舞って下山予定だったので、2回目の瓦を搬送して、引続き洗浄作業続行!
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  昨日もそうだったが、
  だんだんリズムに乗って瓦を二列に並べて一斉放水。
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   乾燥シートへ運ぶ門前の息が上がって「ふぅ~」、
   師匠が「どうかした?」
   門前、「いえ、なんでもありません」。


11:55 洗った瓦をシートに並べ終わったところで、
    息のあがった門前、「ひるめしにしようや~~」とSOS。
    小僧を察した師匠、「御意!」。
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  今日は、囲炉裏火を焚かない約束だったので、
  ちょっと寂しいVIPルームだったが、
  この人と二人でひるめしを食べたのは、
  私の車へ取り付ける3,5Mhzのモービルアンテナの
  コイルを巻いて、悦に入っていたころ以来ではなかっただろうか?

  「悦に入る」と申しましたが、
  コイル上部のエレメントへ上下移動する容量環を考案したのは師匠で
  CW交信中、相手局の希望でSSBへQSYするなんぞは快感の極み!
  当時の雑誌「CQ誌」から
  制作記事の投稿を求められたシロモノでございまして・・・
  ただ文才がないもので粗稿は残していますが投稿に至らず。 
  青春しましたなあ~西中殿 ^.^ 

     

 無線談義に花咲かせながら、山賊の賄いめし終わって、 
 乾いた瓦の裏へ西中さん夫婦の名前を書いてもらって納戸へ仕舞った総枚数が
         108枚  ハイ、門前に相応しい枚数と自負しております。 
    
12:20 七つ道具を車に積み込んで帰り仕度の最中、
    ちょっと雰囲気が洋風の10人ほどのご一行が下ってこられました。
    あちゃ~ ポットの湯は無い、ミカンも2,3個のハズ・・・
    「何処のお国からお越しでござりまするか?」とカタカナ英語をノドの奥にスタンバイしたとたん、
    しっかりした日本人ガイドさん(と思しき)男性が
    「ここは何の建物ですか、トイレを借りて少し休ませてもらっていいですか?」。
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    ガイドさんに、
    坂本屋の建物の由縁、現在のお遍路さんへのお接待活動のあり様と、
    今日は平日で何のおもてなしもできなくて残念なことなど、かいつまんで説明。    
    築後105年の昔の遍路宿だったことが興味深々みたいで、流暢な外国語で全員に通訳されました。
        <この折、全員の写真撮影と当ブログへの掲載も了承を得ました。>
    どうやら皆さん昼食がまだだった様子で、思い思いの場所で軽い食事が始まりました、
    台所は朝から火を使ってないので、熱いお茶のおもてなしもできなくて残念・・・
        
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    ガイドさんからお聞きすれば、
    アメリカほか数カ国からの『ニッポン四国の自然10ポイントを歩くツアー』だそうで、
    よくぞ、この遍路道をセレクト下さいました、と言ったら「ココは外せません!」って。
     ※ニューヨークタイムズが選んだ「2015年世界で行くべき52選」で国内では唯一
      第45番岩屋寺が紹介されたことをふと思い出したことです。
     ※いつぞやもありましたなあ~ 4カ国12人のツアーご一行さまのご休憩が
      あのときも、ちゃんとガイドさんが付いておられましたが、
      「ワタシ ニホンゴ ダメネ」と、全く話せないガイジンお遍路さんに時々お会いします、
      それも若い女性が一人で・・・
      それは日本の治安の良さと日本人の人の好さに甘え過ぎではなかろうか?と、門前悩みます。
      私は、その国の言葉が全く話せないのに、その国へ一人で旅をしようとは思いません。  
    
    坂本屋でも「英会話」を習って勉強されている方があって素晴らしいことだと思いますが、
    ワンパターンのチャート会話を暗記しても、
    相手の話しがヒャリングができないのでは、会話が続かずギブアップだと思うので、
    私は、もうしばらく相手のカタコト日本語に期待しながら、まずは「耳英語」を鍛えたい。
    ええ カッコ言っちまったなぁ~

13:15 「アリガト」と「お気をつけて、さようなら」の挨拶を交換して皆さまご出立。
    優雅だなあ~ リッチだなあ~ ニッポンの自然を歩くツアーだって! 
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13:30 しっかり戸締り、電源OFFの確認もして下山開始。
    榎坂辺りで、先ほどの外人さんご一行に追いついた。
    車の窓を開けて一人ずつに
    「気ぃ 付けて~」、「道中ご安全に!」、「さいなら~」とオール日本語でご挨拶。
    一人の女性が「ダイジョウブヨ」、通じてますやんか。

    先頭の日本人ガイドさんに Hve a nice HENRO-trip!  と勇気を奮って英語(笑)、
    彼が、ニヤリと笑いながら親指を立てて「できますやん」。

    坂本屋会長宅へ寄って、
    平日オープン許可のお礼と報告を済ませて帰宅。

    西中さんと門前の、
      瓦洗いと精いっぱいの国際親善物語りでした。      






# by jh5swz | 2017-11-08 12:48 | 坂本屋日記2017 | Comments(2)

平成29年11月 5日(日)
台風通過の余波で一週間延期した坂本屋・屋根葺き替え前の古民家瓦洗い白書。

07:10 「3年前に坂本屋で受けたお接待が嬉しかった、ご恩返しがしたい」と、
    高速道を5時間走って「瓦洗い」に駆けつけてもらった兵庫さん無事到着。
    女房と三人でCoffeして自宅出発。
    
    途中、番外・網掛け大師堂をお参りして
08:20 快晴に恵まれた三坂峠中腹、遍路宿坂本屋。
    昨日、自宅近くの交差点ですれ違った逆打ちおしどりお遍路さんがひと休み。
    交差点で渡し損ねた自作の「道中安全御守」を差し上げてお見送りしました。
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         早速二人のザックに「道中安全御守」、一緒に連れて歩いてやって下さい。

09:00 会長から「瓦洗い」開会挨拶。
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 旧宿毛街道中道の修復に尽力中の方や地元大学生さん、
 坂本屋運営委員会会員の知人・友人、
 嬉しいことに
 遠くは兵庫県、そして高知県からのお遍路ブログ友だち、
 報道関係者を交えて総勢50人前後の皆さまにご参加頂いて
 寄贈頂いた古民家瓦洗いが始まりました。

  

 委員会現場管理者から本日の作業計画の説明があり、
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参加者有志が3台の高圧洗浄機を持ち込んで、次々に瓦のドロを落とします
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駐車場の瓦干し場へ運びます
洗浄作業が早いので、ほどなく軽四で搬送することになりました ^.^
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     天気がよいので直ぐに乾きます   
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作業は、洗う⇒干し場へ運ぶ⇒乾かす、の繰り返しが続きますが
                  洗浄機では落ちないドロは手洗いします。
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お待ちかね、10時の「ひと休み」タイムです、差し入れのお茶受けは
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  黒豆をたっぷりのせて 
   香ばしく焼き上げた おせんべいでございます。  
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  こなた坂本屋名物「芋炊き」ing 
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 50人分の「芋炊き」ですから、
 材料仕込みもさぞやの大仕事、
 朝から、いつもの
 「火守り専科」と
 「味見ま専科」のコンビネーションもよろしく、
 チト甘いと言って醤油をたしたり
 入れすぎたと言って水をさしたり、
      



10:27 峠から、大阪さんと愛知さんが前後して到着、ひと休み。
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                         撮影と掲載ご承諾ありがとうございました。

10:38 いっぷくされた倉敷さんご出立
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10:44 愛知さんご出立、道後温泉辺りまでの計画かな?
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10:58 振り返り振り返り大阪さんご出立、
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    婆ちゃんと孫みたいに
          仲良くなったもんなあ~  
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         彼には坂本屋からの帰路、48番西林寺さんの近くで再会、兵庫さんがバナナをお接待^.^

11:04 だんだん要領がよくなりまして
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     ピッチがあがります。
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11:40 乾燥もできて、枚数チェックして整列!
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整列できたところで午前中の作業予定終了、
本日の坂本屋賄い飯メニューは
クドのハガマで炊いた献上窪野米の栗・シイタケ炊きこみにぎりめし&坂本屋名物「大鍋芋炊き」。
                 こちら駐車場の特設青空食堂で、
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                 こなた坂本屋マドンナ連の「炉端会議」?
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             ほか、一階座敷と離れ小部屋でも話しが弾んでいました。

12:25 昼食後、現場管理部長から午後の作業説明紙芝居(コレが結構ウケました)。
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 まず、この坂本屋の一大事業にあたり、
 ご協力、お力添えを頂いた方全員のお名前をお一人二枚、
 みんなで手分けして瓦のウラ面へ感謝の気持ちを込めて
 名簿に従い、銀色のペイントマーカーで代筆しました。
  ありがとうございました。
       竣工まで応援よろしくお願い致します。
  
 (個人情報に配慮し当該写真は一切撮影しておりません)




 続いて、今日の作業参加者全員が、坂本屋へのメッセージと自分の名前を署名しました。
                  運営委員代表者(許可は得たのだが やっぱりマスクしとこ) 
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              今日の作業参加者から顔見知りの二人をピックアップして(あしからず)
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これらの瓦は11月中旬より、専門職人さんの手により、
        坂本屋、次の100年のために 
                       葺き替えさせていただきます。 
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14:30 「坂本屋雨漏り直し隊」解散。
15:30 兵庫さんを見送って、門前の小僧本日のミッションを完了。

  大勢の応援隊、坂本屋スタッフ皆さん、お疲れさまでした~! 

     

# by jh5swz | 2017-11-06 16:20 | 坂本屋日記2017 | Comments(2)

平成29年10月29日(日)の日記。
 台風22号の接近で、本日予定の旧遍路宿・坂本屋の
 ”屋根葺き替え”用の「古民家瓦洗い」は11/5(日)へ延期となりました。

 当ブログでは、その「屋根葺き替え事業」について、
        3年前、一度は「公」の補助事業の認可を受けながら、        
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 自分達の計画の甘さからこれを辞退したホロ苦い経験があり、
 以来、確定まではと、これに関連する投稿を控えておりましたが、
 最近、ポロポロと新聞報道もされるようになりましたので、
 ここで、この事業を応援して頂きました
 大勢の皆さまと各方面へのお礼を込めて、
 今日までの経過を一人の会員としてご報告させていただきます。

 以下は、門前の小僧が坂本屋の一人の会員として書く感謝の忘備録であり、
 運営委員会の立場を正確に書き尽くせないもどかしさもあることをご了承下さい。


 坂本屋前の遍路道は、古来、松山と高知を結ぶ官道・土佐街道として多くの人の往来がありました、
終戦直後まで遍路宿だった坂本屋は時代の流れとともに宿を廃業、以来空き家となっていました。
 平成15年、地域の文化遺産として活用するために松山市の支援を受け、地元有志とNPO法人が修復、
三坂峠を登り下りするお遍路さんのお接待・休憩所として蘇り、現在30人の「坂本屋運営委員会」が、
3月から11月の毎週土・日曜日、午前9時から午後3時まで輪番制でお接待を続けています。 
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                 イラストは香川 進氏作 松山商工会議所/所報No/659 表紙「坂本屋」より 

    しかしながら、明治の終わりから大正初期に建てられた築後106年の旧遍路宿・坂本屋は、
   永年の風雪に耐えかねて、屋根瓦と下地の老朽化による雨漏りが随所に見られ、このままでは
   四国でも珍しくなった遍路宿の建築様式を今に伝える建物の維持すら危うくなっております。  
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                見た目、しっかり頑張っている坂本屋ですが・・・

   入母屋の破風板は傷み
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      隅棟鬼瓦は割れて針金でしばってあり・・・
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   外壁は剥げ落ちて
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      場所によると屋根には苔がびっしり・・・
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            劣化が早いセメント瓦が部分的に使われており和瓦にしたい、
            また、いつも危なっかしい2階の手摺りも改修しなければ・・・
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                    上記の写真はすべて2017年5/6の当番の日に撮影したものです。

   特に2階座敷への雨漏りは、建物本体を維持するためにも限界で緊急を要する事態となりました。 
   運営委員メンバーの「建築研究所」代表者による見積もりでは相当過大な費用がかかりそうです・・・

 2016年12月08日、
 坂本屋運営委員会内に修復募金活動の主体となる役員会を設けて具体策の協議が始まりました。  
 そこで、まず費用節減と古民家モード重視の一石二鳥の妙案として、
 銀色燦然と光る真新しい和瓦は築後106年の旧遍路宿には不似合いではないか?
 取り壊しが予定されるローカルの古民家の瓦の寄贈をお願いしてはどうだろう?
 という名案が浮びあがりました。

 早速、昨年暮れから年明けにかけて、地元会員有志皆さんが
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 建替えのため取り壊される窪野町内の民家の瓦と、
 久万高原町で保存されていた瓦、
 合計約1800枚を譲り受けて
坂本屋の物置と納屋へ収納保管。
 一枚一枚剥いで慎重にトラックへ積み込み、
 坂本屋までの搬送、収納作業、
 本当にお疲れさまでした、ありがとうございました。
 ⇔ 画像は坂本屋運営委員 上野 貴氏撮影・提供
 
  (2017・1/22撮影)



延期になりましたが、来る11月05日には

 一般参加者にもこの瓦を一枚ずつ洗って頂き、乾いたあと、ご自身のお名前を書いて頂き、
 屋根の下地補強後、瓦職人さんの手で、この瓦を坂本屋へ葺き上げようという計画なのです。
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                                       2017年6/17 撮影                                                         

  古民家瓦集めと平行して会長・副会長は外部有識者の助言もあり、
  この事業活動について
  5/24 松山市の「美しい街並みと賑わい創出事業」の補助対象事業の申請を提出し、
  7/19 「街並み創出事業審査委員会」において役員がプレゼンテーションを行い、 
  7/31 この坂本屋改修工事は補助対象事業として選定を受けることができました。
  ありがたいことです。

  ココからが大変です。 
  総事業の1/3相当額については自己負担であり・・・
   1)坂本屋の虎の子貯金を取り崩し
   2)大家さんの寄付金をありがたく頂戴し
   3)その上、足らざる金額については、
      4/23の坂本屋総会で会員30名の寄付・募金活動によるものと議決されました。
      総会の席で、新参・門前の小僧から会員皆さんにお願いを申し上げました。
     坂本屋でひと休みされるお遍路さんへの募金・寄付のお願いはご遠慮願いたいこと。
      (そのわけ)
       「ひと休みして行きませんか?」と誘っておいて「ご寄付や募金のお願い」はないでしょ!
       永年に亘って諸先輩が築かれた「善意の坂本屋」の伝統が崩壊しますと声を絞り出した・・・
   4)そのこともあって、私を含めた会員皆さんは(おそらく)親兄弟・親戚・知人友人を訪問されて
     ご苦労なさったことと思います・・・が、
     次の世代につなぐ
   『お接待所・坂本屋、次の100年のため』ご勘弁下さい。
    ご厚志をお寄せ下さった大勢の皆さまありがとうございました。

  紆余曲折はありましたが、
  10/21お接待当番日の会計担当氏の話しによると、工事費用の自己負担額について、
  「ちょっと目標額には足らんが、来春まで頑張ったらなんとかなる見込み」とのことで、
  いよいよ着工を前に、譲り受けて納屋で眠っている「和瓦洗い」が今日だったのです。
  が、本日10/29 は台風22号の雨・・・ 
  繰り延べて11/5には一般の皆様多数のご協力もお願いして1800枚の「和瓦洗い」なのです。
  今度は好天に恵まれ、新品に負けない味のある和瓦になりまうように!
    
  次稿は、地元愛媛新聞の報道記事(6/14)ですが、
  
老朽化が進む旧遍路宿「坂本屋」を修復しようと
  世話人会(代表・県観光物産協会長、顧問・中村時広知事、野志克仁松山市長)が発足した。
  「旅するお遍路さんをお接待する四国の文化は次世代に引き継いでいきたい美しい日本の心。
  温かいお力添えを頂ければ」と、世話人会では協力を呼びかけている。
  集まった寄付金は、深刻な母屋の瓦修復とは別に(現在、簡易式1基の)トイレを洋式2基に交換する。
   (6/14付け愛媛新聞 地域経済面記事引用)
  各界各層のお力添え、誠にありがとうございます。
    
  

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 (お断り) 
  この記事は坂本屋運営委員会の一人である当ブログ管理人の忘備録であり、
  書き尽くせないことも多々あります・・・
  ご意見、ご叱正はメール jh5swz@orange.ocn.ne.jp までお願い申し上げます。
 
          
      

# by jh5swz | 2017-10-29 14:26 | 坂本屋日記2017 | Comments(6)

平成29年10月23日(月)の日記。
 
 ちょうど1年前の10/22
 一人の娘(逆打ち)お遍路さんが坂本屋でひと休み。
 娘さんのひとり旅、それも自転車で今から標高720mの三坂峠越えだと仰る、
 当番一同驚いた!

 当日の記事にも書いたことですが、
 私は心配のあまり、「引き返す勇気を持って登ること」などと懸命に説得?
 年寄りの冷や水で、「親には毎日、連絡を入れなさい」とか、いらんことまで、
 「ハイ、毎日メールしてます!」と即答・・・霧雨の中を峠目指してスタート。
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  その後、下って来たお遍路さんが
  「娘さんが一人、難儀してました、引き返したらどうや、と言ったのだが・・・」。
  結局、彼女(ブログ名・碧南さん)は戻って来なかった、
  3時の閉店時、当番皆で「もんてこんかったな~ 無事、峠越えたんやなぁ~」。
  その後、気にはなったが、ない便りはイイ便りで気持ちを整理していました。

   今年の9月25日、当ブログへ一通のコメント書き込みがありました(以下、要約)。
   初めまして!
   昨年、逆打ち自転車遍路娘、碧南娘でお世話になった母です。
   娘に先を越されましたが8月末、徳島より区切り自転車遍路参りをスタートしました。
   10月より高知、愛媛の2国参りをスタートさせます。ぜひ門前小僧さんにお会いしたいと思います。
   ご連絡お待ちしています。


   なんと、あの碧南さんのお母さんが自転車で区切り巡打ちお遍路とな!
   自転車のメンテナンスと道中サポーターとして地元自転車クラブのリーダー氏同行で万全の態勢。  
  
   以後、メールで連絡を取り合い、
   いよいよ松山入り前夜は、折りからの台風21号の影響で45番岩屋寺前の古岩屋荘で足止め連泊・・・
   予定通りなら、娘さんが坂本屋を通過された昨年10月22日に日を合わせての計画かと想像したが、   
   それはまったく偶然だったらしい・・・
     
   明けて10月23日台風一過、好天に恵まれて、
   古岩屋荘~45番岩屋寺(逼割禅定)~三坂峠から一般道440号線大久保坂バス停へ誘導。
   今はJRバスがこの一般道を運行しなくなり、目印のバス停なんぞは無いので、
13:22 大久保坂(元)バス停から2キロほど峠よりの車寄せでお二人を迎えて、ご挨拶。
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                  おや?ユニホームがあの日の娘さんとお揃いかな?


    ココで出迎えたわけ。
    娘さんが泣きながら自転車を担いで登ったと云う坂本屋から峠への地形がよく見える場所なのです。

 たなびく煙の右上が窪野町桜の集落、そこをメいっぱいズームUPして、 
    その集落の一番右上が坂本屋の納屋、                f0213825_12500770.jpg

    旧遍路宿は手前の孟宗竹に隠れて残念・・・
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  「足元の谷まで下って、小さな峠を越えて、さらに急坂を登った所が坂本屋ですが行きますか?」
  「娘が泣きながら登った坂道を体験したいので行きます!」
   ココからのアップダウンを見せたら、諦められるかと思ったのだが・・・

   しからば、 一気に大久保坂を火野正平さんよろしく「下り坂サイコー」。 
   降りきった葛掛八幡神社へ自転車を置いて、私の車でとも提案したが
   ココでも「自転車で行きます!」と、奥久谷下り道を疾走。
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14:06 さすがに最後の急坂は自転車押して^.^
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          ※写真撮影と当ブログへの掲載ご承諾、ありがとうございました。

 坂本屋は休みの日だったので、
 会長に電話でワケを話し、玄関雨戸一枚だけ開けて、
 1年前に娘さんが座ってひと休みした縁台と囲炉裏部屋などをご案内。
        坂本屋記念写真

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         坂本屋でお見せ頂いたお納経帖は、母方のお爺さんの(病弱だった)弟さんが
        昭和13年のお四国参りの道半ば、第32番禅師峰寺で御朱印が途絶えているので、
        なんとか結願のお納経帖にしてあげたくて巡拝を始めた、とお聞きしました。
         人には人さまざまの心願があり、その成就のための1200キロがあるのだなと、
        爺ちゃん婆ちゃんの隔世遺伝?で遍路を始めた門前の小僧、遠来のお遍路さんの
        その思いをずっしり受止めたことです。
    
14:20 このあと、今日10/23は、
    46番浄瑠璃寺~47番八坂寺~別格文殊院~48番西林寺を参拝して南道後温泉お泊り、
    先々の無事故を願って、門前の小僧の道中安全お守りを差し上げてお別れしました。
    明日10/24は、
    49番浄土寺から53番円明寺で区切り打ち、御宿は道後温泉だとか、ご湯っくりなさいませ。
    明後日10/25、自転車をシロネコさんに託して、松山観光のあと一旦お国へお帰りになって
    次回は今治からの区切り打ちは尾道から「しまなみ海道」を走って四国入りの計画だとか、
    そりゃあ~最高でしょうよ!
    それにしても、(いつも思うことだが)、
    四国島外からのお遍路さんの参拝パワーはスゴイなあ~~~ 
    
   

# by jh5swz | 2017-10-24 18:57 | 坂本屋日記2017 | Comments(2)

平成29年10月21日(土)の日記。

 超大型だと報道される21号台風が接近中だが、
「警報」でも出ない限り、土・日であれば坂本屋はオープンします。
 
08:00 今日で何回目の「卒論研究取材」になるだろうか? 週末を利用して帰省中の
    京都さんを隣町の家まで迎えに行って、小雨の中を坂本屋へ安全運転走行。

08:35 窪野町桜、
    ここへ来るまでに、峠を下って46番浄瑠璃寺へ向う5人のお遍路さんとスレ違いました。
    5人目の娘お遍路さんに尋ねました、
    「遍路道のガケ崩れ現場、渡れましたか?」
    「恐かったけど、なんとか渡りました・・・」。
    その現場と云うのが9月末の大雨で痛んだココ。
   ザックリえぐられて川になった遍路道
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  沢に架かる小さな橋にせき止められた流木や瓦礫
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              画像提供:道後湯けむり遍路道ツーデーウオーク実行委員会
      11/18のノルディックウオーク大会のコース上の現場を検分されたときの写真をお借りしました。
      ※参加者の安全のため、すでにコースの一部変更も検討されておられますことを申し添えます。

  ボランティアが現場へ入山して修復するには、必要機材の搬入も困難な山の中腹にあり、
  崩壊現場は数箇所に及び、専門業者による「土木工事」が必要な情況を呈しております。
  坂本屋としても、地元有識者と連絡をとりながらも着手に至らず苦慮している現状です、
  三坂峠の旧遍路道歩きをご予定のお遍路さんは現場の情報に充分ご注意お願い致します。
                 (上記四行は当ブログ管理者の個人的な記述です)
  『迂回路の私的ご案内』(10/6facebokへの投稿記事転載)
   三坂峠から浄瑠璃寺への旧土佐街道(遍路道)のがけ崩れによる迂回路についてご提案。
    旧道の安全が確認・確保できるまで、添付の一般道のご利用をご検討されては如何でしょう?
       1)三坂峠から大久保坂バス停~奥久谷農道経由浄瑠璃寺町へ
       2)三坂峠から塩ヶ森バス停~三ツ池経由浄瑠璃寺町へ
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     「へんろみち保存協力会」様の地図P58へ青い線で迂回路をんで書き込でみました。
 <11/3追記>
   上記のガケ崩れ箇所については、11/18のノルディックウオーク大会実行委員会に対し、
   関係者並びに関係部署より
   『倒木・ガレキを片付けて、通行可能な状態へ修復をした』との連絡があったそうです。

   迅速な対応に感謝申し上げます。 
 
08:45 小雨のなか、雨戸を開けて湯を沸かし、お接待仕度にかかります。 
    一人、お遍路さんが下って来られました、
    「へんろ道のガケ崩れ場所、如何でしたか?」
    「なんとか渡りましたが、この雨が続くと危ないです」。 
    「熱いお茶でも飲んで行かれませんか?」
    「ありがとうございます、濡れているのでこのまま歩きます」。
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   外気温15度
  
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        寒くなりました・・・奥で長老が囲炉裏火を焚き、
        その囲炉裏火を囲んで、今日も女子大生さんの「卒論研究取材」が始まりました。
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            前にも書きましたが、京都さんの研究テーマは
            「四国遍路とお接待文化・お接待する側の人々の思い」(だったかな?)
            大学生さんが、そのようなところに着目して研究されるとは面映い! 

 相変わらずの雨のせいか?
 久万高原町側で看板でも立って、ガケ崩れ情報が行き届いたものか?お遍路さんはみえない・・・
 久万高原町東明神の遍路宿の庵主に電話を入れてみた、
 「今朝、遍路さんを見送り方々、現場まで下ってみたが、雨がふる度に痛みは広く深くなりよる」。
 いかん、明日はどえらい21号が四国へ近づきある・・・ 困った。

 それから、 
 今日、門前の小僧には一つ仕事がありました。
 2017年3月25日の朝一番のこと
 まだ開いていない坂本屋の軒下で一人のお遍路さんがひと休み中でした、
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 持参した熱いポットのお茶がありますが、いかがですか?
 女房が持たせてくれた「坊っちゃん団子」を添えてお接待。
 「今日は門前の小僧さんは当番じゃないですか?」
 えっ~! 私ですけど!
 「いつもブログを読んでいるので、会えればいいなと
          8時40分まで待つてみる気でした」。
 と、差し出された納め札にアマ無線の呼び出し符号、
 JA4◇△B  二度たまげたことでした。

 もっと もっとお話しはしたかったのですが、
 逆打ちお遍路さんのこの先の長旅を思えば、お引留めしてはならじと、峠へお見送りしたことでした。


 話しは終わらない。
 つい先月末のこと、そのJA4◇△B お遍路局長から宅急便が届いた。
 「趣味で作った、坂本屋さんには関係ないがエクステリアの一つになれば」と、
 緑の香りも芳しい杉玉
 相原会長「おもしろい!飾って下さい、場所は任す」。
 迷わず、お遍路局長が腰掛けて一杯のお茶を飲んでもらった離れ部屋の軒天にゆらり遊泳。
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            運営委員皆さん、イイ酒飲みだからマッチングもいとよろし!
 
 12:10~ 山賊の昼飯
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  結局、午前中お立ち寄りのお遍路さんはなく・・・
  京都さん、当番みんなそれぞれ持参の弁当昼飯、
  囲炉裏火が何よりのご馳走だったりして(笑)




  昼飯しのあとも、京都さんの長老への聞き取り取材は続く、
          登り下りのお遍路さんもなく
          門前、手持ち無沙汰・・・
          雨はシトシトと降り続きます。  
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 14:30 長老のひと声
    「よし、もう今日は岩屋寺組も降りて来んやろ~、閉めるか」。
     みんなで旗仕舞い、火の始末、施錠して本日の坂本屋お終い。
     
     帰り道、京都さんの聞き取り取材中、
     話しに出てきた浄瑠璃寺町の昔造り酒屋、今貸しホールの「大黒座」を案内。

 15:00 よそ様のお嬢を隣町の自宅まで送って門前の小僧本日のミッション完了。
 
    
私を尋ねて自転車お遍路中のお二人は、近づく台風を避けて古岩屋荘で連泊だとか・・・
そうです、道中無事でこそお遍路ですから。  

    

# by jh5swz | 2017-10-23 21:23 | 坂本屋日記2017 | Comments(2)

平成29年10月13日(金)の日記。

 振り返ってみれば、
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 2006年 4月 7日第1番霊山寺をスタートした自分達の「歩き遍路」ツアーは、
 毎月1回、前月歩き止めた場所まで翌月(ツアー元の送迎)バスで移動、
 20~30キロを歩いた所で待機中のバスで帰宅、これを繰り返すこと5年5ヶ月、
 2011年 9月23日第88番大窪寺で結願、
 2011年10月13~14日 、1泊2日で88番から1番まで足を伸ばして願行成圓、
 八十八の点を歩き繋いで、四国の丸い円を完成させて
 2011年11月 3日~ 4日、1泊2日で高野山を参拝、満願成就しました。

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 1番霊山寺での記念写真には31名の神妙な顔が写っています、
 第23番薬王寺で阿波一国参りが終わった頃、
 メンバーは20人に減ったが、みんなの気持ちは一つになった。
 「みんな健康で揃って高野山へ参ろう」を合言葉に
 決して楽ではなかったが、Mお先達の絶好の引率もあって高野山まで頑張り通せた。


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 「お前、遍路して何かいいことあったか?」と聞かれれば、
  生まれて育った小さな島を歩いて一周できたことと、
  20人の親戚以上の友達ができたこと、と私は迷うことなく胸を張って答えます。

 「自分探しの旅とか云うが、自分は見つかったか?」と聞くお方がありますが、
 「そんな難しいこと考えながら遍路してません」と、落ちこぼれ遍路の答え。 

 「煩悩は去ったか?」と、よく聞かれるのですが、
 「いまだ去り難く煩悩まみれ、煩悩がなくなったらつまらんでしょが」と即答。
   

 高野山参りのあと、
 ツアー会社のグループ名「愛媛第4期」を継承して「遍路・四季の会」と改称して
 今もほぼ1年に一度は出合って食事会(去年はビヤガーデンでしたが)をしたり、
 紅葉遍路や桜遍路を楽しんで愉快なお付き合いが続いています。

 さて、2017年の四季の会のイベントは、
 開山1300年記念祭中の
       別格第七番金山出石寺
       50年に一度の本尊ご開帳拝顔ツアー。 

 (お断り)
 それぞれの神社・寺院についての詳細は拙ブログの過去記事へリンクすることをご了承願います。
 興味関心の無い方はスルーして下さい。 
 
 前置きが長くなりましたが、今回のツアー参加は家族を含めて18人の大所帯。
08:15 JR松山駅を出発した貸切小型バスは通勤ラッシュに揉まれながら、
     (お寺だけではおもしろくなかろうと)
09:10 まずは、大洲市 少彦名神社参籠殿 見学。 
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     今年も元気に出会った
      「遍路・四季の会」(裏の名前を私立高野山学園同窓会と云う)善女善男一同。
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           私の独断で行程に組み込んだ参籠殿が皆さんに好評でホッとした。

             ここは再々お参りして、拙ブログにも投稿していますので
         少彦名神社・参籠殿について関心のある方はこちらをご覧下さい。 

              
10:00 ココはちょっとマニアックだったかと心配しながら、
     八幡浜市旭町
      幻の第37番札所・大黒山吉蔵寺参拝。
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                           (山門の写真はH27年 1/25撮影)

          曹洞宗永平寺派のお寺でありながら大師堂があり,
          明治から大正、昭和のある時期、第37番札所だった歴史を偲ばせています。
          2年前、裏京都さんと参拝した折りのご住職の話しでは、
          「現在はお納経は行っておりません」とのことだったので、全員でお燈明と合掌礼拝。
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         私はココ大黒山吉蔵寺を「幻の37番札所」と称していろいろ紐解いているのですが、
         私称「幻の37番札所」は決して幻ではなく、
         ちゃんとご番印・ご宝印・寺印に墨書きした歴史があったことが確認できています。
         「売った・買った」がお白州沙汰になった結末は敗者のない「和解」だったのでしょう、
         彼方「知らない」と仰って、此方「関わっていない」と大人の幕引き、万事めでたし。     
            詳細について興味・関心のある方は、こちらのページを是非ご覧下さい

10:15 吉蔵寺からバス移動5分で、
    皆さま午前中のお楽しみ「みなっと」到着。
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  八幡浜港にできた「道の駅・みなっと」は
  九州・別府、臼杵を結ぶフェリー基地と
  魚市場と魚屋、マルシェを合体させた人気の商業施設。           
  
  皆さん魚の爆買い!
  私は高校時代の新聞部美形三人の待ち伏せあり、感激!
  遍路一行に極早生ミカン一箱のお接待ありさらに感激!
  話しに夢中、おかげでココのレポート写真一枚もなし。
  
  「八幡浜・みなっと」の写真がないのは残念ですから、サイトをリンク貼っておきます

11:00 道の駅「みなっと」スタート、いよいよ標高820mの金山出石寺へ。
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  NAVIによると19,3km 47分。
  県道28号を登るのだが、これが相当手ごわい!
  日土町内を過ぎると、まさに「出石寺いろは坂」、
  みかん畑を眺めながらどんどん登って行きます。 
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   ココは広くて快適に見えますが、
   離合も難しい狭くて見通しの悪いカーブの連続・・・


   霧の合間から、眼下に豊後水道(川之石港?)が見えます。
             快晴なら、さぞやの絶景!!!
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11:50 別格第7番金山出石寺山門直下の駐車場へ到着。
      地元では、第43番明石寺を「あげしさん」と呼ぶように、
      ココ出石寺を親しみをこめて「おいずしさん」と呼びます。   
    
霧の中、お大師っさんのお出迎え。
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 いつもは静かな駐車場が大型バスや自家用車で満杯状態!
 開山1300年記念祭の賑わいぶりが窺えました。
 めったに見れない満杯の駐車場の写真を撮るのを忘れて残念。
 
 身の丈4m50㎝と聞く、巨大な大師像が
 「よ~来たなあ~」とお出迎えなのだが、
 今日は寒くて 寒くて ご挨拶もそこそこ
 仁王門への100段近い石段を登ったことです。
 ココの石段は踏みシロが狭くて、
 その上、今日は滑りそうで難儀しました。
 

    
              開山1300年を記念して化粧直しを終えた阿吽の像
               溶かしたチョコレートを流されたような・・・
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  因みに化粧直し前の仁王像は、長年の風雨に耐えて苔色の衣をまとっておられました・・・
  今になってみると、苔衣(こけごろも)の阿吽様も、なかなか風格があり美男におわしまする。
               注:苔衣なる珍語は門前の造語です。
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                   2015年1月26日参拝時 撮影 

           では参りませう。
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以下、今回のツアーの最大の目的、(現ご住職も見たことがないらしい)
   『50年に一度のご本尊ご開帳』の顛末記。
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 2年前の冬、
 裏京都さんと参拝の折り、仁王門で見つけたこの張り紙、
 以来、ずっ~と ずっ~と楽しみにしておりました。
 おそらくこの次の50年目には地獄へ落ちて居るだろうから・・・


平成29年10月5日 愛媛新聞より
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         次の画像は「開山1300年記念法要に向けてー事業中間報告書ー」表紙より借用致しました。
            不都合ございましたらコメント欄よりご一報お願い致します。
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 上から
  本堂
  大師堂
  護摩堂
   その右 宿坊
   その手前 庫裡 お納経所
   その左 仁王門
   その左 うどん屋さん 

 山頂がそっくり伽藍なのだからスゴイ!


 その山頂に建つ本堂の秘仏ご開帳とお勤めに参上。
 案内係りのオジさんが「ご説明しますから靴を脱いで内陣へお上がり下さい」。
 「ほお~本格的ではないか!」
 内陣の床に正座して、前仏と脇仏のご説明を拝聴(したが覚えてない)。
 一段高い所の床板を剥いだ床下に巾60㌢ 奥行き30㌢ 厚さ10㌢ほどの御影石の蓋の下に
 秘仏「千手観音菩薩像」がおわします とのこと。
 ご開帳初日にお参りした知り合いから「暗いから懐中電灯をお持ちなさい」と聞いていたので
 小さな懐中電灯をスイッチONしたら、「照明・撮影はお断りします」。
 闇夜に黒真珠を探すが如く眼を凝らして床下を見つめたが、私には何も見えなかったのです・・・
 「お姿は見えなくても、ご本尊は皆さまのお幸せをお祈りされて居られます」とご尤もなお話し。
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  この記念散華?は、
  ご説明のあと、内陣を一周して左右の脇仏を参拝、
  正面へ戻って、床に正座して
  四季の会のTさんの経頭で般若心経をお勤めのあと、
  祭壇の式台から頂戴した御姿です。

  山頂の岩が割れて湧きでた金色の菩薩像なら
  暗闇でも見えたハズだが・・・   
  見えなかったのは、はやり信心・修行の差でしょうか? 残念・・・
  


 本堂前の開山の故事来歴看板も新調!
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 宇和島の猟師が一匹の鹿を追ってここまできたところ、
 突然、暗雲低迷天地鳴動し鹿が消えた、
 鹿が居た足元の岩が二つに割けて
 一條の光に照らされた金色燦然と輝く御仏像が現れた、
 猟師は妻子と別れて仏門に入り、
 佛像の傍に庵を構えて一生を送った、 のであります。
 と、書いてあり・・・
 だから秘仏は本堂床下の石室に坐しまするワケですか。    



        見えなかった秘仏に未練を残しながら本堂をあとにして・・・ 
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        一段下の大師堂でお勤めをします
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         四季の会の経頭はTさん、花木魚は息もピッタリTさんの奥さん。
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 お楽しみ昼食は予約しておいた、念願の「出石寺うどん屋さん」
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  出石寺うどん+いなり寿司 千円也 美味し!   
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 行儀よろしくない写真だなあ・・・


  前以て予約をしていたので「特等席?」、「一適の水にも 一本の麺にも天地のご恩徳に感謝して」
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  昼食後、お納経やら境内散策、
  門前、やっぱり気になる護摩堂遥拝の籐堂高虎が某国から持ち帰ったという・・・
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  重文の梵鐘
  やっぱり吊り下げてありました・・・
  「返さんでかまんのんかなあ~?」
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13:30 相変わらず霧の中のお大師っさんに見送られて下山。
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 県道28号~JR出石駅~県道43号を走って大洲市まで30㌔、 
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  途中、自然の作品か人のお遊びか?
  人面岩も皆さんに案内したかったのだが、
  木が生い茂って見えなかった・・・ 
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14:30 別格第8番十夜ヶ橋永徳寺参拝
 
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     「橋の上では杖をついてはいけない」と云う伝説発祥の地、
     爆睡中のお大師っさんを起さないように、静かにお燈明、お賽銭と合掌のみ。     
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お大師さん、お大師さん、
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 昔、小さな小さな橋の下、
 いつぞやから国道のコンクリート橋の下、
 その上に高速道高架までできて・・・ゆっくり眠れますか? 
 泊まる所がなかったのですか? 
 泊めてもらえる所がなかったのですか? 
 お目覚めになったらコソッと聞かせて下さいませんか? 
 お大師さん。


15:00~15:40 最後のお楽しみは、産直「愛たい菜」
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 朝一、八幡浜の「みなっと」で魚買って
 夕方、大洲市の「愛たい菜」で野菜買って
 参加者皆さんの夕食は星三つでしょうな~

 一日中、海辺から山の上まで、
 安全に運んでもらったドライバーさんに感謝、
 ただし、車内マイクが使えなかったのは致命傷!
 バス会社はアンタとこだけじゃないのだから
 気をつけなさい、本気で浮気しまっせ~ 

 
15:40 「愛たい菜」発、
16:40 JR松山駅帰着、解散。
    参加者皆さん、お疲れさま、
    道中のご協力ありがとうございました。
 

# by jh5swz | 2017-10-16 12:26 | 別格20霊場参り | Comments(6)