四国八十八ヶ所 徒歩練行ご一行 坂本屋で休憩
2025年 10月 28日
四国八十八ヶ所霊場会の青年僧の運営で徒歩練行が行われています。11年ぶりとなる徒歩錬行は
2024年11/11、高知市竹林寺で出発式が行われ、
弘法大師の歩いたへんろ道を20回に区切って四国を一周されます。
高知市から足摺岬を周って松尾峠を越えて伊予路に入られた御一行は、
本日、久万高原町の大宝寺、岩屋寺を巡拝、三坂峠坂本屋で休憩後、
松山市の46番浄瑠璃寺,47番八坂寺,48番西林寺,49番浄土寺まで完歩。
次回は11/18~20、2泊3日で浄土寺から今治市内まで練行されます。
10/26(日)八丁坂~45番岩屋寺~古岩屋荘(昼食)~河合~明神~長珍屋(泊)

★坂本屋(休憩所)と記載してあるが、役員、会員の誰からも話題にならない・・・
★そのうえ、27日は月曜日で坂本屋は休館日
◇どうしたものかと思案橋・・・しばらく模様眺め・・・
◇10月になって、たまらず八坂寺ご住職のご意見もお聞きすべく訪問。
◇坂本屋さんが開けて貰えるだけで参加者は喜びます、私も手伝いに参ります。
との八坂寺さんのご意向を新旧会長さんに伝えました。
・久谷まちづくり協議会の秋のフェスタと
・坂本校区球技協議会が予定されており、みんな駆り出されているようだから
日月と二日連続のお手伝いは頼み難いので
❤八坂寺さんと四人で文字通りお茶いっぱいのささやかなお接待をしよう! と決定。
そして10月27日(月)当日。
軒下ベンチで逆打ちお遍路・大坂さんひと休み中。
早着お遍路さん用に持参の熱いポット茶を飲んでいただきました。
08:40 峠めざしてご出立。
基本・野宿だそうで背中のザックが重そうでした。

09:00 八坂寺住職、新旧会長とお茶当番見習いの四人集合。
八坂寺さん徒歩錬行一行とのスマホ連絡と歓迎の法螺立て。
山の中で聞こえる法螺の音が山彦してイイもんだなあ~と思いました。
会長イス出し、小僧、雑巾掛け。20分の休憩ですが、せめて気持ちだけでも・・・

(写真は岡山から参加のお先達さんから提供いただきました)⤵

09:53 徒歩練行先頭ご到着。
予定通りの到着にあわててシャッター押したら甘ピン。


交替でお大師像を背負われたお先達皆様ご苦労さま

「座布団でひと休みされた坂本屋の屋号をUPで!」
と某お先達さんのお声。
いつもはお遍路さんの指定席が今日はお大師さんが鎮座。

久万高原町から順打ちで最初の一軒、昔・遍路屋、今・お接待処です①

お接待でございますが・・・②


いっぷくの休憩の後、皆さまご出立支度です

ハイ私が!と元気な声!

本日はめったにないご一行の休憩に坂本屋も喜んでおります、
皆さまに玄関前へ並んでいただき記念写真を撮らせて欲しいのですが?
『結構ですよ!』
ついては私の個人的なブログに掲載のご都合を・・・
『結構ですよ!』
皆さま顔出しになりますが・・・
『結構ですよ!』

団参ご一行はツアー元の許可が得られないのでNOカウントでしたが
徒歩練行ご一行の責任者の承諾を頂きましたので+25をカウントさせていただきます。975

法螺の音を背に受けて見事な一列縦隊!ご出立でした

お見送りのあと、小僧は椅子たたみ、幟旗仕舞い。
会長さん納屋まで椅子運んで、お湯飲み洗いまで。私、力仕事できなくてすみません・・・
10:24 後片付け最中、順打ちお遍路さんが玄関を覗かました。
会長が Where do you from?
スイッツランドと聞こえたからスイスからのお遍路さんだったかな?
先をお急ぎだったのか「アリガト」とひと言残して歩かれました。

判らないからサヨナラで見送りました 976
文字通りお茶いっぱいのささやかなお接待のミッション完了、下山。
10:44 丹波の里のお接待所付近でご一行に追いつき一列縦隊の皆さまをパチリ。

昼食してもう一枚撮りたいショットがあるのでそれまでひと休み。
レノンは?ポールは?リンゴは何処だ!



お後がよろしいようで
2013年2/4 弘法大師生誕の地75番善通寺をスタートした
四国霊場開創1200年記念事業「お大師さまと歩む四国遍路」御一行は
2014年5/9 歩き繋いで善通寺へ帰還、結願を果たされました。
(ロゴは四国ツーリズムの使用許可を受けて掲載しております)
2014年2/10の思い出
坂本屋は冬季閉館中、一人で小雪舞う番外網掛大師堂前で修行僧、先達70人をお迎えしました。

自宅直近のR11交差点を49番浄土寺へ歩まれる修行僧、先達70人を北風強い陸橋からお見送りしました。

遍路ってなんなん? と云う「おしゃべり会」
2025年 10月 26日
10月24日(金)14:00~15:30会場 砥部町 酒蔵カフェ はつゆき
遍路ってなんなんと云うキャッチコピーに心惹かれて即参加申込。
本音を言うと、十人十色のお遍路さんに敬意を表して
「お遍路ってなんなん」とおの一文字があると足を止める方も多かったかも。

砥部焼の里循環観光バス
(未確認です・・・)


(以下、商品写真は決してCMではございません)


誰かさんには気の毒?



お遍路好きの人も
あんま知らんけど気になる人も
間(あわい)遍路ってなんなん
※「あわい」の意味がわからんかった・・・
お遍路談義で座が回って行く、 のかと思い、
私は話しを聞かせて貰おうと帳面持参だったのですが、
隣りにお座りの女性がとにかく『職務質問』お上手で
アマチュア遍路の私でも答えられる職質の連射また連射、
とにかく決まり事と礼儀作法はありますが、
「楽しくなくちゃ~お遍路は続かん」と私は脱線また脱線。
職質と答えた内容は割愛させて頂きます、あしからず。
坂本屋お茶当番日記 2025/10/19
2025年 10月 20日
朝夕少し凌ぎやすい日々になり、
自宅前の県道を歩かれるお遍路さんの姿を見かけることも増えたような気がします。
今日は9/7以来40数日ぶりのお茶当番、
坂本屋で文字通りいっぷくされるお遍路さんとのひとときの歓談が楽しみな朝です。
ひょっとすると、坂本屋の活動行事を通じて知り合って、今も「友達」の来館もあるかも・・・
07:50 ちょっと寄りたい所があり、少し早出ですが愛車車庫出し。

途中で落ちているきれいな栗のイガを見つけて
「栗の実」を抱いたイガを数個とドングリを拾いました。
落ちていた栗ですから、多分窃盗罪にはならんと思います。
帰宅後、お局様に「おみやげや!」と渡したら
お局が竹ザルに並べて下駄箱の上へ置いて
我が家の秋の訪れを歓迎しておりました。
08:30 窪野町桜の馬頭観音さんお参り。
その昔、伊予松山~久万高原~土佐池川を結んだ官道の
重要な物流手段だった牛馬の霊を祀る馬頭観音は
道中あちこちに見られますが、
この馬頭さんは、櫻集落の中にあって、
私が坂本屋へ通い始めて14年になりますが、
花立てがAsahi-生Beerの容器であることも変わらず
たとえ造花であってもお供えの花が絶える日はありません。
坂本屋下の幟立て近くの「讃岐遍路のお墓守」と併せて
これぞ『持続され続けた』集落の心意気を感じるのです。
今朝の朝参りはこの馬頭観音さんに心を込めて合掌・・・
代り映えしませんが、まずは恒例の「三坂峠定点観測」。
先月は稲刈り前、本日は米の収穫も済んで、今年は「稲木干し」の写真が撮れず・・・

相方さんお茶沸かし、不器用な門前の小僧は幟旗立て。
お接待所・坂本屋オープン!

初めての歩き遍路で戸惑ったり、驚いたりの道中の思い出を聞かせて貰いました。
お宿の休廃業と外人遍路さんの多いことには魂消ておられました。
徳島さんからのへんろ道情報
少し戻った所の東屋の真ん中へにテント張って、
洗濯物を干してまだ寝ている遍路さんが居ました」
とのレポート。
『東屋のほぼ常連さんみたいでで野宿というより
我が家気分の遍路さんみたいです』と私。
以前にも同じお遍路さん?が石でクドを造って
炊事もしているようなのでなので山火事にでも
なったら大変と、役員さんと相談して〇〇署へ
一報したのですが・・・<本項・以下略>
上記写真は 2018/04/15 知人の撮影提供(人物は現場確認に行った知人の友達です)
一人はみんなのために、みんなは一人のために・・・気を付けたいものです。
09:20 徳島さんご出立。
今日の内に51番までのお参りを済ませておきたいとのこと。

日本での生活が長いご様子で古い日本建築の研究中との由、
特に古民家には興味がある、と坂本屋の写真を沢山撮っておられました。
余談ながらデンマークさんのザックとキャップ

10:30 大阪さんがひと休み。
「何度かココを下ったが初めてココが開いていた、ラッキー!」と
デンマークさんと二人で二階も見学されてご満足のご様子。
天井の碍子配線も懐かしいと仰ってました。
10:45 大阪さんのザックとご出立見送りショット

10:46 デンマークさんご出立。
歩き慣れた足運びと姿勢がとても素晴らしいお遍路さんでした。

10:50 デンマークさんを見送って、振り返ってみれば「同行四人」さん。
どうやらどこかの遍路道か遍路宿で一緒になって、
今日も「同行四人」で峠を下って来られた仲良しのお三方、
私は常日頃からこの出会いを「駆け連れ遍路」と称して敬意を表し
『歩き遍路の醍醐味である』と、自画自賛しております。
ようこそ、坂本屋へ! 慌ててシャッター押したら甘ピンでした⤵

名古屋さん946・東京さん947・兵庫さん948
折から数年前、京都の女子大生・SAWAさんが
卒論研究「お遍路文化とお接待」の取材に
足かけ3年ほど大学が休講の度に坂本屋へ通った
彼女が旦那さんと可愛い女の子と三人で
ポツンと一軒家へ遊びに来てくれて、
早速お遍路さんへ初お接待体験。
坂本屋でお遍路さんにお菓子を配った
ギネス最年少記録では?と思ったことです。
お遍路さんも満面の笑みで受けて頂きよかった!
旦那さんとSAWAさんには掲載承諾を頂いたのですが、
幼児とは申せプライバシーに配慮して、可愛い孫には顔マスクかけて貰いました。
11:10 朝一に一六タルト本舗さん提供のお接待用銘菓を配達に来て貰った役員さんと
身支度整えて出立前のお遍路さんの名残り惜しい語らいが玄関前で続きます。


役員さんのVoiceTraも中国語?台湾語?に上手く対応できない様子・・・
折からもう十年ほど前、愛媛ノルディック・ウオーク協会主催の
「道後湯けむりへんろ道ツーデーウオーク」が開催されたときの
総括事務局長を務められたSIBAさんには、今も友達付き合いが続いており、
今日はひょっこり初秋の坂本屋へ遊びに来て貰っており、
見るに見かねて誠に流暢な中国語で通訳の助け大舟。
おかげ様で出立前のMr台湾さんも盛り上がって楽しそうなポーズでした!、

いいお参りがつづきますように。

毎回ながらご馳走さまでした!
昼賄いの片付けが終っても鍬田さんがしんどそうなので、
今日は私から午後1時閉館を提案して火の元・戸締り確認して施錠しました。
・お見送りコメント末尾の赤いアラビア数字は、
私達の班が当番の日にお見送したお遍路さんの14年間の延べ人数で他意はございません。
・到着とご出立時刻、お住まいの都道府県名以外はメモを取っておりませんので、
会話編集に間違いがありましたら当ブログ各カテゴリー末尾のComments欄より
ご叱正連絡お願い致します。
初秋の坂本屋お茶当番
2025年 09月 08日
8月は当番がまわって来なかったので、随分久しぶりのような気がするお茶当番。
今日はどんなお出会いが有るのだろうと、子供の遠足みたいに心ワクワクでした。
07:45 ちょっと早出ですが、愛車車庫出し。
07:55 48番西林寺さん朝参り。

仁王門から正面の本堂へ一礼して入山
本堂、大師堂へ関東在住の友達が送って来る写経を納めて代参。


1) 本尊の十一面観世音菩薩像は、後ろ向きに立っているので本堂裏から拝むお遍路さんも多い。
(確かに本堂真裏には観音開きの扉が設えてありますが本尊を拝観したことはありません)
罪ある者が奈落に落ちて行くことに例えて「無間地獄」とも呼ばれています。
(出典:「こころの遍路旅」愛媛新聞社刊)
網掛け石(俗称クジラ石) 
今朝は少し早く家出(出家ではありません)したのは、
その昔、松山城のお殿様のお気に入りで「献上窪野米」の名を持つ棚田の様子を見たかったのです。
稲木に架かって乾燥中を想像したのですが少々早過ぎて献上米は棚田で黄金色に波打っていました。

お茶当番の折り、軽四に乗った高齢のご夫婦が
「米作りも堪えるが、あんたらも来るか来んか判らん遍路を待ってよ~やるの~」
と、クルマを停めてお茶当番を励まして貰った農家さんの棚田の数枚が
歯が抜けたように耕作休田になって草茫々になっていたことです・・・

(ちょっと脱線)
私は当番日の前日、このブログを開いて、過去のその月の出来事などを懐かしく読むのですが、
14年通って一度だけ遭遇した一枚の写真をUPさせて下さい。
2019年9/7、朝9時開館準備中の1分足らずの出来事でした。

前後して相談役さんが「当番4人で分けて持ってお帰りや」と朝採れ野菜をたくさん頂きました。
11:00 峠から下って来られた大阪さんが一休み。
開口一番「ここの下り坂道は厳しいですね~」
と仰りながらキンキンに冷やしてある麦茶を美味しいと、がぶ飲み。
お聞きすれば1番霊場から25日目とのこと!
何という健脚!
私:「体育会系ですか?」
大阪さん:「マラソンを」
私:改めて短パンからむき出しのふくらはぎをマジマジと見つめました、筋肉隆々!
88番結願の宿まですべて予約済なので、
迷惑なキャンセル遍路にならないように頑張っていますとの由。
11:32 大阪さんご出立。
お宿への礼儀、ご自身の信条、スポーツマンの心意気、勉強させていただきました。

11:35 いつも賄い昼飯をお世話になっている鍬田さんが
「お遍路さん途切れたところで早昼しませんか~」、満場一致で囲炉裏部屋へ。
私:「にぎりめしは持って来とるやけんど、今日は割烹KAMATAでご馳走になります。
<本日のお品書き>素麺は揖保乃糸、麺つゆと薬味はすべてシェフが腕に縒りをかけ、
二の膳はシェフ得意の小ぶり牛丼、一同ペロリでございました。

お遍路さんにちょっとでも涼しい思いをして貰おう」

13:40 峠から広島さんが下られてひと休み。
「いや~厳しい下り坂ですね~膝がケタケタ声を出して笑っています」とセルフマッサージ。
たくさんお話しを致しました、
人生いろいろ、男だっていろいろで・・・私にも波瀾万丈の絵巻物がありましたから話が弾みました。
一六タルトが美味しかった、夜食にもう一つ、
こんな嬉しいリクエストこそお接待所冥利につきました、3個押し売り。
一六本舗さんの食品ロス防止策の一環としてのご提供のことちゃんとお話ししました。
一六本舗さん坂本屋のお茶当番からお礼を申し上げます。
14:00 広島さんご出立です。
お宿はふもとのお遍路さんお馴染みの宿との由。

14:10 「竹本さん、仕舞いましょうや」と年寄りの私から閉館を提案しました。
手分けして幟旗仕舞い、施錠。
貰ったキュウリのワサビ漬けや朝採れ野菜もしっかり積み込んで下山。
いろは坂(自称)の下りで広島さんに追いつきました、
ダッシュボードに入れている、自作の道中安全御守をお接待、
『お泊り予定のお宿の前を走りますが、
歩き遍路さんに「乗って行きませんか?」とは無礼ですから申しません』と言って
二人で大笑いしてお別れ致しました。道中ご安全に!
所要あり、47番八坂寺さんへ寄って、久しぶりにご住職に失礼ながらアポなし面談。
ちょうど団体さんのお納経帳があってご多忙の模様、
所要の主旨のみお話しして詳細はメッセージにてご相談と相也候。
自宅近所のAコープへ寄って、女房が預けた重たい買物を受け取って走行5分で帰宅。
「風呂の湯とってありますよ」と女房殿、何はともあれ汗流しました。
長い日記を終ります。
(お断り)
・お見送りコメント末尾の赤いアラビア数字は、
私達の班が当番の日にお見送したお遍路さんの14年間の延べ人数で他意はございません。
・ご到着とご出立時刻、お住まいの都道府県名以外はメモを取っておりませんので、
会話編集に間違いがありましたら当ブログ各カテゴリー末尾のComments欄より
ご叱正連絡お願い致します。
仲良く暮らそうぜ! 猪吉・猿丸・鹿之介・熊五郎etc
2025年 08月 24日
今日はシトシトと雨が続いた八月上旬の某日、
思わず喉の奥で笑いをかみ殺しましたが、笑ってはいけなかった義妹からのLINEの便り。

中国地方県北の静かな里山で義妹夫婦と息子は
細々年金暮らしの私宅は大変助かっております。
冬は雪深い近隣の山々のスキー場は大賑わいですが、
雪解けの春から秋の米の収穫までは多忙の極みで
「豊作!」、それはそれとして大吉なのですが、
昨今の実家界隈もご多聞にもれず、
野生動物の農村への侵略で動物愛護と害獣駆除の
狭間で苦労している様子です・・・
立ち位置をスネてヒネって考えれば、
野生動物達は人間どもに餌を作らせているのかも
知れません・・・笑えません!笑いません!

