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38番金剛福寺打ち戻り下ノ加江まで

このツアー2回目の「お泊りツアー」、全員で足摺岬一泊旅です。
まずは、第一日目。 
歩いた日>2008年12月4日 快晴
コース>第31回 土佐清水市窪津~太平洋に沿って~
    第38番金剛福寺~足摺国際ホテル(泊) 
      11,6キロ+3キロ(+の理由は本編で・・・)5時間50分
疲労度>☆☆☆☆★


08:00 松山IC、バス乗車
    前回歩き止めした場所へバス移動中、お先達さんから2日間のコース計画説明中
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      本日の計画 窪津⇒足摺岬
         私の足摺岬行きは高校生時代に1回と
         会社勤務当時の(ナイショ)個人的延長旅4~5回?の岬旅になりますが、
         すべて土佐清水市から地図中央のスカイラインか長崎~松尾ルートの岬行きであり、
         土佐湾側の窪津~稲荷崎~津呂~足摺岬、いわんや歩いて灯台までは初体験なのです。
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11:30~ 四万十川遊覧船乗り場で昼食
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  いえ、
  決して遊覧船乗ったワケではありません、
  「乗り場の食堂で昼食を済ませました」、
  という報告書であります。
  
  えっ、
  「誰も遊覧船に乗ったなんて思ってない!」 
  そうでしょうとも遍路ですもん
  そんな贅沢できません・・・


    
    前回のゴール地、窪津港の手前の車寄せで準備体操して      
12:45 窪津の港めざし、いざ出発
    データー上、この辺りで1番霊山寺から通算歩行500Km!になります。
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13:16 窪津漁港から国道を逸れ、急坂の遍路道を登り 
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    照葉樹林のトンネルを抜けて津呂へ
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13:53 善意のお接待へんろ小屋(無料)で一休み  
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へんろ小屋には
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 遍路のお礼の印しが壁いっぱいに
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     柱や天井の梁にも
38番金剛福寺打ち戻り下ノ加江まで_f0213825_19195111.jpg      ところ狭しと貼り付けた「納め札」は 圧巻!
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  知る人ぞ知る この街道の名物喫茶店らしい?
38番金剛福寺打ち戻り下ノ加江まで_f0213825_1925852.jpg      バスは2,3時間に一本のあやしい名前のバス停 
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マホーランカーブ(高知西南交通バス会社の話し・・・)
現在は直線の場所だが、以前の道は普通では曲がれないほどの大きなカーブがあり、
   そのカーブを地元では方言で『まがらん』と言っていました。
その『まがらんカーブ』がなまって『マホーランカーブ』になったのだそうです。

14:23 がんばる歩き遍路が岬を目指す!
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15:07 いよいよ岬へ500m 
38番金剛福寺打ち戻り下ノ加江まで_f0213825_8305473.jpg    眼下に太平洋を眺めて、がんばる歩き遍路が行く! 
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     春先ならば名物「椿のトンネル」抜けてのハズだが、残念・・・ 
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15:11 この絶壁の向こうに岬の灯台が見えるという
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15:15 見えた!・・・見えました足摺灯台! 暫し絶句・・・ 
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            スカイライン経由で数回訪れたことのある岬ですが、
            土佐湾側を、それも歩いて来たのは初めてで感動しました! 
2007年7月6日、室戸岬を出発以来280Kmを16回(日)で歩いたことになる・・・

15:30 第38番金剛福寺仁王門 到着 (通算歩行距離502,9K)
    扁額は「補陀落東門」
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  第38番 蹉跎山 金剛福寺(さださん こんごうふくじ)本堂
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  金剛福寺は弘仁13年(822)、
  弘法大師が嵯峨天皇の勅願で開いた。
  天皇直筆の扁額
  「補陀落東門」に示されるとおり、
  紀州・補陀落寺と並んで
  補陀落渡海信仰の中心だった。
  補陀落とは
  インドの南海岸にあるとされる
  観音の聖地で、
  中世、その聖地を目指した
  僧侶たちがここから船出した。
         -寺略縁起より
 


 過去2回のご朱印は、
  サラリーマン時代、土佐清水市から営業サボって参拝したことを白状します、
  社長!すみません・・・




 第37番岩本寺から100Kmを5日(5回)で歩き、やっと辿り着いた!金剛福寺です 
<余談ながら・・・>札所間の長距離ベスト5(再掲)
 ❶ 第37番岩本寺(窪川)~第38番金剛福寺(足摺岬)  100K
 ❷ 第43番明石寺(宇和町)~第44番大宝寺(久万高原)    90K
 ❸ 第23番薬王寺(日和佐)~第24番最御崎寺(室戸岬)  75K
 ❹ 第38番金剛福寺(足摺岬)~第39番延光寺(宿毛)     70K
 ❺ 第40番観自在寺(愛南町)~第41番龍光寺(三間)   55K 
   因みに第68番と69番間は0m!(同じ境内に2つの札所がある)

16:05 参拝終えて、これより暫し岬観光です
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     山門前広場の中浜万次郎像
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  1827年、
  土佐清水市中浜の漁師の子として生まれた。
  150余年前、
  出漁後、遭難し米国船に救助され
  日本人として初めてアメリカに渡り、
  測量や航海術などを学んだ後、
  鎖国時代の日本に帰国。
  日本の夜明けや国際交流に多大な功績を遺した。
  また、ジョン万次郎の考え方は、
  幕末の坂本龍馬、板垣退助、岩崎弥太郎などに
  多大な影響を与えた。
      -土佐清水市HPより-



 夕暮れの岬遊歩道から水平線の左右が低く見えました
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 16:20 足摺岬灯台
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     灯台からの夕焼け(灯台下暗し?)
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           遊歩道には<足摺岬七不思議>という、
          「爪書き石」:大師が爪で南無阿弥陀仏と書いた石
          「亀呼び場」:海に浮かぶ不動岩へ修行に行くため亀を呼んだ所
          「ゆるぎ石」:親孝行者が触ると揺れる大石
          「地獄の穴」:投げ込んだ硬貨の音が、いつまでも鳴り響く穴
           など、いささか御伽噺のような名所?が点々とあり・・・
           信仰忘れて観光三昧?

  16:40 宿泊先のホテル前から延長して
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  遍路が観光三昧などと
  不謹慎なことをやるものですから、
  お先達さんが、
 「明日の、過去最長26,4Kの歩行距離を
  少しでも消化しておこう」と、
  宿泊ホテル前を素通りして・・・




反射ミラーがキラキラ光る夕暮れの県道を3Kほど延長歩き・・・
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17:15 さすが我がチームのお先達さんは
    足摺岬で最高という「夕日の名所」を一同に見せてUターン。
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「夕日の名所」で、昼過ぎに別れたままのリムジンバスが待機、ホテルまで乗車5分。
明朝、乗車したこの場所から歩き始めるのだ・・・
 

17:20 とっぷり暮れた足摺国際ホテルへ帰着、
    さあ~風呂だ!ビールだ!皿鉢料理だ!
      だから お前は 破門寸前なのだ -空海- 
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     実は我が遍路軍団、背中にこんな看板背負っておりますのよ
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     懇親会の詳細は省略しますが、一番幸せなワンカットをご紹介(写真はM・M氏提供)
       門前の小僧自作自演
      第一番霊山寺から前回の四万十川までの道中スライド(パワーポイント)絶賛放映中

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    なんと言ってもスターは、この旅をお世話いただくM・M氏のこの名刺。
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2回目の「お泊りツアー」、足摺岬一泊の旅 2日目
歩いた日>2008年12月5日 大雨☂ハズれて快晴☀
コース>第32回 足摺国際ホテルから土佐清水市~以布利~下ノ加江 
         23,4キロ 7時間 (距離・時間とも過去最長)
疲労度>☆☆☆★★


    午前6時、部屋から寝ぼけ眼で見た太平洋、
    うん?水平線が丸く見える!二日酔いか?
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07:10 朝、出発前によく見れば
     遍路の宿には立派すぎた? 足摺国際ホテル☆☆☆  
                          (写真提供 T・T氏)
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07:20 昨夜引き返した足摺石鎚神社前で準備体操「シコ踏んじゃった」。
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     城砦みたいな石垣の里を下り
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07:40 つづら坂を登り、二日酔い遍路には堪えます・・・
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 四国で黒潮が
 最初に接岸するという
 臼碆の展望台へ寄り道 


08:30 大雨の天気予報がハズれて絶景の展望(右手奥の白い建物が昨夜のホテル)
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09:20 臼碆から1時間、ジョン万次郎の町へ通じるこの道路をジョン・マンロードと呼ぶ
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09:50 ジョン万次郎生誕地、中浜の里を通過
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10:00 本日は札所がないので? へんろ道沿いの六部堂でお納経 
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10:20 新国道に切り裂かれた名残りのへんろ道を下って登って・・・
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10:50 六部堂から小1時間へんろ道を歩いて、やっと国道へ  
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    「また来てよ」と言われてましても、そう再々は来れませぬ・・・
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11:00 土佐清水内港に沿って歩き 
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11:20 足摺 黒潮市場で
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 海を眺めながら 
38番金剛福寺打ち戻り下ノ加江まで_f0213825_1656319.jpg   名物一本釣りゴマサバのタタキ昼食
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<黒潮市場でこんな出会いもありました>
  自転車で日本一周を済ませ、
  現在88ケ所参りをしながらクレヨン画を修行中という若者に会いました
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 彼の絵 @¥500
 「出会って くれて ありがとう」とは泣かせる言葉・・・
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    名前がまったく同じということでツーショット
    双方ワケあり?で、目元覆面(笑) 
12:00 口元の爪楊枝で身元バレてます、木枯紋次郎殿 
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12:30 土佐清水市をあとに半島西側から東海岸の以布利へ向かいます 
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 13:00 「海遊館」のジンベー鮫の餌付けと体調管理をしているセンターで
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             一般公開日ではなかったにもかかわらず、
            「海遊館」デビュー前のジンベー鮫を見せて頂きました、
             超ビッグなお接待に感謝!! 信心の賜物ヽ(^o^)丿
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海遊館研究所の皆様ありがとうございました。  


13:40 以布利海洋センターから40分歩いて
    11月7日(往路)に歩いた大岐の砂浜を「打ち戻し」
     「打ち戻し」とは、往路と同じ道を歩いて引き返すことで、
    今日は、以布利から下ノ加江が11月7日の往路と同じ道となる。

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     砂浜を歩き終えて
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    二日間の歩きもなんのその、
     元気もりもりのMiss 愛媛4期の皆さん 
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14:15 2007年2月2日、第23番薬王寺境内から眺めた夕暮れの海、
    以来1年10ヶ月、毎月1回、
    春夏秋冬を語り合った太平洋の見納め・・・
    次に碧い海を見るのは豊後水道かな? 
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 14:40 草むらの中、見落としそうな道案内
      切り株利用がなんともよかった!                  
38番金剛福寺打ち戻り下ノ加江まで_f0213825_1013827.jpg  14:55 ブロック塀の道案内 
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  15:03 次は土佐最後の39番ですよ、と道案内 
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15:10 さすがに南国土佐、遍路道にバナナの花が咲いていました 
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15:50 本日のゴール地、下ノ加江へ戻った
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16:00 下ノ加江のCVSスリーエフさんでリムジンバスと合流 
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  土佐清水市内
  あちこちの
  CVSで見かけた看板。
  そう書いて頂くだけで
  遍路、本当に助かるのです。

  豪快な荒海の町の皆さん、
  繊細で優しいんだ~~~ 

    感謝の旅でした
     ありがとうございました。

                          -門前の小僧-



18:33 帰路車中、お先達さん撮影の2日間のスライドを見ながら・・・松山へ。 
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真念庵から土佐の国最後の39番延光寺へ続きます
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by jh5swz | 2010-05-01 11:00 | 38番金剛福寺打ち戻り下ノ加江まで | Comments(0)