坂本屋のお盆・2014
2014年 08月 17日
平成26年8月16日(土)
坂本屋当番日記。「坂本屋は3月から11月の土日は開けます」。
と、宣言した以上、
お盆だろうが、小雨だろうが、災害通行止めでもない限り坂本屋はオープン。
本日の遍路茶屋当番は第一班4名が出仕。
08:15 自宅発。
お盆につき、まずは近隣の48番西林寺へ朝参り。
いつもの事ながら、掃除の行き届いた境内外の凛とした佇まいに感服します。
08:40 坂本屋着、一番乗り(新参者として当然!)。
タカサゴユリには小雨がよく似合います。
三坂峠も
窪野町桜の里も霧の中
勝手口開錠、表の雨戸を開けて、飲み物、茶菓子をスタンバイして準備完了。
新参の門前の小僧、先輩方の指導よろしく、なんとか一人で出来だした・・・
相変わらず雨が降ったり霧になったりの最中・・・
09:40 東京一郎さんがお立ち寄り。
区切り打ち、
三坂峠は足元さえ見えかねる濃霧、
下り坂の石畳が滑る
沢の水が溢れて難儀しました・・・と。
今夜は道後温泉を楽しみたいと仰る。
お気持ち よ~く判ります。
10:05 小雨上がりを見計らって46番浄瑠璃寺へご出立。
10:20 東京二郎さんがひと休み。
下り坂の石畳が滑る
沢の水が溢れて難儀しました・・・と。
今夜は道後温泉を楽しみたいと仰る。
お気持ち よ~く判ります。
10:05 小雨上がりを見計らって46番浄瑠璃寺へご出立。
道後温泉 お楽しみ下さい 183
10:20 東京二郎さんがひと休み。
通し打ち、
きれいな山の緑と
蒼い海が見れて
四国はイイ!
と、言われると私まで嬉しい。
四国を思い出したら、またお越し下さい、
11:40 ご出立。
振り返って「お茶、ご馳走さまでした」と、にっこり。
11:40 当番4人で昼食弁当中、お立ち寄りの東京三郎さん。
囲炉裏の傍へお誘いして
当番持参の山賊むすびを分け合って、冷やしそうめんをお接待。
きれいな山の緑と
蒼い海が見れて
四国はイイ!
と、言われると私まで嬉しい。
四国を思い出したら、またお越し下さい、
11:40 ご出立。
振り返って「お茶、ご馳走さまでした」と、にっこり。
「できれば51番まで歩いて、道後温泉に入りたい」と霧の中へ・・・
明後日辺りからは 静かな瀬戸内の海の眺めをお楽しみ下さい。 184
11:40 当番4人で昼食弁当中、お立ち寄りの東京三郎さん。
自分で柿渋を塗りました、とご自慢の菅笠。
年に数回の区切り打ち。
「木曜日の夜行バスで四国入り、金・土を歩いて日曜日に新幹線で帰ります。
今からは岡山がだんだん近くなりますので日曜日も午前中は歩けそうです」
ああ~そうなんだ~ 四国は「島」なのだ・・・
それでも、そこまで人を惹きつけるお四国参りって、一体何なのだろう・・・
12:10 「こんなご親切初めてです、ご馳走様でした」と丁寧なお礼。
お寺が好きで登山が趣味とおっしゃるだけの健脚ぶりで霧の中へ。
12:15 霧雨の中、Miss 静岡さんひと休み。
今夜は46番さん前の遍路宿「長珍屋」泊り、
この時間だと、47番さんを参拝しても
3時前には終わってしまいそう・・・と、
もう少し進みたかったご様子。
48番~49番辺りに静かでリーズナブルな
遍路宿or民宿があればいいのですが・・・
12:30 「遍路の早発ち、早仕舞い、と云いますから、今夜はゆっくり休んで下さい」と
時間のロスに同情しながらお見送り、足元お気をつけて・・・
余談ながら・・・
玄関土間の縁台に置いてある「お遍路さん寄せ書き帖」に
先日から始まったNHK-TV「趣味Do楽 はじめての四国遍路」の
お遍路キャスター信田美帆さんと益子直美さんのメッセージがありました。
7/20に収録があった模様ですから、
第5回 9/2「お接待の心」(9/9再放送)で見れるのかも知れません。
昼休み気分でちょっと外出。
お盆ですから、坂本屋から100mほど下った遍路墓をお参り。
天保十三年(1842)、寅五月三日
(梵)得実羽覚信士
讃岐高松 松嶋
平野屋平助墓
川村屋茂平 施主 と読めました。
周りの夏草をきれいに刈ってシキビが活けてありました、
峠を下った平助さんが
結願の道半ば、ここで行き倒れ?
坂本村桜の里の人々が
今日までお墓を守り続けて172年・・・ 合掌。
カンペを出して下手な般若心経を納めました。
「木曜日の夜行バスで四国入り、金・土を歩いて日曜日に新幹線で帰ります。
今からは岡山がだんだん近くなりますので日曜日も午前中は歩けそうです」
ああ~そうなんだ~ 四国は「島」なのだ・・・
それでも、そこまで人を惹きつけるお四国参りって、一体何なのだろう・・・
12:10 「こんなご親切初めてです、ご馳走様でした」と丁寧なお礼。
お寺が好きで登山が趣味とおっしゃるだけの健脚ぶりで霧の中へ。
もういっぺん お四国いかがですか? 185
12:15 霧雨の中、Miss 静岡さんひと休み。
今夜は46番さん前の遍路宿「長珍屋」泊り、
この時間だと、47番さんを参拝しても
3時前には終わってしまいそう・・・と、
もう少し進みたかったご様子。
48番~49番辺りに静かでリーズナブルな
遍路宿or民宿があればいいのですが・・・
12:30 「遍路の早発ち、早仕舞い、と云いますから、今夜はゆっくり休んで下さい」と
時間のロスに同情しながらお見送り、足元お気をつけて・・・
う~~ん 確かに数時間のロスタイム まっ、それもお四国参りですから・・・ 186
余談ながら・・・
玄関土間の縁台に置いてある「お遍路さん寄せ書き帖」に
先日から始まったNHK-TV「趣味Do楽 はじめての四国遍路」の
お遍路キャスター信田美帆さんと益子直美さんのメッセージがありました。
7/20に収録があった模様ですから、
第5回 9/2「お接待の心」(9/9再放送)で見れるのかも知れません。
昼休み気分でちょっと外出。
お盆ですから、坂本屋から100mほど下った遍路墓をお参り。
天保十三年(1842)、寅五月三日
(梵)得実羽覚信士
讃岐高松 松嶋
平野屋平助墓
川村屋茂平 施主 と読めました。
周りの夏草をきれいに刈ってシキビが活けてありました、
峠を下った平助さんが
結願の道半ば、ここで行き倒れ?
坂本村桜の里の人々が
今日までお墓を守り続けて172年・・・ 合掌。
カンペを出して下手な般若心経を納めました。
引き返します、この坂が心臓鍛える極楽坂なのです・・・
逆打ちお遍路さんの目に映る坂本屋、やっぱり紅い幟旗は要るなあ~~
13:23 神奈川さん(左)と新潟さん(右)が相次いでお立ち寄り。
お二人とも、その日、行ける所まで歩く野宿お遍路さん。
昨日は頑張ったので今日は少し時間に余裕があるからと、ゆっくりご休憩、
野宿さんならではの苦労話した楽しい思いでをたくさん聞かせて頂きました。
「一番から歩いてきて、曜日と時間の感覚が無くなった」とも、
「そりゃあ~もうアナタ悟りの世界ですぞ~」と私、みんなで大笑い。
遍路地図を広げて48番界隈の野宿可能な公園などをリサーチ、
どうやら杖の淵公園へお願いしてみようと決まったみたいです。
14:34 別々に立ち寄られてもご一緒に46番目指してご出立、道中ご安全に。
ちゃんとテントの許可が出ましたか~ OKのハズですが・・・ 187 188
お遍路しなければ・・・
いや、お遍路しても、よほどの縁が無ければ、
会わない、会えなかったかもしれないお二人が
これから88番まで、前を歩いたり後ろになったり、
お互いのことがちょっと気になりながら、それぞれのペースで前へ進む。
どこかの通夜堂で又ばったり、一夜を語り明かして・・・
まさに歩き遍路ならではの醍醐味でしょう。
14:52 仕舞い寸前、広島さんがひと休み。
門前の小僧が青春した広島が懐かしくて
広島カープや流川、薬研堀の話しで盛り上がりました。
「女房の実家が松山で里帰り中、今夜は畳の上ででゆっり寝れます」
「おや? ま~、私は松山で、ウチの女将さん広島生まれなんですよ」
「真逆ですね~」と、爆笑。
15:05 話しは尽きませんが、
奥さんのお迎え場所まで、ちょっとお急ぎ気味でご出立。
「広島カープの優勝祈ってますよう~!」とお見送り。 189
ナイター結果:広島12-2巨人、広島さん美味しいBEERになりましたね~
ウチの女将さんもご機嫌な夜でしたよ。
ウチの女将さんもご機嫌な夜でしたよ。
15:10 後片付け、戸締り確認、施錠。 本日の坂本屋当番4名、任務全う。
毎度のことながら相原会長からカボチャにトマト、オクラのおみやげ。
「毎朝、猿やイノシシ、白ビジンと競争で採りよるんよ」とのこと。
帰宅後、早風呂。
「仏さんが夜道に迷わないよう、送り火は明るい内に」、との親の躾を守って
玄関の対面、小さな疎水の石橋の角で麻ガラを焚いて代々の仏さんを送り、
盆飾り棚を仕舞い、ご本尊釈迦牟尼仏像と仏様には仏壇へお帰り願いました。
~~~***~~~ ~~~***~~~
我が家のお盆
毎年8月12日、
100㌔ほど南の(実家のあった)村のお寺さんが棚経にご来宅。
お盆飾り棚正面の十三仏のお軸を背に歴代仏様にお並びいただき、
檀家寺臨済宗東福寺派禅興寺住職のお棚お経を受けてもらいます。
お坊さんが次の檀家へ走られると、
兄弟三人の家族がそろって「供養だ~」と言いながら
仕出し膳を囲んで(私は)飲むのです^0^
毎年8月12日、
100㌔ほど南の(実家のあった)村のお寺さんが棚経にご来宅。
お盆飾り棚正面の十三仏のお軸を背に歴代仏様にお並びいただき、
檀家寺臨済宗東福寺派禅興寺住職のお棚お経を受けてもらいます。
お坊さんが次の檀家へ走られると、
兄弟三人の家族がそろって「供養だ~」と言いながら
仕出し膳を囲んで(私は)飲むのです^0^
今年は霊場開創1200年だから88ケ寺のお軸も平素の仏壇前に掛けました。
(霊場お軸は30年ほど前お四国参りをした伯母の形見です)
(霊場お軸は30年ほど前お四国参りをした伯母の形見です)
昭和25年、お四国参りをした爺ちゃんと婆ちゃんのお納経帖も年に一度のご開帳です。
全体を紙縒り紐で綴じた手作りの納経帖、
現在、表紙は虫食い状態ですが、各霊場のご朱印、墨書は
鮮やかに残って平素は仏壇の小引出しに鎮座ましています。
巡り巡って60年後、
初孫がお四国参りをするとは夢にも思わんかったやろう~
初孫がお四国参りをするとは夢にも思わんかったやろう~
私の遍路は「隔世遺伝」に違いないと思っております。
Commented
by
おやっさん
at 2014-08-17 23:24
x
暑いなか、お接待お疲れさまです。
暑い暑い夏の日にも歩き遍路さんは結構いるんですね。
素晴らしい掛軸、わしも作りたいなあああ。
でも折角作っても飾る床の間がない!
暑い暑い夏の日にも歩き遍路さんは結構いるんですね。
素晴らしい掛軸、わしも作りたいなあああ。
でも折角作っても飾る床の間がない!
0
Commented
by
jh5swz at 2014-08-18 08:01
おやっさん、
>暑い暑い夏の日にも歩き遍路さんは
ハイ、早朝組と閉店後のお遍路さんもあるハズで すから、皆さんスゴイです。
心底、「お気をつけて!」と言葉になります。
「お軸」のこと、
1200年記念の朱いお札の軸装は「寿」にも使えそうですね。
>暑い暑い夏の日にも歩き遍路さんは
ハイ、早朝組と閉店後のお遍路さんもあるハズで すから、皆さんスゴイです。
心底、「お気をつけて!」と言葉になります。
「お軸」のこと、
1200年記念の朱いお札の軸装は「寿」にも使えそうですね。
Commented
by
kimichan~
at 2014-08-18 08:14
x
お接待、お世話になりました。投げ入れのお師匠様のユリが綺麗でした。翌日日曜は通過したお遍路さんが1名いらしただけでした。「お茶飲んでいかれませんか?」と声をかけたものの「ちょっと急いでますので」と足早に。。。「私がひとりで声をかけると『怪しい…』と思われるんでしょうかねえ?」と相方のMr.黒に話したら苦笑されました。(Mr.黒はそのとき所用で下界に下りていた。他の2名は欠席な。) あのDVD、1枚お借りしてよろしいですよね? 感謝です~。
Commented
by
jh5swz at 2014-08-18 08:44
kimichan~、
「一輪投込み流」への絶賛のコメントありがとう!
ユリはウチの庭に咲いていた花で、決して坂本屋敷地内で窃盗したものではございません(笑)。
お一人でしたか・・・
いつも言ってますけど、
おせったい と おせっかい は一文字違いですがまごころは必ず通じます!
がんばんるべ~~~。
「一輪投込み流」への絶賛のコメントありがとう!
ユリはウチの庭に咲いていた花で、決して坂本屋敷地内で窃盗したものではございません(笑)。
お一人でしたか・・・
いつも言ってますけど、
おせったい と おせっかい は一文字違いですがまごころは必ず通じます!
がんばんるべ~~~。
by jh5swz
| 2014-08-17 12:54
| 坂本屋日記 2014
|
Comments(4)