静かな日もある坂本屋

平成27年 6月20日(土)の日記。

 6月初めての坂本屋当番。
 小鴨追っかけのチャンネル切り替えて
 今日はお遍路さんとの楽しい一日を過ごしたいと、早起き・早出。

 
07:20 自宅発。
07:30 当番の朝、ほぼ毎回朝参りする48番西林寺参拝。
    ガランとした伽藍、
    こんな静かな朝の駐車場、境内はこの一年無かったことです。   
    やっぱり開創1200年記念祭ファイナルの余波かなあ~
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     山門を振り返って見ても入山の参拝者の姿はなく静か・・・
     一人で(駆け足)般若心経を唱えて、同級生の写経を納めた朝。
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      境内から門前の太鼓橋を見ると、仁王門は流れる川より低い場所にあるのがよく判る、
         このことから無間地獄に例えられ、伊予の関所寺とも云われるらしい。
        らしい・・・とは無責任ですが私もよく判らないのでリンク貼ります、あしからず。


08:11 久しぶりに網掛け大師堂へ朝参り。
    1200年記念奉納されたと聞くお大師っさんの出迎えを受けました。
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   2014年2月10日、へんろ道に粉雪舞う寒い日、
   三坂峠から松山入りされた徒歩錬行皆様を一人でお迎えした日が思い出されます。
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             私と目線を合わせながら法螺貝を吹いて頂き身震いしたことを一生忘れないと思います。

今朝は久万高原町を早立ちされたであろうお遍路さんが一人・・・
  「道中ご安全に」とお声がけしたら、にっこり笑って合掌のお返し。
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開創1200年を記念して、
6人お先達と地権者の善意で寄贈されたばかりの大師像と
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地元篤志家の浄財で建てられた大師堂が遍路道を挟んで向かい合って建っています。
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が、元々のお堂は網掛け石に並んで建っていました。
   (2011年6月19日撮影) 
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            別名「くじら石」とも呼ばれるらしいのだが、なるほどクジラそっくりです。 

2012年4月8日、その元々の大師堂は解体されました・・・
  (知人と二人で三坂峠から西林寺まで歩いた日、旧お堂の解体に遭遇しました。)
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             かってこの辺りにも数軒の遍路宿があったと聞き及びます・・・

08:33 坂本屋到着。
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 坂本屋の歴史
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 現在の坂本屋は
 大正2年改築。
  「四国徧禮道指南(1687年 真念著)」にも
  下りて坂半過 桜休場あり との記述が見られ、
  保存する納札には江戸末期の納札も多々あり、
  商人・旅人の宿場、馬子の休み処として栄えた模様。
 昭和30年代、
  国道33号線の整備に流れを合わせるように「宿」を廃業。
 平成15年、
  地域の文化遺産として活用するため、
  松山市の支援を受けNPO法人が修復し、
  所有者のご好意と有志の奉仕により遍路茶屋として再開。


古くは土佐の国府に通じる街道の旅籠の面影が今に偲ばれます。
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   昨夕、本日の当番二人、稼業繁忙につき休みと連絡あり、
   早速一人でオープン準備。
   勝手口開錠、先週末の当番皆さんの見事な清掃に感謝!
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  湯を沸かしながら、雨戸を開けて
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 投込み門前琉家元
 今朝の一輪は
 妹が用意した
 半夏生と山紫陽花 
 ちょっと水揚げがよろしくないかな?





  折から出勤の渡部さん、黒田さんと幟旗出して
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 寄せ書き帖やら、
 納め札受け
 地図や遍路関係本などと
 お遍路さん用の座布団を揃えて
 




 準備完了。
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 ふと見れば・・・
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 平素は無人の坂本屋に「郵便受け」。
 さもありなん、
 近ごろ、雨戸の隙間から
 差し込まれる
 「坂本屋御中」の恋文が
 増えたもんなあ~
  (ホンマかいな?)



 今朝は久万高原町出発のお遍路さんが遅いなあ~などと呟いていたら、
09:55 「ここがウワサの坂本屋さんですか」と、千葉さんがひと休み。
     定年退職を期してお四国参りを一念発起された由。
     阿波・土佐・伊予を歩かれて
     三県の景色・へんろ道・お接待など率直な感想をお聞きして
     ナ ル ホ ド !
     このあとの讃岐は如何に。


10:25 千葉さんご出立。
      明日は1日遍路を休んで”松山を観光したい”と仰る。
      素晴らしき哉!
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                      お道 よろしゅう!    

10:50 先をお急ぎのお二人連れが通過されました。
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その後しばらく登り下りのお遍路さんもなく、
門前の自宅にたくさん生えたクラサビカの苗を
駐車場の隅っこに植えさせてもらいました。
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 魂胆を聞きつけた
 「年中花の咲く坂本屋をめざす会」
 会長・大内さんが
 わざわざ自宅からレンガを運んで頂き
 ちょっとした花壇ができました。
 
  


 
12:00 当番3人、持参の山賊むすび昼飯。
      午前中の坂本屋の静けさに、
     「お茶挽いたかな?」

 昼飯のあとも、お遍路さんの登り下りはなく、三人とも手持ち無沙汰・・・
           

13:30 門前、ちょっと三坂の山側へ歩く。
     今年から「ぽんぽこ村」は浄瑠璃寺界隈に土俵を移して活動するらしく、
     あの懐かしい看板もなく寂しい・・・
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  門前の記念樹
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 四国霊場結願のあと、88番から1番まで歩き、
 2011年11月4日、高野山満願成就の日、
 中の橋駐車場の人の良さそうなオジさんが
 選んでくれた私の満願記念の高野槙。

 坂本屋の畑へ植えさせてもらっています。   




14:30 京都さんがひと休み。
      ここまで歩かれた道中苦労話しなどお聞きしながら
      自分が歩いた日々を思い出したことです。      

14:50 ご出立。
     今夜は46番浄瑠璃寺前の長珍屋さんお泊りとのこと。
     「これからもず~っといいお遍路旅を続けて下さい。」
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15:00 三人で幟を仕舞い、雨戸を閉めて、施錠。
    本業繁忙で当番を休まれた会長からもらったキュウリを山分けして解散。

      下山間もなく京都さんに追いついて、
        歩き遍路さんに「乗って行きますか~?」とは言えませんでした・・・・
      
      遍路橋近くで、朝ひと休みされた千葉さんに車から、
        「道中ご安全に~」

15:30 帰宅。
     本日の戦利品?自然・無農薬・新鮮キュウリ。
     ありがとうございました。    
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     お接待に行って、いつも何か貰って帰る門前の小僧、かまんのん?

チャンネル切り替えると言いながら・・・
夕方、やっぱり気になるので小野川散歩。
 母さんは堰の上から「飛んどいで!」
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 小鴨は30㌢ほど懸命に飛び跳ねるが、2段の堤の高さは約2㍍・・・
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 そりゃあ~ 一日も早く2段の堰を越えて
  この広い貯水池でのんびり遊泳させてやりたいのは私だけではないハズ。        
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                        小鴨たち!
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Commented by おやっさん at 2015-06-23 05:10 x
たまにはお茶ひくのもいいんではないですか?またそれも風情です。
網掛け石に大師像が建ったのですね。次ここを通るのは秋ごろか?
Commented by 門前の小僧 at 2015-06-23 08:09 x
おやっさん、
 そうですね、お茶挽くのも又楽しからずやで、のんびりやっていきます。
 網掛け大師像は、お先達さん、地権者など7名の浄財で建立・寄贈された様子です。
今秋の通過時にゆるりとご参拝下さい。

 桜の休み場でも、あの日の当番が待っています。
 
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by jh5swz | 2015-06-22 07:55 | 坂本屋日記2015 | Comments(2)