ふいご祭り2015

平成27年12月8日(火)の日記。
 
 坂本屋運営委員会々長相原家で代々継承されて106年目、
 稼業の石材彫刻加工の守り神を祀る「ふいご祭り」に今年も招かれました。


 夕刻、祭主ご親戚の方がわざわざ迎えに来て頂き、窪野町丹波まで便乗。
 ここは、網掛大師堂から数百メートル、とっぷり暮れた丹波の里の相原家、
 参列者は丸に五三の桐を染め抜いた鮮やかな幔幕に迎えられます。
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 お招きにあずかり始めた頃、
 なぜ石材店で「ふいご祭り」かとお聞きしましたことがあります。
 「石」を彫り加工して傷んだ鑿(のみ)などを修理するため
 火を熾す「鞴(ふいご)」は
 鍛冶屋さん同様或いはそれ以上に
 石屋にとっても大切な大切な道具だった、との相原さんのお話しでした。
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 今夜のために玄関に置いてあった「鞴」。
 立てられた蓋の部分のかすれた文字は
 【大正5年5月10日、製作 今治市】
 ちょうど99年前に作られたもので、
 相原石材彫刻店で戦前まで使われていたもの。

 「鞴」の文字の成り立ちを見せるように
 ふいごの肝心な部品(中央、間仕切りのような部分)
 確かにケモノの革で出来ていました。
 この箱から風を送り込み火を熾して鉄を溶かして
 鑿(のみ)などを修理されていた歴史が窺えます。

 そうです、「ふいご」とは、ご存知の童謡”村の鍛冶屋”に
f0213825_13184644.jpg  ♪ 暫時(しばし)も止まずに槌打つ響
   飛び散る火の花 はしる湯玉
   (ふゐご)の風さへ息をもつがず
   仕事に精出す村の鍛冶屋 ♪♬
      と歌われる「ふいご(鞴)」のことです。
  ⇔画像はYahooフリー画像より


 二階の座敷の通されると、ご神職が神事の支度中でした、
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 定刻、参拝者が揃ったところで祭主のご挨拶に続き、
 お二人の神職による祝詞奏上、参列者全員の玉串奉奠が厳かに執り行われました。
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    御降臨の神々様
 火明神   ほあかりのかみ 太陽の神
 埴安彦神  はにやすのみこと 土の神様
 火彦霊神  ほぶすなのかみ 火の神様
 金山彦神  かなやまひこのかみ  鉱山の神
 天目一箇神 あめのまひとつのかみ  製鉄の神


 神事のあと、神々様からの御神酒を戴き、
 祭主家稼業の弥栄を願って、神社総代さんの発声で乾杯、直会が開宴。
 相原家所縁、丹波近郷の方々と云っても殆どが坂本屋のメンバーですが
お接待当番の班が異なるとなかなか会えないお互いが、この際とばかりに
祭主家こころ尽くしの料理を肴に話しが弾み宴は盛り上がりました。

 私も呑みました、食べました、喋りました、
 写真を撮るのも忘れて呑みました、食べました、喋りました~

 「宴」の模様は(いささか手抜き日記になりますが)
 「ふいご祭り2014年」ページへリンク貼りますのでご笑覧下さい。
 (宴会の流れに一部、今年と異なるところがありますがご容赦のほど)

    ほろ酔いプラスααの小僧を遍路橋たもとまで送って頂いたご祭主親戚の方、
   往復送迎下さってありがとうございました、おかげ様で心置きなく呑めました。

              
  
Commented by machan at 2015-12-09 17:18 x
鞴祭りってこんなに凄い儀式だったんですね
machanが子供の頃は「バラ寿司」と鞴に祭った「こうじ」と言う小さな酸っぱい蜜柑
鞴祭り以外には食べない蜜柑を貰って食べていました
温州みかんなど買って食べたことの無いmachan他 子供たち
小さな種ばっかりの酸っぱい「こうじ」蜜柑も美味しかったです
こんな鞴祭りに参列できるって幸せですね
100年も続く石屋さんも凄いですね
Commented by jh5swz at 2015-12-10 09:00
machanさん、
 坂本屋との関わりあいで、相原家伝統の「ふいご祭り」に招かれて、
地域の方々と御神酒を酌み交わし、語り尽くして楽しい晩でした。
 こんな貴重な体験をさせてもらって、門前の小僧は幸せ者です。
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by jh5swz | 2015-12-09 14:58 | 坂本屋日記2015 | Comments(2)