四万十川の風に乗って予土沿線を走る
2019年 05月 21日
お遍路備忘録
今回のクルマ遍路のコースとは次の地図の赤い線の如し。
1・須崎市の別格 大善寺をお参りして中土佐まで安和海岸を初走行
2・2010年2/13弔問以来ご無沙汰の同業友達宅訪問
3・第37番岩本寺お参り
4・JR予土線に沿って国道318号線を初走行
5・決して逆走などしないこと
以下、その日記(その3)
四万十川の緑の風に乗って
11:30 節目の第37番岩本寺参拝を終えて、肩の荷を降ろした門前の小僧、
山門を出て右手へ一直線の「水車亭(みずぐるまや)」へ窪川みやげを買いに走りました。
名は体を表す? この店の看板の大きな水車
見覚えのある暖簾
「レストランはしばらく休業致します」で食いっぱぐれました・・・
「細切り塩けんぴ」を買って
(今、食べながら日記書いています)
迷走していたらNAVIはR318へ誘導を始めました。
12:00 NAVIが目的地セットした鬼北町方面へどんどん誘導します。
実は今回の遍路旅のファイナルに予土線沿線ドライブを決めたのは、
2年ほど前に
「高知県予土線利用促進対策協議会」(事務局:四万十町企画課)から
『よどせん とりてつマップ』という小冊子を送っていただき熟読、
今回は乗車できませんが、いつの日かの乗車に備えて
沿線を観光しておこうと期待をもって出かけたひとり旅でした。
これが非常によくできた冊子で、
沿線の歴史、見どころ、食べどころ、撮り鉄には写しどころ満載で
とても半日では紹介されたすべてを楽しむには時間的にムリなので、
今回は、せめて乗客気分でホームに立ってみたい駅を三つ選んで
あわよくば予土線のホビートレインに遭遇も期待のドライブでした。
※四万十町企画課様
投稿記事中、駅名の謂れやエピソードなどは
この冊子を参照させて頂きましたことお礼を申し上げます。
緑の風に乗って
12:20 昼食抜きでスタートしたものですから、
「四万十大正であいの里」へ飛び込みました。
おすすめの
「山菜うどんとチョビうなぎむすび」を頼んだところ
チョビうなぎむすびは土・日限定なのだそうで、
いなり寿司をチョイス、美味しゅうございました。
13:10 めでたく「令和」への改元もあったことですから
大正商店街の中にある「土佐大正郵便局」へ寄り、
そろりそろりと走っていたら「土佐大正駅」がありました。
明治時代にあった村が大正時代に改名したことが、この駅名の由来とのこと。
ホームは高台にある島式で、駅舎から地下道を通じて移動する。
(参照:よどせんとりてつマップ)
◇大正商店街でウワサに聞いたことのある銀行見つけました!
美味しくなるまで預けておくと小瓶の利息がつくのだそうです。
お問合せは「四万十川焼酎銀行」TEL 0880-29-4800(代)
※私回し者ではありません、一滴も貰っておりません(笑)
なんだか楽しゅうなってきましたぞね
ここはまだ高知県
土佐のノリのよさでしょうか?
ちゃんと駅がありました。
13:41 その駅の場所を聞こうと「土佐昭和郵便局」へ寄りました。
「527円を貯金させて下さい、527番目の郵便局なのです」、
「へぇ~ 楽しそう!」と窓口の笑顔が爽やかなお嬢さん、
「ところで、ここから予土線昭和駅は遠いですか?」
「すぐそこ、5軒ほど先を左の路地へ入ってもらったらスグです」。
まさに普通車一台が通れるような坂道を30mほど登ります、
粋な三角屋根の無人の「昭和観光案内所」があって、
駐車場と思しき広場をきょろきょろ、
駅は何処だ
えっ!
土佐昭和駅のエントランス?
入り口からホームまで全長200mの坂道はお年寄りには厳しそう・・・私も膝が笑いました。
ふーてんの寅さんが蒸気機関車に牽かれた客車から降りてきて
「イヨッ あんたまだ遍路やってんの?
いつだったかなあ~ 阿波の小松大師さんの近くの駅でも出会ったよな、
そうか、遍路続けてたか、信心するってことはいいことだよ、
今日はクルマ? おれ車 寅次郎っていうだよ 本名は、ハハハ
今夜この村の祭りでネ 鎮守の森の鳥居の下で仕事 仕事 じゃなぁ~」。
宇和島方面へ
どうやらこれが予土線のキャッチコピーらしい、いい言葉です、
観光案内所は無人ですが、
可愛い事務員さんが常駐するにぎわいを期待いたします。
<余談と白状>
昭和駅から少し走った国道沿いに「十川(とおかわ)」という郵便局があったので大金を貯金。
今は仏の親父が「局」へ勤めていた頃、
「利息の一部を恵まれない国の井戸掘り費用に寄付するボランティア貯金に協力せい」と言われて以来、
仕事であれ遊びであれ、何処へ行くにも通帳持参で新局に遭遇する度にヘソクリ貯金しています。
1局1円づつ増やすという誠に貧乏人に相応しい貯金です、
今日のヘソクリは次の通り、結果、本日までに新局528郵便局を訪問しました。
「1円ずつ増やして貯金しました」なんて大の大人がブロクに書くことではないのですが、
今回、心に残ったことがありましたから白状します、
予土線沿線の窪川、大正、昭和、十川の郵便局名判に
キハ32 3号を大改造して新幹線の初代0系風にした
ホビートレインをあしらったゴム印が押してあり、
沿線の皆さんが一体となって予土線の利用を訴える熱い熱意を感じました。
旅の参考にした「よどせん とりてつマップ」の発行元
高知県予土線利用促進対策協議会さんも同じ気持なんだろうと思います。
次回、37番霊場岩本寺参りの機会には宇和島⇔窪川は予土線に乗ります。
いらんことを考えながら走っていたら、
どうも次の目的駅を通り過ぎていたようで、途中でUターン・・・
14:15 三つ目の目的「半家駅」現着。
引き返してきた側から見るとちゃんと読めるのですが・・・
文字も赤い矢印もハゲて駅舎らしい建物も見えません
国道381号線から60段の階段を登らなければ列車に乗れません・・・
半家に停車する列車は3,4時間に一本ですから乗り遅れると大変です。
平家の落人が源氏の追討ちから逃れるために
「平」のーを下にずらして「半」として半家とした
という説が地名の由来であり、駅名にも採用された。
四国を代表する珍読駅として
TBSテレビ・クイズダービーに出題されるなど知名度は高い。
北海道JR留萌線にある増毛駅と妙に関連づけらる。
(よどせん とりてつマップより)
江川崎方面
列車を降りたらスキーのジャンプ台みたいな階段を国道まで慎重に下りなければいけません、
国道沿いに無断駐車した私の小さなクルマがさらに小さく見えました・・・
お年寄りの乗降りには、昭和駅より気の毒な国道からの駅とホームの位置でした・・・
半家駅をあとに、鬼北方面へ疾走中、
県境付近の川向こうに四本柱の立派な鯉のぼりが泳いでいました。
四万十川の上流、緑の風いっぱいに享けてゆらり ゆらりと、いい眺めでした。
もう三時間近く四万十川に沿ってクルマを走らせながら、
クルマを停める場所が無いので・・・
清流、沈下橋、鉄橋などチラチラ見るだけで写真が撮れなかったことです、残念・・・
15:10 出目(いずめ)駅を横目に、
広見「森の三角ぼうし」現着。
ちょっと不安もあったものだから、
日頃から遊んでもらっているここの鬼の組長さんに
道路情報をお願いした次第、
無事ここまで帰ってきた報告とお礼に寄りました。
店内で女房の頼まれ品を探したのですが、
取り扱いナシとのこと・・・
地元の製造元を紹介してもらって助かりました、
ありがとうございました。
15:50 「道の駅 みま」で最後の休憩、
お気に入りのジャコ天を一枚買って丸かじり、BEER? マズイでしょ!
17:15 時間調整したワケではありませんが、
決して逆走することも無く388キロを走って予定より15分早く車庫入り。
4月は徳島~室戸周り~土佐市巡拝、2泊3日で740キロを走行、
この春はよく走りました、そろそろ年貢の納め時かな?
遍路旅も大きな区切りがつきましたので、無茶走りはお終いにしましょうか。
ありがとう小僧の愛車君!
あ。本当に1円づつ貯金できるんですね(*^^)v当然か~
色々と人それぞれに四国や遍路の思い出や思いがありますね。自分なりに続けてるっていいですね。
ところで・・・余談。車を買い替えたのですか?以前はグレーかシルバーだったような気がしますが(*´ω`)
などと聖人を演じるほどの君子ではないのですが・・・
門前の小僧のお遍路費用捻出のヘソクリ帖なんです^0^
>車を買い替えたのですか?
ハイ、異国へ赴任した息子のクルマに乗っていたのですが、
永年の勤続疲労とスポーツワゴンだったもので燃費の悪いこと・・・
歳相応の車種と色に乗りかえました、「逆走防止機能車」です 笑笑
知多四国まではムリですが、もうしばらくコレで遍路続けます。