2018年 04月 15日
先客万来・春の坂本屋
3/26 以来久しぶりの当番。
当番が待ち遠しいのは「坂本屋病」の再発でしょうか?
07:35 いつものように山賊弁当と湯が沸くまでのお茶をポットに用意して家出(出家ではありません)。
07:45 まずは48番西林寺さんへ朝参り
いつお参りしてもきれいに整備された境内です。

平素、気になりながら素通りしていた
山門脇の地蔵さんにもご挨拶、合掌・・・

丹波のバス停近くで坂本屋メンバーの皆さんが春祭りの幟立ての最中でした、
本日当番の三神さんが「今日は行けそうにないかい」、
「どうぞどうぞ」、地域の祭りごとこそ、優先してお勤め下さい。
08:20 石垣の中の馬頭観音さんお参り、

いつものように
真新しいシキビと花が供えてありました。
かってこの(旧)土佐街道を
荷物を背にして往来した牛馬の供養の祠だそうです。
いつか時間を作って、
この祠をお守りされている
窪野町桜の方々故事来歴を詳しく聴いてみたい。
08:25 坂本屋現着。
一足違いでお遍路さんが一人、坂道を下って行かれました・・・
「ポットに熱いお茶がありますよう~」と、お声がけするには遠すぎる距離です。
「お道 よろしゅう~」

いつものように湯を沸かしながら幟を立てて準備完了。
風がきつい、寒い! 囲炉裏を焚くことにしました。

09:15 囲炉裏部屋が暖まったころ、順打ちの茨城さんがひと休み。
峠も寒かったそうで・・・炉端へお誘いして暖をとってもらいました。

「皆さん、写真撮って私のブログに掲載していいですか?」
「了解!」 (快諾ありがとうございました)
右お二人は遍路友だちの縦山さんとその友達の高川さん、
数日前(会長の承諾を得て)、
縦山さんに「お接待体験してみませんか?」と、ナゾをかけてみたところ、
「その誘惑待っておりました」と二つ返事、
聞きつけた勤務先関係のお知り合い高川さんもお接待応援にお越し頂きました。
お二人には、一日中いろいろとお世話になった話しはおいおいと。
09:35 炉端で話しが弾んだ茨城さんご出立。
ここまで歩きとおされた足の運びは貫禄さえ感じます、どうぞ結願までご安全に。

10:05 ゆっくり登ってそろりと戻ってきた単車マンさんに

写真撮影がお好きなようで、
「坂本屋を撮ってみたかった」みたいな話しで
いろんなアングルでシャッターをお楽しみでした。
なんだかウマが合ったようで、帰宅してみると
「友達になりませんか」とFBメッセージが届いており
即「快諾!宜しくお願いしますね」。
10:10 ひと休みされた新潟さんご出立。
浄瑠璃寺へ下られるお遍路さんの後ろ姿を撮って、もう千人近くになると思います。
レンズ越しの背中に向って「道中 お道 よろしゅう」のお声がけがライフワークになりそうです。
坂本屋からこの下り坂へだんだん隠れて、最後に菅笠が見えなくなるとお別れです。



10:50 前回のお四国参りで55番南光坊のお納経所で納経帖の表に
「武蔵野国之誰某」と名前を書いてもらったと嬉しそうにご披露戴いた江戸さんご出立。
芝桜の傍でシャッターを押そうとしたら、振りかえられて・・・顔写りました・・・
(お断りできてませんが掲載お許し下さい)

朝一番からのお遍路さんの情報によると、
坂本屋から20分ほど峠へ登った一の王子の東屋(休憩所)に
荷物と菅笠を置いた張りっぱなしのテントがある、
遍路の朝寝は聞いたことがない、変わったことでなければいいのだが・・・
お接待応援隊の縦山さんと高川さんが「心配だから登って見てきます」。
その検分結果(画像提供:縦山さん)

荷物も菅笠もちゃんと置いてあるが、
休憩スペースにはお遍路さんが腰も掛けれない・・・
いくら声をかけても人の気配がしない・・・
谷側のへ転んだのかと沢を覗いてみたが人影も無い、
とにかく、手の打ちようが無いから
夕方まで様子を見よう・・・・と、お接待続行。
11:10 オランダのアンジェルさんがひと休み。
ほとんど日本語ダメでしたが、応援の高川さんの通訳で舌好調!
おりから遊びに寄られた船川さんと記念撮影。

門前の小僧の虎の巻から
Can I take your picture and
May I put photo on my blog? OK!でした。

門前お得意のお見送りカンペから


11:35 そろそろ昼食にしようと仕度(と云うほどのメニューではないが)していたら、
仲のよいおしどりお遍路・栃木さん夫妻がお立ち寄り。
お昼を用意されていたので、
「寒いですから炉端で一緒にお昼しませんか?」とお誘いしてランチパーティ。
いえ、私は山賊むすびですがネ。
やっぱり、一の王子の無人テントが気になったご様子・・・
12:15 栃木さんご夫妻ご出立、仲良きことは美しきこと!

12:20 オーストラリアのカップルお遍路さん?がひと休み。

やっぱり!
前日聞いていた松山のホームステイ友達さんが
「1時ころ坂本屋へ迎えに行くので」と言われた
カップルさんだったので、
電話も通じて無事合流されました。
高川さんが居られなかったら、私パニック・・・

表の孟宗竹が煽られて弓なりに撓ります、
電力線が「ブウ~オン ブウ~オン」と唸ります、
小雨混じりの風が坂本屋の板の間を暴走します、
あの風は一体なんだったんでしょう?
旦那さんは日本語まったくダメだったが、奥さんは「すこ~しダケ」OK.

日豪親善の意を尽くすことができました、
スゴイなあ~と思ったこと。
出発時、担いだザックをもう一度下ろして
納め札を出して、サインされて
願意のところへ
日本語で「こころの へいわ」と
しっかり書いて「アリガト」と合掌されたこと。
14:10 寒風の中、旦那さんは半ズボンで足どりも軽く「ジョルリジ前のチョチンャ」めざしてご出発。
「仲良く いい旅なさいませ」。

14:34 しばらく炉端でからだ温めて京都さんご出発。
強風に白い合羽がバタバタと踊ります。

その後、〇〇福祉〇〇会の女性が「坂本屋に興味が有り、話しが聞きたい」とご来館。
話しは尽きなかったが、3時までのオープンであることを告げて再来をお願いしたことです。
15:10 戸締り・火の用心怠り無く、施錠閉館。
縦山・高川さんのお接待応援が無かったら、私一人の時間帯もあったワケで・・・
お二人には感謝とお礼を申しあげます。
<番外の続き>
最後に下ってこられた京都さんの話しでも一の王子のテントには人影は無かったようで、
長老・川中さんから、万一の事故に備えて、ふもとの交番へ届け出ておくよう指示があり、
久谷の交番へ寄ったがおまわりさん不在・・・
帰宅後、愛原会長に電話で経過を話して対応をお願いしたことです。
(地元の方の話しでは先週木曜日くらいからテントはあったらしい・・・)
<番外・その顛末>
一夜明けて4/15 の当番、鴻野さんへ、
下ってこられるお遍路さんにテントの様子を聞いてもらうよう依頼。
午後2時頃、下ってこられたお遍路さんの話しによると、
「オトコの人がテントの傍の小川で洗濯をしていました」とのこと。
さすれば一の王子でご滞在中?
なによりご無事で安心はしましたが、一件落着と言っていいのかなあ~・・・
坂本屋からお知らせ
4月22日(日)、
三坂峠⇔浄瑠璃寺を歩かれる予定のお遍路さんへ。
当日は坂本屋運営委員会総会のため休ませて頂きます。
あしからず、ご了承願います。
PS)トイレはいつでもお使い下さい。
編集中
2018年 04月 11日
桜さくら櫻Ⅲ 49番浄土寺
本日の遍路クンレン歩き、
細い足に鞭打ってブラブラ、73分、6920歩、4,14㌔

東道後温泉界隈では満開のトリを勤める
第49番西林山浄土寺の
「御衣黄桜(ぎょいこうさくら)」追っかけ。
まず仁王門の右手の御衣黄桜が出迎えてくれます。

仁王さんもお花見していました。

万葉の昔を思わせる雅な名前であることよ「御衣黄桜」。


この桜の由縁、うん蓄について簡単には書き尽くせないので、
サイト「御衣黄桜とは」を是非ともご覧頂きたい。
幼木ですが、もう一本、本堂前にも咲き誇っていました。

満開の御衣黄桜に阿弥陀堂も冴えます。

満開になると花弁は桃色になるのだそうで悩ましい花であることよ・・・

ウロキョロ桜撮りしていたら
大きなバックを背にした「お納経取りさん」がお納経所へ急ぎ足、
ほどなく、お遍路さんご一行のご入山、
お先達さんの花木魚に乗った般若心経が境内に流れます・・・

小僧もお参りを済ませてUターンしたらご一行がご退山、
「どうぞ どうぞお先にどうぞ」。

仁王門脇の仏足石へ細い足の健脚を願ってお参り・・・
赤い椿が散って、御衣黄桜がしだれて、菖蒲?が咲きはじめてニッポンの春は花尽くしなり。

書きかけ・編集中。
2018年 04月 03日
桜さくら櫻Ⅱ 小野川の花筏
本日の遍路クンレン歩き。
50分、5611歩、3,93㌔ 頑張った細い足。
小野川の花筏、おそらく今日で見納めでしょう・・・

ー小僧ー

2018年 03月 29日
桜さくら櫻Ⅰ 48番西林寺

遍路クンレンと称して歩く小野川の土手や近隣のお宮の桜も将に桜花爛漫!
県外のお知り合い遍路さんから「第48番西林寺山門辺りの桜は如何ですか?」
と、メールをいただき、見て来たようなウソ?をご返事するのも失礼な話しで
早速、お花見遍路と洒落込んで参りました。

2018年 03月 26日
三坂の春はお遍路さんの足音とともに
ここ数日、自宅前を歩くお遍路さん少しずつ多くなっています。
さて今日はどんなお出会いがあるのだろ~などと楽しみで早めのお目覚め。
07:45

弁当とお湯が沸くまでの熱い茶を入れたポットを積み込んで自宅スタート。
07:55 48番西林寺さん朝参り。
すでに団体さんのバスがあり、境内は結構ざわついていました・・・
08:35 静かな番外網掛け大師堂さんへ朝参り。
お大師っさん、もうすぐ背中の桜が咲きますから・・・

箱も無ければ鍵も無い、ここは善人の歩く遍路道。

08:45 坂本屋現着。
旧街道沿いの染井吉野はまだツボミ、右下のコゴメ桜は満開。

まずはお湯を沸かしながらお接待中の目印幟をたてて準備完了。

ほどなく当番の川中さん出仕、「先輩、寒いんです、囲炉裏火頼みます」。


09:27 文字通り「お茶でいっぷく」された大阪さんご出発。

道後温泉まで歩かれる計画なのでしょうから、お引留め致しません。
付かず離れず・・・この距離感に門前の小僧大いに気を使います。
どうぞ、道中ご安全に、合掌・・・
09:40 横浜さんがひと休み、当番の川中さんと話しが弾みます。

10:00 のどかなエンジン音を残してまっ赤なポルシェが逆打ち?

坂本屋で何かのイベントを行うとき
ときどき私のベンツを置かせて貰う
すぐ下の農家のご主人さんが
野良仕事にお出かけになります。
”おお~今日はお前さんが当番かい”
言葉はありませんが、
お人のよさそうな笑顔が返ってきます。
10:10 先をお急ぎのお遍路さんに

腕時計を見ながら、浄瑠璃寺方向を指差して
「せっかくですが・・・」と、片手で合掌・・・
「どうぞ どうぞ 道中ご安全に」と私。
腰の透明ビニールケースに
故・宮崎建樹さんの地図・・・
見知らぬ町を地図を頼りに1200キロ行脚、
頭が下がります。
10:20 当番の川中さんとお話しが弾んだ横浜さんご出立。

松山市内のビジネスホテルを予約しました・・・そんなお話しでした。
11:00 愛知さんがひと休み、
知多四国88ケ所巡りのことや
ここまでの道中のいろいろなお話を聞かせて貰った楽しいお遍路さんでした。
休憩中の写真撮影をお願いしたかったのですが、門前の小僧至って内気なもので・・・・
11:21 ご出立の際、
「後ろ姿を撮らせて下さいませんか?」
「どうぞ どうぞ じゃんじゃん撮って下さい!」、
下り坂手前でシャッター押したら、ドンピシャリ振り返られて顔出し。

余りにもグッタイミングの顔出しショットなので、
追っかけて「個人的なブログやってるんですが、掲載していいですか?」
「どうぞ どうぞ バンバン載せて下さい! でっ ブログタイトルは?」、
「門前の小僧 遍路日記」で検索して貰ったらヒットしますから」
「えぇ~!!!、そのブログ、出発する前から読んで参考にしながら遍路してます!」
「えぇ~~~ なんと光栄の至りです、思い出に顔ドUPで掲載したいです」。
かくして、前代未聞の顔UP写真!

もう少し一休み中に話したかったです、
別れまぎわになって
「ご縁」を確認し合うなんぞ
「たかがブログ されどブログ」です。
今ごろ、何処を歩いておられるんかなぁ~ 「気ぃ~つけて結願までイイ旅して下さい」。
お天道様 真上、絶好のお遍路日和になりました。
クルマの屋根で座蒲団干して


11:50 「ちょっと早いが、お昼にするかな?」、川中さんに誘われて「御意!」。
川中さんのツクシとフキの煮物がウチの山賊むすびのおかずにピッタリでした。

こごめ桜が散って、この染井吉野が咲くと坂本屋は春まっただ中です。

桜はまだつぼみですが・・・


つくしの子は見つかりませんでしたが、
♪雪が溶けて 川になって 流れていきます♪

13:07 東京さんがひと休みされました。
オリンピックを控えたお江戸のバタバタぶりを楽しく聞かせてもらったことです。
メイン会場や選手村施設、高速道建設やら世界中の皆さんの受け入れ態勢など大変な様子です。
13:34 東京さんご出立。
通算14回目の四国遍路と仰る足の運びは颯爽でした。

細い足に鞭打って逆打ち遍路気分で峠へ少しだけ歩いてみようと・・・

13:45 ほんの少し歩いたところでお遍路さんが下って来られました、
「この先でお茶をお接待させて貰っています、お時間ありましたらどうぞいっぷく」とご案内。

当番さんとの話しの輪に入れて貰いました、
首に巻かれたタオルの文字がT-OKADA 55、
どうやら筋金入りのオリックスバファローズファンのご様子でした、
私の大阪でのサラリーマン時代の十三やミナミ・キタの話しも弾みました。
14:28 大阪さんご出立、道中ご安全に。
今シーズンのオリックスの快進撃を期待しますよ!

恒例「坂本屋ひな祭り」は3/31~4/01です。

すでに立派な雛様が運び込まれており、
まずは、七段?の飾り台を組立るのですが、
これがなかなか手ごわくて
当番みんなで悪戦苦闘?
なんとか二つのひな壇を組み立てたことです。
私は二日とも私用で欠席しますので、
ほんの少しでも準備が手伝えてよかった・・・
15:00 親娘お遍路、北陸さんがひと休みされました。
あまりにもほのぼのするお話しを聞かせて貰ったのですが、
写真ともども掲載のお許しを得てないので記事にすることをあきらめていました・・・
翌3月25日、私が通っている「熟年のためのパソコン教室」は
第49番浄土寺さんの手前の参道沿いにあり、教室からお遍路さんが見えるので
ひょっとしたら出会えるかも?
できれば写真だけでも差し上げたいとプリントして教室へ行きました。
2時間の塾が終わってもお二人は見えません・・・
あきらめて駐車場へ向っていたら、数十メートル先にお二人の姿!
再会を果たして写真を差し上げ、掲載と投稿のお許しを頂きました。
「おい、まだ歩けるか?」
「お父さんこそ大丈夫?」って聞こえそうです。

坂本屋で聞かせて貰ったちょっと幸せな話し。
北陸某県にお住まいの娘さんは四国某県の某霊場近くの男性とご結婚され、
四国へ里帰りの度に北陸のお父さんと区切り遍路を始められた由。
多分、旦那さんは「二人旅」をして貰おうと思われたのでしょう
なにかと用事を作って?親娘お遍路旅が実現・巡拝中らしいのです。
今日も、この先、旦那さんが何処かのお寺へお迎えにみえるのだそうです。
つい、「お父さん お幸せですね~」と羨ましがってしまった私でした。
私にも、
連休を利用して帰省した新婚の息子の嫁と柏坂越えを歩いたり、
最近、嫁と八歳になった孫と(ハイ、孫が居る歳なんです)三人で
近隣の浄瑠璃寺さん、八坂寺さん、西林寺さんを巡拝した思い出があります。
そりゃあ~幸せ気分満点でしたよ。
そうそう、旧街道沿いの染井吉野さんは、朝、固そうなツボミだったのですが、
帰り際、もう一度ご機嫌伺いに行ってみたら、六輪の花、開花宣言いたします。

かくして春遍路シーズンの幕開けを感じさせる千客万来の一日が終わりました、
長い長い日記にお付き合いいただきありがとうございました。
-管理人・門前の小僧ー
掲載写真、記事などに不都合がありましたら
jh5swz@orange.ocn.ne.jpまでご一報願います。